HOKUTO編集部
1年前
プラチナ製剤併用化学療法後に再発または進行した局所進行性または転移性の尿路上皮癌患者において、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ投与の効果を、 化学療法群を対照に検証した第Ⅲ相比較試験KEYNOTE-045の結果より、 全生存期間 (OS) に対する有益性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果 (2年後)
▼追跡結果 (5年後)
プラチナ製剤併用化学療法後に再発または進行した局所進行性または転移性の尿路上皮癌患者
542例を以下の2群に1:1で割り付けた。
全集団
HR 0.71 (95%CI 0.59-0.86)
PD-L1高発現集団
HR 0.57 (95%CI 0.37-0.88)、 p=0.005
全集団
HR 0.95 (95%CI 0.79-1.14)
PD-L1高発現集団
HR 0.89 (95%CI 0.61-1.28)、 p=0.24
全集団
治療関連AE (グレード3以上) の発現率
免疫治療関連のAEsまたはinfusion reactionは、 ペムブロリズマブ群で19.5%、 化学療法群で6.7%にみられ、 多くはGrade1-2であった。
プラチナ製剤併用化学療法後に再発または進行した局所進行性または転移性の尿路上皮癌患者において、 ペムブロリズマブ投与は、 パクリタキセル、 ドセタキセル、 vinflunine投与と比較し、 PD-L1発現状態に関わらず、 OSを有意に延長させることが示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。