「高配当株」 はアリか
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19日前

「高配当株」 はアリか

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 「高配当株投資」 という言葉を、 一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 配当金という分かりやすいリターンを重視する投資手法として、 根強い人気があります。 連載 「医師による医師のための財テク術」 第41回では、 この高配当株投資について、 基本的な仕組みと注意点を整理していきます。
※本記事は筆者の個人的見解であり、 特定の投資成果を保証するものではありません。 投資は自己責任でお願いいたします。

高配当株投資とは

企業が株主に利益を還元する方法には、 主に配当金と自社株買いがあります。

自社株買いとは、 余剰資金を使って発行済み株式を買い戻すことで、 1株あたり利益 (EPS) を高め、 株価上昇を通じて株主に利益を還元する方法です。 ただし、 業績が悪化すれば中止されやすいという側面があります。

 「高配当株」 はアリか
写真はイメージです

一方、 配当金は、 株主に対して定期的に現金を支払う形での還元です。 減配や無配は市場からの評価に直結するため、 多くの企業は配当を維持することを重視します。 その結果、 配当は比較的安定しやすい傾向があります。

この配当金が株価に対して高い、 すなわち配当利回りが高い企業に投資するのが高配当株投資です。 実際に現金収入としてリターンを得られる点もあり、 日本人投資家には人気の投資手法といえるでしょう。

バリュー株投資との違い

高配当株投資と混同されやすいのが、 バリュー株投資です。 バリュー株投資は、 企業価値に対して株価が割安に評価されている銘柄に投資し、 その割安状態が解消されることで利益を得る手法です。

両者の違いをまとめると【表1】になります。

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【表1】筆者提供

高配当株企業は、 すでに成熟期にあることが多く、 大きな成長投資の必要性が低いケースが少なくありません。 そのため、 余剰資金を配当として株主還元に回しやすく、 結果的に高配当になります。 将来的な急成長が見込みにくい分、 株価が割安に評価されている場合もあり、 その意味ではバリュー株的な性質を持つこともあります。

ただし、 割安な企業が必ずしも配当を出しているとは限りません。 高配当株とバリュー株は重なる部分はありますが、 投資の目的や考え方は異なります。

どちらが初心者向きかといえば、 高配当株投資の方が分かりやすいでしょう。

バリュー株投資で最も有名なのは、 「投資の神様」 と言われるウォーレン・バフェット氏です。 ただ、 企業価値を見極める高度な分析力が求められ、 それを個人投資家が安定して再現するのは容易ではありません。

金利との関係

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写真はイメージです

高配当株が魅力的かどうかを判断するうえで、 金利との関係は無視できません。

一般的に、 持続性が高いとされる配当利回りは3~5%程度といわれています。

一方、 2025年末時点の米国政策金利は3.75~4.00%水準にあり【グラフ1】、 米国債を保有すれば、 比較的低リスクで同程度の利回りを得ることができます。 株式には価格変動リスクがあるため、 同じ利回りであれば債券を選びたくなる投資家が増えるのは自然な流れです。

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【グラフ1】筆者提供

このため、 高配当株は政策金利と逆相関の関係になりやすく、 特に利上げ・利下げの転換点では価格変動が大きくなります。 現在の米国は利下げ局面に入っており、 高配当株を含む株式市場にとって追い風になりやすいと考えられます。

税制面での注意点

高配当株投資では、 税制面での不利も理解しておく必要があります。

配当金は受け取るたびに課税されるため、 その都度、 資金が目減りします。

一方、 グロース株では、 保有期間中に課税されることはなく、 最終的に売却して利益を確定した段階でのみ税金がかかります。 この違いは複利効果に影響し、 長期ではグロース株の方が資産が増えやすい構造になります。

税制だけを考慮すれば、 高配当株はグロース株より不利になる点は否定できません。

Take Home Message

いかがでしたでしょうか。 今回のTake Home Messageは

  • 高配当株投資は、 配当金という分かりやすい株主還元に注目した投資手法
  • バリュー株投資と混同されがちだが、 割安解消を狙うか、 配当収入を重視するかで目的は異なる
  • 高配当株は金利と逆相関の関係にあり、 特に金融政策の転換点では価格変動が大きくなりやすい
  • 税制面ではグロース株より不利になる

次回は、 高配当株を個別株で選ぶ際に、 特に意識しておきたいポイントについて整理していきたいと思います。

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