薬剤情報
後発品
薬効分類呼吸促進薬 > 肺線維化抑制薬
一般名ピルフェニドン錠
薬価178.4
メーカー日医工
最終更新2020年02月改訂(第1版)

用法・用量

ピルフェニドンとして初期用量1回200mgを1日3回(1日600mg)食後に経口投与し、患者の状態を観察しながら1回量を200mgずつ漸増し、1回600mg(1日1800mg)まで増量する。なお、症状により適宜増減する。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1.本剤は初期用量として1回200mg(1日600mg)から開始し、2週間を目安に1回200mgずつ漸増し、1回600mg(1日1800mg)で維持することが望ましい。

2.胃腸障害等の発現時には必要に応じて減量又は休薬を検討する(なお、症状が軽減した場合、1回200mg(1日600mg)から開始し、2週間を目安に1回200mgずつ漸増し、維持用量の目安を1回400mg(1日1200mg)以上とすることが望ましい)。

3.食後投与と比べ空腹時投与では、本剤の血漿中濃度が高値を示し、副作用が現れる恐れがあるので、食後に投与する。

効能・効果

特発性肺線維症。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う肝機能障害、黄疸が現れ、肝不全に至ることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。

2).無顆粒球症、白血球減少、好中球減少:無顆粒球症、白血球減少、好中球減少が現れることがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、必要に応じて、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).皮膚:(頻度不明)光線過敏症、発疹、皮膚そう痒、紅斑、湿疹、扁平苔癬。

2).消化器:(頻度不明)食欲不振、胃不快感、嘔気、下痢、胸やけ、腹部膨満感、嘔吐、便秘、逆流性食道炎、口内炎、腹部不快感、腹痛、口唇炎、口唇糜爛。

3).循環器:(頻度不明)動悸。

4).精神神経系:(頻度不明)眠気、眩暈、ふらつき(ふらつき感)、頭痛、頭重、抑うつ、不安、不眠。

5).肝臓:(頻度不明)γ−GTP上昇、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇。

6).血液:(頻度不明)白血球増加、好酸球増加、血小板減少。

7).その他:(頻度不明)倦怠感、体重減少、発熱、味覚異常、筋骨格痛、ほてり。

警告

本剤の使用は、特発性肺線維症の治療に精通している医師のもとで行う。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

慎重投与

1.肝機能障害のある患者[肝機能障害を悪化させる恐れがある]。

2.腎機能障害のある患者[使用経験が少ない]。

3.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.光線過敏症が現れることがあるため、投与にあたっては、事前に患者に対し次の点について十分に指導する。

1).外出時には長袖の衣服、帽子等の着用や日傘、日焼け止め効果の高いサンスクリーン(SPF50+、PA+++)の使用により、紫外線にあたることを避けるなど、光曝露に対する防護策を講じる。

2).発疹、そう痒等の皮膚の異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡する。

2.眠気、眩暈、ふらつきが起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

3.AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、本剤投与中は定期的に検査を行い、患者の状態を十分に観察する。

相互作用

本剤は、主に肝代謝酵素CYP1A2で代謝され、CYP2C9、2C19、2D6及び2E1も本剤の代謝に関与している。

併用注意:

1.フルボキサミンマレイン酸塩[ピルフェニドン製剤のAUCが約4倍増加したとの報告がある(これらの薬剤はCYP1A2を阻害する)]。

2.シプロフロキサシン[ピルフェニドン製剤のAUCが約1.8倍増加したとの報告がある(これらの薬剤はCYP1A2を阻害する)]。

3.タバコ[ピルフェニドン製剤のAUCが約50%に減少したとの報告がある(喫煙はCYP1A2を誘導する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[ラットにおいて、妊娠期間延長及び出生率低下、胎仔への移行が認められており、また、ウサギでは、流産又は早産が認められている。なお、いずれの動物試験においても催奇形性は認められなかった]。

2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[ラットにおいて、乳汁中への移行及び哺育中期以降に出生仔体重増加抑制が認められている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、ピルフェニドン錠200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

1.ヒトにおける光曝露に伴う皮膚の発がんの可能性について十分な情報はないが、チャイニーズハムスター肺由来培養細胞を用いた光染色体異常試験において、光照射による染色体構造異常誘発性が認められており、光毒性(光線過敏症)が惹起される血漿中濃度と光遺伝毒性を生じる薬物濃度には乖離はない。

2.モルモットを用いた皮膚光毒性試験において、皮膚光毒性を有することが認められた(なお、SPF50+、PA+++のサンスクリーンで光毒性の発現を予防できることが確認されている)。

3.マウス、ラットを用いた長期がん原性試験(104週)において、肝細胞腫瘍(マウス800mg/kg/日以上、ラット750mg/kg/日以上)及び子宮腫瘍(ラット1500mg/kg/日)の発生増加が認められたが、いずれもげっ歯類に特異的な機序によるものと考えられる。なお、遺伝毒性試験の結果は陰性であった。

4.ラット、イヌを用いた心血管系試験において、血圧低下(ラット300mg/kg)、心拍数増加(ラット、イヌともに100mg/kg以上)が観察され、心電図では、房室ブロック(ラット100mg/kg以上)、連発性心室性期外収縮(ラット300mg/kg)、QTc間隔への影響(イヌ100mg/kg以上)が認められた。なお、in vitro心臓電気生理学的試験では、心筋活動電位やhERG電流に対する影響は少ないことが確認されている。

ピルフェニドン錠200mg「日医工」
ピルフェニドン錠200mg「日医工」

ピルフェニドン錠200mg「日医工」

呼吸促進薬 > 肺線維化抑制薬
2020年02月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類呼吸促進薬 > 肺線維化抑制薬
一般名ピルフェニドン錠
薬価178.4
メーカー日医工
最終更新2020年02月改訂(第1版)

用法・用量

ピルフェニドンとして初期用量1回200mgを1日3回(1日600mg)食後に経口投与し、患者の状態を観察しながら1回量を200mgずつ漸増し、1回600mg(1日1800mg)まで増量する。なお、症状により適宜増減する。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1.本剤は初期用量として1回200mg(1日600mg)から開始し、2週間を目安に1回200mgずつ漸増し、1回600mg(1日1800mg)で維持することが望ましい。

2.胃腸障害等の発現時には必要に応じて減量又は休薬を検討する(なお、症状が軽減した場合、1回200mg(1日600mg)から開始し、2週間を目安に1回200mgずつ漸増し、維持用量の目安を1回400mg(1日1200mg)以上とすることが望ましい)。

3.食後投与と比べ空腹時投与では、本剤の血漿中濃度が高値を示し、副作用が現れる恐れがあるので、食後に投与する。

効能・効果

特発性肺線維症。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う肝機能障害、黄疸が現れ、肝不全に至ることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。

2).無顆粒球症、白血球減少、好中球減少:無顆粒球症、白血球減少、好中球減少が現れることがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、必要に応じて、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).皮膚:(頻度不明)光線過敏症、発疹、皮膚そう痒、紅斑、湿疹、扁平苔癬。

2).消化器:(頻度不明)食欲不振、胃不快感、嘔気、下痢、胸やけ、腹部膨満感、嘔吐、便秘、逆流性食道炎、口内炎、腹部不快感、腹痛、口唇炎、口唇糜爛。

3).循環器:(頻度不明)動悸。

4).精神神経系:(頻度不明)眠気、眩暈、ふらつき(ふらつき感)、頭痛、頭重、抑うつ、不安、不眠。

5).肝臓:(頻度不明)γ−GTP上昇、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇。

6).血液:(頻度不明)白血球増加、好酸球増加、血小板減少。

7).その他:(頻度不明)倦怠感、体重減少、発熱、味覚異常、筋骨格痛、ほてり。

警告

本剤の使用は、特発性肺線維症の治療に精通している医師のもとで行う。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

慎重投与

1.肝機能障害のある患者[肝機能障害を悪化させる恐れがある]。

2.腎機能障害のある患者[使用経験が少ない]。

3.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.光線過敏症が現れることがあるため、投与にあたっては、事前に患者に対し次の点について十分に指導する。

1).外出時には長袖の衣服、帽子等の着用や日傘、日焼け止め効果の高いサンスクリーン(SPF50+、PA+++)の使用により、紫外線にあたることを避けるなど、光曝露に対する防護策を講じる。

2).発疹、そう痒等の皮膚の異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡する。

2.眠気、眩暈、ふらつきが起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

3.AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、本剤投与中は定期的に検査を行い、患者の状態を十分に観察する。

相互作用

本剤は、主に肝代謝酵素CYP1A2で代謝され、CYP2C9、2C19、2D6及び2E1も本剤の代謝に関与している。

併用注意:

1.フルボキサミンマレイン酸塩[ピルフェニドン製剤のAUCが約4倍増加したとの報告がある(これらの薬剤はCYP1A2を阻害する)]。

2.シプロフロキサシン[ピルフェニドン製剤のAUCが約1.8倍増加したとの報告がある(これらの薬剤はCYP1A2を阻害する)]。

3.タバコ[ピルフェニドン製剤のAUCが約50%に減少したとの報告がある(喫煙はCYP1A2を誘導する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[ラットにおいて、妊娠期間延長及び出生率低下、胎仔への移行が認められており、また、ウサギでは、流産又は早産が認められている。なお、いずれの動物試験においても催奇形性は認められなかった]。

2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[ラットにおいて、乳汁中への移行及び哺育中期以降に出生仔体重増加抑制が認められている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、ピルフェニドン錠200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

1.ヒトにおける光曝露に伴う皮膚の発がんの可能性について十分な情報はないが、チャイニーズハムスター肺由来培養細胞を用いた光染色体異常試験において、光照射による染色体構造異常誘発性が認められており、光毒性(光線過敏症)が惹起される血漿中濃度と光遺伝毒性を生じる薬物濃度には乖離はない。

2.モルモットを用いた皮膚光毒性試験において、皮膚光毒性を有することが認められた(なお、SPF50+、PA+++のサンスクリーンで光毒性の発現を予防できることが確認されている)。

3.マウス、ラットを用いた長期がん原性試験(104週)において、肝細胞腫瘍(マウス800mg/kg/日以上、ラット750mg/kg/日以上)及び子宮腫瘍(ラット1500mg/kg/日)の発生増加が認められたが、いずれもげっ歯類に特異的な機序によるものと考えられる。なお、遺伝毒性試験の結果は陰性であった。

4.ラット、イヌを用いた心血管系試験において、血圧低下(ラット300mg/kg)、心拍数増加(ラット、イヌともに100mg/kg以上)が観察され、心電図では、房室ブロック(ラット100mg/kg以上)、連発性心室性期外収縮(ラット300mg/kg)、QTc間隔への影響(イヌ100mg/kg以上)が認められた。なお、in vitro心臓電気生理学的試験では、心筋活動電位やhERG電流に対する影響は少ないことが確認されている。

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