HOKUTO編集部
1年前
進行期古典的ホジキンリンパ腫 (cHL) のファ-ストライン治療において、 AVD (ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン) 療法への抗PD-1抗体ニボルマブ (N) または微小管阻害薬結合抗CD30モノクロ-ナル抗体ブレンツキシマブベドチン (BV) の上乗せ効果を検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験 SWOG S1826の結果から、 BV+AVD群と比べてN-AVD群では主要評価項目の無増悪生存期間 (PFS) の有意な延長が認められた。
2023年6月2~6日に開催された米国臨床腫瘍学会 (ASCO 2023) において、 米・City of Hope National Medical CenterのAlex F. Herrera氏が発表した。
新規に診断された進行期(III-IV期)古典的ホジキンリンパ腫 (HL) で12歳以上の患者
対象を無作為に以下の2群に1:1で割り付け
追跡期間中央値12.1カ月
年齢中央値27歳。 12~17歳は24~25%。 アジア人は2~3%。 放射線療法を受けた患者は全体の1%未満だった。
1年推定PFS率(95%CI)
HR 0.48、 99%CI 0.27-0.87、 片側Log-rank検定 P=0.0005
1年推定EFS(95%CI)
HR 0.56、 99%CI 0.33-0.95、 片側Log-rank検定 P=0.0019
1年推定OS(95%CI)
血液学的AE、 好中球減少症 (≧Grade3)
進行期cHLの一次治療において、 N-AVD療法は新たな標準治療になりうる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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