治療スケジュール
概要
監修医師

カボザンチニブ:カボザンチニブ(カボメティクス®)

投与量コース投与日
60mg/日 分1 経口1~連日投与

その他

ニボルマブ併用の場合40mg/日。 用量が 「単剤投与」 と「併用投与」 で異なるため注意すること。
レジメン
Cabozantinib (二次治療以降)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

カボメティクス® (添付文書/適正使用情報*)

*武田薬品工業株式会社の外部サイトへ遷移します

用法用量 (連日投与)

ニボルマブ併用の場合40mg/日。 用量が 「単剤投与」 と「併用投与」 で異なるため注意すること。

投与開始基準

METEOR試験¹⁾の抜粋

未治療の淡明細胞型腎細胞がんの組織学的または細胞学的診断ある18歳以上の患者で以下を満たすもの

休薬・中止・減量基準

初回基準量と減量レベル

主な有害事象

METEOR試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 貧血 16.9% (5.4%)
  • 低マグネシウム血症 15.7% (4.8%)
  • 低カリウム血症 11.5% (4.5%)
  • 低リン血症 10.0% (3.6%)
  • 高トリグリセリド血症 6.0% (1.5%)
  • 血中クレアチニン増加 4.5% (0.3%)
  • 下痢 73.7% (11.5%)
  • 倦怠感 56.2% (9.1%)
  • 吐き気 49.8% (3.9%)
  • 食欲低下 45.9% (2.4%)
  • 嘔吐 32.0% (2.1%)
  • 便秘 25.1% (0.3%)
  • 口内炎 22.1% (2.4%)
  • 粘膜炎症 19.0% (0.9%)
  • 無力症 18.7% (4.2%)
  • 発熱 8.5% (0.6%)

注意すべき有害事象

  • 手掌足底赤血球感覚異常症候群 42.0% (8.5%)
  • 高血圧 36.9% (14.8%)
  • タンパク尿 12.4% (2.4%)
  • 高血糖 4.5% (0.6%)

上手に使うためのワンポイント

エベロリムスとの比較

血管新生阻害薬単剤治療後の2次治療においてPFSの延長が示された。

スニチニブとの比較

ランダム化第二相試験においてMSKCC分類のIntermediateおよびPoorリスクの淡明細胞型腎細胞癌において1次治療のスニチニブとの比較も行われPFSでの成績改善があり保険承認となった。

関連する臨床試験|METEOR試験¹⁾

血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR) 標的療法後に進行が認められた、 根治切除不能または転移性の腎細胞癌患者において、 カボザンチニブ投与の効果を、 エベロリムス投与を対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験METEORの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全生存期間 (OS) および奏効率 (ORR) に対する有益性が示された。

>>臨床試験の詳細を見る

PFS中央値

  • カボザンチニブ群:7.4ヵ月
(95%CI 6.6-9.1ヵ月)
  • エベロリムス群:3.9ヵ月
(95%CI 3.7-5.1ヵ月)
HR 0.51 (95%CI 0.41-0.62)、 P<0.0001

OS中央値

初回報告時、 OS中央値は両群いずれも未到達だった。

  • カボザンチニブ群 21.4ヵ月
(95%CI 18.7ヵ月-未到達)
  • エベロリムス群 16.5ヵ月
(95%CI 14.7-18.8ヵ月)
HR 0.66 (95%CI 0.53-0.83)、 P=0.00026

ORR (95%CI)

  • カボザンチニブ群:21%
  • エベロリムス群:5%
p<0.001

参考文献

  1. Cabozantinib versus Everolimus in Advanced Renal-Cell Carcinoma. N Engl J Med. 2015 Nov 5;373(19):1814-23. PMID: 2640615
最終更新日:2023年11月21日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

レジメン
Cabozantinib (二次治療以降)
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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Cabozantinib (二次治療以降)
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カボザンチニブ (カボメティクス®)
2023年11月22日更新

カボザンチニブ:カボザンチニブ(カボメティクス®)

投与量コース投与日
60mg/日 分1 経口1~連日投与

その他

ニボルマブ併用の場合40mg/日。 用量が 「単剤投与」 と「併用投与」 で異なるため注意すること。

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

カボメティクス® (添付文書/適正使用情報*)

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用法用量 (連日投与)

ニボルマブ併用の場合40mg/日。 用量が 「単剤投与」 と「併用投与」 で異なるため注意すること。

投与開始基準

METEOR試験¹⁾の抜粋

未治療の淡明細胞型腎細胞がんの組織学的または細胞学的診断ある18歳以上の患者で以下を満たすもの

休薬・中止・減量基準

初回基準量と減量レベル

主な有害事象

METEOR試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 貧血 16.9% (5.4%)
  • 低マグネシウム血症 15.7% (4.8%)
  • 低カリウム血症 11.5% (4.5%)
  • 低リン血症 10.0% (3.6%)
  • 高トリグリセリド血症 6.0% (1.5%)
  • 血中クレアチニン増加 4.5% (0.3%)
  • 下痢 73.7% (11.5%)
  • 倦怠感 56.2% (9.1%)
  • 吐き気 49.8% (3.9%)
  • 食欲低下 45.9% (2.4%)
  • 嘔吐 32.0% (2.1%)
  • 便秘 25.1% (0.3%)
  • 口内炎 22.1% (2.4%)
  • 粘膜炎症 19.0% (0.9%)
  • 無力症 18.7% (4.2%)
  • 発熱 8.5% (0.6%)

注意すべき有害事象

  • 手掌足底赤血球感覚異常症候群 42.0% (8.5%)
  • 高血圧 36.9% (14.8%)
  • タンパク尿 12.4% (2.4%)
  • 高血糖 4.5% (0.6%)

上手に使うためのワンポイント

エベロリムスとの比較

血管新生阻害薬単剤治療後の2次治療においてPFSの延長が示された。

スニチニブとの比較

ランダム化第二相試験においてMSKCC分類のIntermediateおよびPoorリスクの淡明細胞型腎細胞癌において1次治療のスニチニブとの比較も行われPFSでの成績改善があり保険承認となった。

関連する臨床試験|METEOR試験¹⁾

血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR) 標的療法後に進行が認められた、 根治切除不能または転移性の腎細胞癌患者において、 カボザンチニブ投与の効果を、 エベロリムス投与を対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験METEORの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全生存期間 (OS) および奏効率 (ORR) に対する有益性が示された。

>>臨床試験の詳細を見る

PFS中央値

  • カボザンチニブ群:7.4ヵ月
(95%CI 6.6-9.1ヵ月)
  • エベロリムス群:3.9ヵ月
(95%CI 3.7-5.1ヵ月)
HR 0.51 (95%CI 0.41-0.62)、 P<0.0001

OS中央値

初回報告時、 OS中央値は両群いずれも未到達だった。

  • カボザンチニブ群 21.4ヵ月
(95%CI 18.7ヵ月-未到達)
  • エベロリムス群 16.5ヵ月
(95%CI 14.7-18.8ヵ月)
HR 0.66 (95%CI 0.53-0.83)、 P=0.00026

ORR (95%CI)

  • カボザンチニブ群:21%
  • エベロリムス群:5%
p<0.001

参考文献

  1. Cabozantinib versus Everolimus in Advanced Renal-Cell Carcinoma. N Engl J Med. 2015 Nov 5;373(19):1814-23. PMID: 2640615
最終更新日:2023年11月21日
監修医師:国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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