海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前
WuらはALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 術後療法としてのALK阻害薬アレクチニブの有効性および安全性について、 第Ⅲ相国際共同非盲検無作為化比較試験で検討。 その結果、 アレクチニブは白金製剤ベースの化学療法に比べて無病生存 (DFS) を有意に改善した。 本研究はNEJM誌において発表された。
事前に設定された中間解析結果でNEJMに掲載されています。 有効性、 安全性ともに示されているからこそ、 長期アウトカムがより注目されます。
切除可能なALK陽性NSCLCに対する術後療法として、 白金製剤ベースの化学療法が推奨されている。 ALK陽性NSCLCの切除を受けた患者の術後療法としてのアレクチニブの有効性と安全性について、 白金製剤ベースの化学療法と比較したデータは不足している。
IB期、 Ⅱ期、 ⅢA期のALK陽性NSCLCを完全切除した患者 : 257例
患者を以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付けた。
など
HR 0.24 (95%CI 0.13-0.45)、 p<0.001
HR 0.24 (95%CI 0.13-0.43)、 p<0.001
アレクチニブ群は、 化学療法群と比較して臨床的に意味のある利益と関連していた。
HR 0.22 (95%CI 0.08-0.58)
予測しない安全性の所見はなし
著者らは 「ALK陽性NSCLCを完全切除した患者において、 アレクチニブによる術後療法は、 白金製剤による化学療法と比べてDFS率を有意に改善した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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