海外ジャーナルクラブ
12ヶ月前

Toらは、 免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 使用による癌患者の乾癬発症リスクを評価すべく、 台湾国民健康保険データベースおよび台湾癌登録のデータを用いたtarget trial emulationデザインによるコホート研究を実施した。 その結果、 ICI使用者は非使用者と比べて乾癬リスクが高いことが明らかとなった。 この研究はJAMA Dermatology誌に発表された。
Claims database研究ですので、 乾癬の詳細や重症度、 広がりについては不明です。
ICIは画期的な癌治療薬として広く認知されているが、 免疫関連有害事象 (irAE) として自己免疫疾患の発症が報告されている。
本研究では、 ICIによる治療を受けている癌患者の乾癬発症リスクを検討することを目的にコホート試験が実施された。
2019年1月1日~21年6月30日に、 III期またはIV期の癌で薬物療法を受けた患者13万5,230例を対象とし、 以下の2群に分類した。
主要評価項目は、 追跡期間中の乾癬発症とした。 逆確率重み付け法 (IPTW) を用いて潜在的な交絡因子の影響を軽減し、 Cox比例ハザードモデルおよびFine-Grayモデルにより乾癬リスクのハザード比 (HR) を算出した。
乾癬の発症率は、 ICI使用群の方がICI非使用群より高かった。
患者背景や併存疾患で調整した後も、 ICI使用群の乾癬発症リスクはICI非使用群の2倍以上であった。
著者らは 「ICIを使用した癌患者は乾癬発症リスクが増加することが示された。 医療従事者は最適な治療を提供するため、 免疫療法の有害事象に注意を払う必要がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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