薬効分類 | ブドウ糖製剤 |
一般名 | ブドウ糖注射液キット (6) |
薬価 | 192円 |
メーカー | ニプロ |
最終更新 | 2023年10月改訂(第1版) |
水補給、薬物・毒物中毒、肝疾患には、通常成人1回5%液500〜1000mLを静脈内注射する。
循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、心疾患(GIK療法)、その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合には、通常成人1回10〜50%液20〜500mLを静脈内注射する。
点滴静注する場合の速度は、ブドウ糖として0.5g/kg/hr以下とすること。
注射剤の溶解希釈には適量を用いる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
脱水症特に水欠乏時の水補給、循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、注射剤の溶解希釈剤、薬物中毒・毒物中毒、心疾患(GIK療法)、肝疾患、その他非経口的に水補給・非経口的にエネルギー補給を必要とする場合。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
大量・急速投与:(頻度不明)電解質喪失。
低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こるので、このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある]。
ブドウ糖の投与速度が速い場合に急激に中止することにより、低血糖を起こすおそれがある。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. カリウム欠乏傾向のある患者:ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2. 糖尿病の患者:血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
9.1.3. 尿崩症の患者:水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:水分の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 全般的な注意
使用時には、次の点に注意すること。
・ 感染に対する配慮をすること。
・ シリンジが破損するおそれがあるので、シリンジを鉗子等で叩くなど、強い衝撃を与えないこと。
・ 押子(プランジャー)が外れたり、ガスケットが変形し薬液が漏出したりするおそれがあるので押子のみを持たないこと。
・ 押子を反時計回りに回転させると接続にゆるみが生じ、ガスケットから押子が外れるおそれがあるので、押子を反時計回りに回転させないこと。
・ シリンジが破損するおそれがあるので、造影剤等の高圧注入には使用しないこと。
14.2. 薬剤調製時の注意
14.2.1. 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
14.2.2. 注射剤の溶解希釈剤として用いる場合は、ブドウ糖注射液が適切であることを確認するとともに、使用に際してはよく混合すること。
14.3. 薬剤投与時の注意
14.3.1. 使用に際しては、ブリスター包装を開封口からゆっくり開け、外筒(バレル)を持って取り出すこと。
14.3.2. 押子の緩みがないか確認すること(緩みが認められた場合は、押子を時計回りに回転させ締め直すこと)、シリンジポンプ使用中に押子が外れた場合、サイフォニング(自然落下による急速注入)や逆流が起こるおそれがある。
14.3.3. 筒先のキャップをゆっくり回転させながら外して、注射針等に確実に接続すること(キャップを外した後は、筒先に触れないこと)。
14.3.4. 注射針等を接続する場合は誤刺に注意し、しっかりと固定すること。
14.3.5. 皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下に注射しないこと。
14.3.6. 血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること(また、場合によっては投与を中止すること)。
14.3.7. シリンジポンプを用いて投与する場合は、次の点に注意すること。
・ シリンジポンプを用いて投与する場合は、本シリンジが使用可能な設定であることを必ず確認するとともに、シリンジポンプの取扱説明書に従って投与すること。
・ シリンジポンプを用いて投与する場合は、ロックタイプを使用すること。
・ シリンジポンプの送り機構(スライダー)のフックに確実にセットすること(正しくセットされていない場合、サイフォニング(自然落下による急速注入)や逆流が起こるおそれがある)。
・ 本シリンジは、極端な陰圧が発生する回路には使用しないこと。また、本剤で溶解・希釈したヘパリンなどの抗凝固薬を血液透析時に投与する場合は、抗凝固薬注入ラインが血液ポンプの下流に設置された血液回路に用いること(血液回路等の閉塞などにより極端な陰圧が発生した場合、ガスケットが押子から外れたり、シリンジポンプの送り機構のフックから押子が外れ、本剤が急速注入されるおそれがある)。
14.4. 薬剤投与後の注意
開封後の使用は1回限りとし、使用後の残液はシリンジとともに速やかに廃棄すること。
(取扱い上の注意)
20.1. ブリスター包装は滅菌しているので、使用時まで開封しないこと。
20.2. 次の場合には使用しないこと。
・ ブリスター包装が破損している場合には使用しないこと。
・ シリンジから薬液が漏れている場合には使用しないこと。
・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。
・ シリンジに破損等の異状が認められる場合には使用しないこと。
・ キャップが外れている場合には使用しないこと。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | ブドウ糖製剤 |
一般名 | ブドウ糖注射液キット (6) |
薬価 | 192円 |
メーカー | ニプロ |
最終更新 | 2023年10月改訂(第1版) |
水補給、薬物・毒物中毒、肝疾患には、通常成人1回5%液500〜1000mLを静脈内注射する。
循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、心疾患(GIK療法)、その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合には、通常成人1回10〜50%液20〜500mLを静脈内注射する。
点滴静注する場合の速度は、ブドウ糖として0.5g/kg/hr以下とすること。
注射剤の溶解希釈には適量を用いる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
脱水症特に水欠乏時の水補給、循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、注射剤の溶解希釈剤、薬物中毒・毒物中毒、心疾患(GIK療法)、肝疾患、その他非経口的に水補給・非経口的にエネルギー補給を必要とする場合。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
大量・急速投与:(頻度不明)電解質喪失。
低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こるので、このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある]。
ブドウ糖の投与速度が速い場合に急激に中止することにより、低血糖を起こすおそれがある。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. カリウム欠乏傾向のある患者:ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2. 糖尿病の患者:血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
9.1.3. 尿崩症の患者:水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:水分の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 全般的な注意
使用時には、次の点に注意すること。
・ 感染に対する配慮をすること。
・ シリンジが破損するおそれがあるので、シリンジを鉗子等で叩くなど、強い衝撃を与えないこと。
・ 押子(プランジャー)が外れたり、ガスケットが変形し薬液が漏出したりするおそれがあるので押子のみを持たないこと。
・ 押子を反時計回りに回転させると接続にゆるみが生じ、ガスケットから押子が外れるおそれがあるので、押子を反時計回りに回転させないこと。
・ シリンジが破損するおそれがあるので、造影剤等の高圧注入には使用しないこと。
14.2. 薬剤調製時の注意
14.2.1. 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
14.2.2. 注射剤の溶解希釈剤として用いる場合は、ブドウ糖注射液が適切であることを確認するとともに、使用に際してはよく混合すること。
14.3. 薬剤投与時の注意
14.3.1. 使用に際しては、ブリスター包装を開封口からゆっくり開け、外筒(バレル)を持って取り出すこと。
14.3.2. 押子の緩みがないか確認すること(緩みが認められた場合は、押子を時計回りに回転させ締め直すこと)、シリンジポンプ使用中に押子が外れた場合、サイフォニング(自然落下による急速注入)や逆流が起こるおそれがある。
14.3.3. 筒先のキャップをゆっくり回転させながら外して、注射針等に確実に接続すること(キャップを外した後は、筒先に触れないこと)。
14.3.4. 注射針等を接続する場合は誤刺に注意し、しっかりと固定すること。
14.3.5. 皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下に注射しないこと。
14.3.6. 血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること(また、場合によっては投与を中止すること)。
14.3.7. シリンジポンプを用いて投与する場合は、次の点に注意すること。
・ シリンジポンプを用いて投与する場合は、本シリンジが使用可能な設定であることを必ず確認するとともに、シリンジポンプの取扱説明書に従って投与すること。
・ シリンジポンプを用いて投与する場合は、ロックタイプを使用すること。
・ シリンジポンプの送り機構(スライダー)のフックに確実にセットすること(正しくセットされていない場合、サイフォニング(自然落下による急速注入)や逆流が起こるおそれがある)。
・ 本シリンジは、極端な陰圧が発生する回路には使用しないこと。また、本剤で溶解・希釈したヘパリンなどの抗凝固薬を血液透析時に投与する場合は、抗凝固薬注入ラインが血液ポンプの下流に設置された血液回路に用いること(血液回路等の閉塞などにより極端な陰圧が発生した場合、ガスケットが押子から外れたり、シリンジポンプの送り機構のフックから押子が外れ、本剤が急速注入されるおそれがある)。
14.4. 薬剤投与後の注意
開封後の使用は1回限りとし、使用後の残液はシリンジとともに速やかに廃棄すること。
(取扱い上の注意)
20.1. ブリスター包装は滅菌しているので、使用時まで開封しないこと。
20.2. 次の場合には使用しないこと。
・ ブリスター包装が破損している場合には使用しないこと。
・ シリンジから薬液が漏れている場合には使用しないこと。
・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。
・ シリンジに破損等の異状が認められる場合には使用しないこと。
・ キャップが外れている場合には使用しないこと。
(保管上の注意)
室温保存。
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