「医師×投資」 継続のコツ
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14日前

「医師×投資」 継続のコツ

 「医師×投資」  継続のコツ
インデックス投資を続けていると、  「このままでいいのだろうか」  「少し退屈だ」 と感じる先生もいるかもしれません。 連載 「医師による医師のための財テク術」 第38回では、 投資を無理なく継続するための“コア・サテライト戦略”について整理していきます。 
※本記事は筆者の個人的見解であり、 特定の投資成果を保証するものではありません。 投資は自己責任でお願いいたします。

インデックス投資の“落とし穴”

私はこれまで一貫して、 本業が多忙な医師にとって、 S&P500などのインデックス投資を淡々と続けることが、 長期的に最も成功しやすい資産形成術だと述べてきました。 実際、 インデックス投資は仕組みさえ作ってしまえば自動化でき、 日々の情報収集や決算チェックも必要ありません。

しかし、 この 「手間がかからない」 という特性は同時に “退屈さ” を生みます。

個別株のように1日で数十%動くわけではなく、 ニュースや決算によって右往左往する必要もありません。 市場の動きを読み解いたり、 投資家としての能力を鍛えたりすることもできません。

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写真はイメージです

さらに、 医師は本業の収入が大きいため、 投資の成績が生活に直結しにくいという点も、 投資への興味の薄れにつながります。 その結果、 投資そのものが面白くなくなり、 最悪の場合 「もうやめてしまおう」 となることもあるでしょう。 長期的に資産形成を続けるには、 仕組みとして正しいだけでなく、 “続けられる工夫” も必要です。

コア・サテライト投資という考え方

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筆者提供

そこで役に立つのが 「コア・サテライト投資」 です。 これは、 ポートフォリオの中心 (コア) にS&P500などの優良インデックスを据えて長期の資産形成を安定させつつ、 資産の一部 (サテライト) を“趣味の投資”としてリスクの高い投資に振り向ける手法です。

サテライト部分で個別株を選んだり、 特定のテーマや地域に投資したりすることで、 投資家としての学びや面白さを得つつ、 全体のリスクは常にコア部分でコントロールする構造になるため、 心理的な安定度が高まります。 この戦略が優れている点は、 「サテライトでの暴落を冷静に受け止められる」 点です。

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サテライト投資はどれくらいの比率が適切か?

サテライト部分の割合には、 いくつかの考え方があります。

1. 目標金額から逆算する

例として、 30歳から投資を始め、 60歳までに1億円を目指す場合を考えます。 想定利回り5%・税率20%とすると、 毎月15万円の積立が必要になります。 毎月の余剰資金が30万円ある先生であれば、 以下の資金配分ができます。

  • 15万円 → コア (インデックス)
  • 15万円 → サテライト (趣味の投資)

2. 投資対象のリスク (変動率) から配分を決める

変動率の低い投資対象なら比率を上げ、 高い対象なら比率を下げる考え方です。 自身のリスク許容度に合わせることが重要です。

  • 欧州株ETFなど比較的安定 : 10~30%
  • 個別株 : 5~10%
  • ビットコインなど高ボラティリティ資産 : 1~3%

サテライト投資は必須ではない

ここまで紹介してきましたが、 サテライト投資は“絶対にやるべきもの”ではありません。 プロのファンド運用でさえ、 15年スパンではS&P500に勝ち続けられるのは10%以下といわれています。 我々医師が片手間で勝ち続けることは、 期待値的にはさらに難しいといえます。

その前提を理解したうえで、 あくまで学びや楽しさを得るための“趣味”として取り入れるのが適切です。

Take Home Message

いかがでしたでしょうか。 今回のTake Home Messageは

  • インデックス投資は非常に効率的だが、 “退屈さ”が継続の壁になることがある
  • コア・サテライト戦略は、 安定した資産形成と“投資の楽しさ”を両立できる方法
  • サテライト部分は、 目標やリスク許容度に応じて柔軟に設定でき、 必須ではない

次回は、 実際にサテライト投資を行う際に、 どのような投資手法があるのかを具体的に検討していきたいと思います。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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