HOKUTO編集部
1年前
日本各地で連日の猛暑日となっています。 薬剤は1~30℃の室温保管が基本ですが、 気温が30℃を超える夏場は要注意です。
どの薬剤も基本的には直射日光・高温多湿を避けた室温で保管します. 光・高温・多湿により薬剤が分解・変質し、 十分な薬効が発揮されず、 治療に影響が出るおそれがあります.
「OD錠」や「軟カプセル」は吸湿によって薬の崩壊やべたつきが発生し、 「融点の低い錠剤」や「糖衣錠」は、 高温下で変色・変形することがあります. 同様に、 「散剤」や「ドライシロップ」も変色・固まる恐れがあります.
<処方時の対応例>
温度変化・光により、 「インスリン」や「生物学的製剤」などは有効成分の変性や異物の増加がおこります. 外観変化が起こらない場合もあります. 未使用品は冷所保管・使用開始後は室温保管する薬剤が多いです. インスリン製剤の中には、 昨今の日本の気候を受けて追加の安定性試験が実施され、 使用開始後の冷蔵庫保管が可能になった製品もあります (例: ノボラピッド®注フレックスペン、 トレシーバ®注フレックスタッチ) .
<処方時の対応例>
持ち運びの際も直射日光・高温多湿を避ける. また、 成長ホルモン注射薬など、 常時冷所保管の製品でも病院から自宅に持ち帰る程度の時間は安定性が保てるといわれているが、 下記に注意.
自宅へ持ち帰った後は、 冷暗所に保管する.
最終更新:2023年8月15日
監修医師:HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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