薬剤情報
後発品
薬効分類カリウム (K) 製剤
一般名塩化カリウム
薬価13.7
メーカー扶桑薬品
最終更新2020年03月改訂(第9版)

用法・用量

塩化カリウムとして、1日2〜10gを数回に分割し、多量の水とともに経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1.次記疾患又は状態におけるカリウム補給:1)降圧利尿剤連用時、副腎皮質ホルモン連用時、強心配糖体連用時、インスリン連用時、ある種の抗生物質連用時など、2)低カリウム血症型周期性四肢麻痺、3)重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後。

2.低クロル性アルカローシス。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用

消化管閉塞、消化管潰瘍又は消化管穿孔:小腸閉塞、小腸潰瘍又は小腸穿孔が現れることがあるので、観察を十分に行い、腹痛、嘔気、消化管出血等が現れた場合には、投与を中止する。

その他の副作用

2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

循環器:(頻度不明)一時に大量を投与すると心臓伝導障害。

禁忌

1.重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者[高カリウム血症悪化する]。

2.副腎機能障害(アジソン病)のある患者[高カリウム血症悪化する]。

3.高カリウム血症の患者[不整脈や心停止を引き起こす恐れがある]。

4.消化管通過障害のある患者[消化管閉塞、消化管潰瘍又は消化管穿孔が現れることがある]。

1).食道狭窄のある患者(心肥大、食道癌、胸部大動脈瘤、逆流性食道炎、心臓手術等による食道圧迫)。

2).消化管狭窄又は消化管運動機能不全のある患者。

5.高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作と高カリウム血症が誘発される]。

6.エプレレノン投与中<高血圧症>の患者。

慎重投与

1.腎機能低下あるいは腎機能障害のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。

2.急性脱水症、広範囲組織損傷(広範囲熱傷、広範囲外傷等)のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。

3.エプレレノン投与中<慢性心不全>の患者。

4.高カリウム血症が現れやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者[高カリウム血症が現れることがある]。

5.心疾患のある患者[過剰に投与した場合、症状を悪化させることがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

本剤の投与に際しては、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意する。特に、長期投与する場合には、血中カリウム値又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症が現れた場合には、投与を中止する。

相互作用

1.併用禁忌:エプレレノン<高血圧症><セララ>[高カリウム血症が現れることがある(エプレレノンは血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられる<危険因子>腎障害患者)]。

2.併用注意:

1).エプレレノン<慢性心不全>[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意する(カリウム貯留作用が増強する恐れがある)]。

2).抗アルドステロン剤(スピロノラクトン等)、カリウム保持性利尿剤(トリアムテレン等)、直接的レニン阻害剤(アリスキレン)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ベナゼプリル塩酸塩、カプトプリル等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタン シレキセチル、テルミサルタン等)、β−遮断剤、非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン、ドロスピレノン・エチニルエストラジオール[高カリウム血症が現れることがある(これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられる<危険因子>腎障害患者)]。

3).抗コリン作動薬[本剤の消化管粘膜刺激が現れやすいので、症状が現れた場合には、本剤の減量又はカリウムの液剤の使用を考慮する(抗コリン剤の消化管運動の抑制による)]。

4).筋弛緩剤(ベクロニウム等)[筋弛緩剤の作用が減弱することがある(カリウムイオンは骨格筋の収縮に関与している)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[消化管運動が低下していることが多く、塩化カリウムの消化管粘膜刺激作用が現れやすい]。

2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。

過量投与

1.徴候、症状:通常経口投与では重篤な高カリウム血症が現れることは少ないが、過量投与時、排泄機能異常等がある場合には起こることがある。過量投与時、一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしはP波の消失)に十分注意する。なお、過量投与時、筋肉症状及び中枢神経系症状として、錯感覚、痙攣、反射消失が現れ、横紋筋弛緩性麻痺は、呼吸麻痺に至る恐れがある。

2.処置:高カリウム血症が認められた場合には血清カリウム値、臨床症状に応じて次を参考に適切な処置を行う。

1).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、カリウムを含む食物や薬剤の制限又は排除、カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与中止。

2).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、インスリンをブドウ糖3〜4gに対し1単位(もし糖尿病があれば2gに対し1単位)加えた20〜50%高張ブドウ糖液200〜300mLを30分くらいで静脈内投与。

3).過量投与時高カリウム血症が認められ、アシドーシスのある場合には、乳酸ナトリウムあるいは炭酸水素ナトリウムを5%ブドウ糖液200mL程度に溶解し静脈内投与。

4).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、グルコン酸カルシウム水和物の静脈内投与。

5).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、陽イオン交換樹脂(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等)の経口投与又は注腸。

6).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、血液透析又は腹膜透析。

塩化カリウム「フソー」
塩化カリウム「フソー」

塩化カリウム「フソー」

カリウム (K) 製剤
2020年03月改訂(第9版)
薬剤情報
後発品
薬効分類カリウム (K) 製剤
一般名塩化カリウム
薬価13.7
メーカー扶桑薬品
最終更新2020年03月改訂(第9版)

用法・用量

塩化カリウムとして、1日2〜10gを数回に分割し、多量の水とともに経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1.次記疾患又は状態におけるカリウム補給:1)降圧利尿剤連用時、副腎皮質ホルモン連用時、強心配糖体連用時、インスリン連用時、ある種の抗生物質連用時など、2)低カリウム血症型周期性四肢麻痺、3)重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後。

2.低クロル性アルカローシス。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用

消化管閉塞、消化管潰瘍又は消化管穿孔:小腸閉塞、小腸潰瘍又は小腸穿孔が現れることがあるので、観察を十分に行い、腹痛、嘔気、消化管出血等が現れた場合には、投与を中止する。

その他の副作用

2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

循環器:(頻度不明)一時に大量を投与すると心臓伝導障害。

禁忌

1.重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者[高カリウム血症悪化する]。

2.副腎機能障害(アジソン病)のある患者[高カリウム血症悪化する]。

3.高カリウム血症の患者[不整脈や心停止を引き起こす恐れがある]。

4.消化管通過障害のある患者[消化管閉塞、消化管潰瘍又は消化管穿孔が現れることがある]。

1).食道狭窄のある患者(心肥大、食道癌、胸部大動脈瘤、逆流性食道炎、心臓手術等による食道圧迫)。

2).消化管狭窄又は消化管運動機能不全のある患者。

5.高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作と高カリウム血症が誘発される]。

6.エプレレノン投与中<高血圧症>の患者。

慎重投与

1.腎機能低下あるいは腎機能障害のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。

2.急性脱水症、広範囲組織損傷(広範囲熱傷、広範囲外傷等)のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。

3.エプレレノン投与中<慢性心不全>の患者。

4.高カリウム血症が現れやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者[高カリウム血症が現れることがある]。

5.心疾患のある患者[過剰に投与した場合、症状を悪化させることがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

本剤の投与に際しては、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意する。特に、長期投与する場合には、血中カリウム値又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症が現れた場合には、投与を中止する。

相互作用

1.併用禁忌:エプレレノン<高血圧症><セララ>[高カリウム血症が現れることがある(エプレレノンは血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられる<危険因子>腎障害患者)]。

2.併用注意:

1).エプレレノン<慢性心不全>[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意する(カリウム貯留作用が増強する恐れがある)]。

2).抗アルドステロン剤(スピロノラクトン等)、カリウム保持性利尿剤(トリアムテレン等)、直接的レニン阻害剤(アリスキレン)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ベナゼプリル塩酸塩、カプトプリル等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタン シレキセチル、テルミサルタン等)、β−遮断剤、非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン、ドロスピレノン・エチニルエストラジオール[高カリウム血症が現れることがある(これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられる<危険因子>腎障害患者)]。

3).抗コリン作動薬[本剤の消化管粘膜刺激が現れやすいので、症状が現れた場合には、本剤の減量又はカリウムの液剤の使用を考慮する(抗コリン剤の消化管運動の抑制による)]。

4).筋弛緩剤(ベクロニウム等)[筋弛緩剤の作用が減弱することがある(カリウムイオンは骨格筋の収縮に関与している)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[消化管運動が低下していることが多く、塩化カリウムの消化管粘膜刺激作用が現れやすい]。

2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。

過量投与

1.徴候、症状:通常経口投与では重篤な高カリウム血症が現れることは少ないが、過量投与時、排泄機能異常等がある場合には起こることがある。過量投与時、一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしはP波の消失)に十分注意する。なお、過量投与時、筋肉症状及び中枢神経系症状として、錯感覚、痙攣、反射消失が現れ、横紋筋弛緩性麻痺は、呼吸麻痺に至る恐れがある。

2.処置:高カリウム血症が認められた場合には血清カリウム値、臨床症状に応じて次を参考に適切な処置を行う。

1).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、カリウムを含む食物や薬剤の制限又は排除、カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与中止。

2).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、インスリンをブドウ糖3〜4gに対し1単位(もし糖尿病があれば2gに対し1単位)加えた20〜50%高張ブドウ糖液200〜300mLを30分くらいで静脈内投与。

3).過量投与時高カリウム血症が認められ、アシドーシスのある場合には、乳酸ナトリウムあるいは炭酸水素ナトリウムを5%ブドウ糖液200mL程度に溶解し静脈内投与。

4).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、グルコン酸カルシウム水和物の静脈内投与。

5).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、陽イオン交換樹脂(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等)の経口投与又は注腸。

6).過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、血液透析又は腹膜透析。

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