病院見学(救急科編):救急科見学の仕方
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1年前

病院見学(救急科編):救急科見学の仕方

4人に1人が救急科を見学

6年生81人を対象に実施したアンケートによると、 なんと25%が救急科を見学しています。

病院見学(救急科編):救急科見学の仕方

理由としては大きく分けて、

  • 救急は研修において重要であるから
  • 研修医の裁量権や忙しさがわかるから

の2点が多かったです。

救急科は必須診療科に含まれており、 救急科での研修は12週以上(4週まで麻酔科に振り替え可) と指定されている¹⁾ことからも、 重視されていることがわかります。

人によっては初期研修を終えた後、 救急医でなくとも、 救急外来での当直を担当する機会があると予想されるので、 何でも教えてもらえる初期研修医のうちに対応力をつけておくのが望ましいと思われます。

また研修医の裁量権や忙しさについて、 救急だけで判断しないようにしたいところです。 研修全体だと病棟での業務が大半を占めるため、 可能なら病棟管理の様子も見た方が良いでしょう。

救急医を目指してはいない人も救急を見学した方がいい病院は?

救急志望ではない人も救急を見学した方がいい病院の特徴は、 以下の2点かと思います。

  • 救急がハイパーで有名
  • 珍しいシステムである(患者の半数近くが小児、 ER型である、 など)

どちらにせよ先輩研修医やHOKUTOの口コミが「うちの救急はとても忙しい」「うちの救急は独特」と教えてくれるはずなので、 その場合は一度は救急をチェックしておきましょう。

「救急医志望だから3次救急病院」は正解か?

他に気をつけるべきこととしてはまず、 救急研修の時期や時間には注意です。 救急研修や救急当直が1年通してある病院もあれば、 救急科のローテーション中だけの病院もあります。

次に、 「〇次救急」だけで選ばないようにしましょう。 3次救急がやりたくて三次救急病院を選んでも、 3次救急は救急科の医師のみでやっていて研修医が出る幕がないこともあります。

例えば、 人気研修病院のひとつである聖路加国際病院は、 「3次救急病院」で年間の救急搬送受け入れ台数も「10,000台」を超えますが、 救急科研修は1年目の2ヶ月と2年目の1ヶ月に限られ、 2016年に始まった働き方改革以後は通年での当直研修はできないようです (2022年現在)。

また、 「追加で救急科を選択した研修生以外は基本的に3次救急患者の診療にあたることはない」 など、 救急医を目指す医学生は必ずしも3次病院で初期臨床研修を行う必要はないかもしれません。

見るべきポイントまとめ

  • 救急研修の時期、 時間
  • 1年中 or 救急ローテ中
  • 日中 or 夜間
  • 患者層、 主訴
  • 年齢層
  • 救急車とウォークインの割合
  • 重症度
  • 搬送されない疾患はあるか (脳神経外科がないので脳卒中は受け入れないなど)
  • 研修医に何が求められているか
  • 患者一人をどのような体制で診るか
  • 診療のチェック体制はどのようか
  • 救急車を診はじめるのはいつか
  • 何次救急を診ているか
  • 採血やVルート確保は研修医がやるか看護師がやるか
  • 当直
  • 頻度
  • ハードさ
  • 当直明けはいつまで働くか

参考文献

  1. 医師臨床研修指導ガイドライン―2020年度版―. 厚生労働省, 東京, 2020

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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