海外ジャーナルクラブ
4日前

Palmerらは、 アレルギー疾患の家族歴を有する妊婦を対象に、 妊娠中および授乳期の卵・ピーナッツ高摂取が、 乳児の卵またはピーナッツアレルギーの発症を予防するかを、 多施設無作為化比較試験PrEggNutで検討した。 その結果、 1歳時点におけるIgE介在性の卵またはピーナッツアレルギーの発症率は、 高摂取群で7.8%、 標準食群で8.4%であり、 群間に有意差は認められなかった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
このNEJM論文のDiscussionは、 今後の学術論文の方向性を示唆する構成です。 主要結果の要約、 Limitations、 結論のみで簡潔かつ明確に記述されています。
食物アレルギーにつながる免疫応答は、 離乳食開始前の生後早期から成立している可能性がある。
胎内および母乳を介した食物アレルゲンへの曝露は、 乳児の食物アレルギーを予防する戦略として提唱されてきたが、 無作為化比較試験によるエビデンスは不足していた。
本多施設無作為化比較試験PrEggNutの対象は、 胎児からみて、 医師がアレルギー疾患と診断した血縁家族を2人以上もつ妊婦とした。 参加者は妊娠23週未満から産後4ヵ月の授乳期まで、 以下の2群に1:1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は児の1歳時点におけるIgE介在性の卵またはピーナッツアレルギー*の発症であった。
1歳時点におけるIgE介在性の卵またはピーナッツアレルギーの発症率は、 卵・ピーナッツ高摂取群が7.8% (1,066例中83例)、 標準食群が8.4% (1,064例中89例) と有意差は認められなかった (相対リスク0.93, 95%CI 0.69-1.26, p=0.65)。
安全性に関する指標は両群で概ね同様であった。
著者らは 「妊娠中および授乳期に卵とピーナッツを多量に摂取しても、 少量摂取と比較して1歳までの乳児における卵またはピーナッツアレルギーの発症リスクは有意に低下しなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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