薬剤情報
後発品
薬効分類非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)
一般名エトドラク200mg錠
薬価7.8
メーカー日医工
最終更新2021年02月改訂(第2版)

用法・用量

エトドラクとして1日量400mgを朝・夕食後の2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1.次記疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頚腕症候群、腱鞘炎。

2.手術後並びに外傷後の消炎・鎮痛。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).ショック:ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。

2).アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状(呼吸困難、蕁麻疹、全身潮紅、血管浮腫、喘鳴等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。

3).消化性潰瘍(穿孔を伴うことがある):消化性潰瘍が現れることがあり、また、穿孔に至る場合もあるので、異常(胃痛、嘔吐、吐血・下血等を伴う胃腸出血)が認められた場合には観察を十分に行い、必要に応じて本剤の減量、休薬、投与中止等の適切な処置を行う。

4).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。

5).汎血球減少、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少:汎血球減少、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

6).腎不全:急性腎不全(間質性腎炎、腎乳頭壊死等)や慢性腎不全の急性増悪が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

7).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

8).うっ血性心不全:うっ血性心不全が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

9).好酸球性肺炎、間質性肺炎:好酸球性肺炎、間質性肺炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線上異常陰影等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).皮膚:発疹、皮膚そう痒感、蕁麻疹、紅斑、光線過敏症、紫斑、斑状出血、皮膚血管炎(白血球破砕性血管炎を含む)[投与を中止する]。

2).消化器:腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、口内炎、消化不良、胃炎、腹部膨満感、舌炎、口渇、便秘、しゃっくり。

3).精神神経系:眩暈、しびれ、眠気、頭痛、振戦。

4).肝臓:肝機能異常[AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等]。

5).腎臓:腎機能異常(蛋白尿、BUN上昇等)、顕微鏡的血尿。

6).血液:貧血、白血球減少、好酸球増多。

7).その他:浮腫、発熱、胸痛、倦怠感、ほてり、発赤、排尿困難、動悸、喘息、味覚異常、視覚異常(かすみ目等)。

禁忌

1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づき胃の血流量が減少するため、消化性潰瘍を悪化させることがある]。

2.重篤な血液異常のある患者[白血球・赤血球・血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化させることがある]。

3.重篤な肝障害のある患者[副作用として肝障害が報告されており、悪化する恐れがある]。

4.重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づく腎血流量低下作用があるため、腎障害を悪化させることがある]。

5.重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、心機能不全を悪化させることがある]。

6.重篤な高血圧症のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、血圧を上昇させることがある]。

7.本剤の成分に対し過敏症のある患者。

8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[シクロオキシゲナーゼの活性を阻害するので、喘息を誘発することがある]。

9.妊娠末期の女性。

慎重投与

1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づき胃の血流量が減少するため、消化性潰瘍を再発させることがある]。

2.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には十分経過を観察し、慎重に投与する]。

3.血液異常又はその既往歴のある患者[白血球・赤血球・血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化あるいは再発させることがある]。

4.肝障害又はその既往歴のある患者[副作用として肝障害が報告されており、悪化あるいは再発させることがある]。

5.腎障害又はその既往歴のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づく腎血流量低下作用があるため、腎障害を悪化あるいは再発させることがある]。

6.心機能障害のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、心機能障害を悪化させることがある]。

7.高血圧症のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、血圧を上昇させることがある]。

8.過敏症の既往歴のある患者。

9.気管支喘息のある患者[病態を悪化させることがある]。

10.SLE(全身性エリテマトーデス)の患者[SLE症状(腎障害等)を悪化させることがある]。

11.潰瘍性大腸炎の患者[病態を悪化させることがある]。

12.クローン病の患者[病態を悪化させることがある]。

13.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。

2.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には次の事項を考慮する。

1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行う。

2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。

3.急性疾患に対し本剤を用いる場合には次の事項を考慮する。

1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症及び疼痛の程度を考慮し、投与する。

2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。

3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。

4.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。

5.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染症を合併している患者に用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。

6.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。

相互作用

併用注意:

1.クマリン系抗凝血剤(ワルファリン等)[プロトロンビン時間の延長<出血を伴うことがある>が現れたとの報告があり、抗凝血作用を増強することがあるので注意し、必要があれば減量する(本剤のヒトでの蛋白結合率は、99%と高く、蛋白結合率の高い薬剤と併用すると血中に活性型の併用薬が増加し、その薬剤の作用が増強されるためと考えられている)]。

2.チアジド系利尿降圧剤(ヒドロフルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等)[利尿降圧作用を減弱する恐れがある(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、水、Naの排泄を減少させるためと考えられている)]。

3.リチウム製剤(炭酸リチウム)[血中リチウム濃度を上昇させリチウム中毒を起こす恐れがあるので、血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量する(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、炭酸リチウムの腎排泄を減少させるためと考えられている)]。

4.メトトレキサート[メトトレキサートの血中濃度を高める恐れがあるので、観察を十分に行う(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、メトトレキサートの腎排泄を減少させるためと考えられている)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者では、一般的に腎機能の低下により高い血中濃度が持続したり、血漿アルブミンの減少により、遊離の薬物の血中濃度が高くなる恐れがある(本剤は、主として腎臓から排泄され、また、血漿アルブミンとの結合性が強い薬物であるので、少量(例えば200mg/日)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する)。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦<妊娠末期以外>又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与する(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。

シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある)。

2.妊娠末期の女性には投与しない[動物実験(ラット)で分娩障害が報告されている]。

3.妊娠末期のラットに投与した実験で、胎仔動脈管収縮が報告されている。

4.授乳中の女性に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない。

臨床検査結果に及ぼす影響

ビリルビン試験で偽陽性を示すことがある(尿中に排泄されるフェノール性代謝物による)。

過量投与

本剤は過量投与に関する情報が少なく、典型的な臨床症状は確立していない。非ステロイド性消炎鎮痛剤の過量投与時の一般的な徴候・症状、処置は次のとおりである。

1.過量投与時の徴候・症状:嗜眠、傾眠、悪心・嘔吐、心窩部痛。

2.過量投与時の処置:催吐、活性炭投与、浸透圧性下剤投与。

本剤は蛋白結合率が高いため、過量投与時、強制利尿、血液透析等はそれほど有用ではないと考えられる。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、エトドラク錠100mg「日医工」及びエトドラク錠200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

1.国内において1日600mgを超える用量での安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

2.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。

エトドラク錠200mg「日医工」
エトドラク錠200mg「日医工」

エトドラク錠200mg「日医工」

非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)
2021年02月改訂(第2版)
薬剤情報
後発品
薬効分類非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)
一般名エトドラク200mg錠
薬価7.8
メーカー日医工
最終更新2021年02月改訂(第2版)

用法・用量

エトドラクとして1日量400mgを朝・夕食後の2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1.次記疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頚腕症候群、腱鞘炎。

2.手術後並びに外傷後の消炎・鎮痛。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).ショック:ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。

2).アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状(呼吸困難、蕁麻疹、全身潮紅、血管浮腫、喘鳴等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。

3).消化性潰瘍(穿孔を伴うことがある):消化性潰瘍が現れることがあり、また、穿孔に至る場合もあるので、異常(胃痛、嘔吐、吐血・下血等を伴う胃腸出血)が認められた場合には観察を十分に行い、必要に応じて本剤の減量、休薬、投与中止等の適切な処置を行う。

4).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。

5).汎血球減少、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少:汎血球減少、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

6).腎不全:急性腎不全(間質性腎炎、腎乳頭壊死等)や慢性腎不全の急性増悪が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

7).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

8).うっ血性心不全:うっ血性心不全が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

9).好酸球性肺炎、間質性肺炎:好酸球性肺炎、間質性肺炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線上異常陰影等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).皮膚:発疹、皮膚そう痒感、蕁麻疹、紅斑、光線過敏症、紫斑、斑状出血、皮膚血管炎(白血球破砕性血管炎を含む)[投与を中止する]。

2).消化器:腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、口内炎、消化不良、胃炎、腹部膨満感、舌炎、口渇、便秘、しゃっくり。

3).精神神経系:眩暈、しびれ、眠気、頭痛、振戦。

4).肝臓:肝機能異常[AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等]。

5).腎臓:腎機能異常(蛋白尿、BUN上昇等)、顕微鏡的血尿。

6).血液:貧血、白血球減少、好酸球増多。

7).その他:浮腫、発熱、胸痛、倦怠感、ほてり、発赤、排尿困難、動悸、喘息、味覚異常、視覚異常(かすみ目等)。

禁忌

1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づき胃の血流量が減少するため、消化性潰瘍を悪化させることがある]。

2.重篤な血液異常のある患者[白血球・赤血球・血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化させることがある]。

3.重篤な肝障害のある患者[副作用として肝障害が報告されており、悪化する恐れがある]。

4.重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づく腎血流量低下作用があるため、腎障害を悪化させることがある]。

5.重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、心機能不全を悪化させることがある]。

6.重篤な高血圧症のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、血圧を上昇させることがある]。

7.本剤の成分に対し過敏症のある患者。

8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[シクロオキシゲナーゼの活性を阻害するので、喘息を誘発することがある]。

9.妊娠末期の女性。

慎重投与

1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づき胃の血流量が減少するため、消化性潰瘍を再発させることがある]。

2.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には十分経過を観察し、慎重に投与する]。

3.血液異常又はその既往歴のある患者[白血球・赤血球・血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化あるいは再発させることがある]。

4.肝障害又はその既往歴のある患者[副作用として肝障害が報告されており、悪化あるいは再発させることがある]。

5.腎障害又はその既往歴のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づく腎血流量低下作用があるため、腎障害を悪化あるいは再発させることがある]。

6.心機能障害のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、心機能障害を悪化させることがある]。

7.高血圧症のある患者[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため、血圧を上昇させることがある]。

8.過敏症の既往歴のある患者。

9.気管支喘息のある患者[病態を悪化させることがある]。

10.SLE(全身性エリテマトーデス)の患者[SLE症状(腎障害等)を悪化させることがある]。

11.潰瘍性大腸炎の患者[病態を悪化させることがある]。

12.クローン病の患者[病態を悪化させることがある]。

13.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。

2.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には次の事項を考慮する。

1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行う。

2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。

3.急性疾患に対し本剤を用いる場合には次の事項を考慮する。

1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症及び疼痛の程度を考慮し、投与する。

2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。

3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。

4.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。

5.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染症を合併している患者に用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。

6.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。

相互作用

併用注意:

1.クマリン系抗凝血剤(ワルファリン等)[プロトロンビン時間の延長<出血を伴うことがある>が現れたとの報告があり、抗凝血作用を増強することがあるので注意し、必要があれば減量する(本剤のヒトでの蛋白結合率は、99%と高く、蛋白結合率の高い薬剤と併用すると血中に活性型の併用薬が増加し、その薬剤の作用が増強されるためと考えられている)]。

2.チアジド系利尿降圧剤(ヒドロフルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等)[利尿降圧作用を減弱する恐れがある(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、水、Naの排泄を減少させるためと考えられている)]。

3.リチウム製剤(炭酸リチウム)[血中リチウム濃度を上昇させリチウム中毒を起こす恐れがあるので、血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量する(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、炭酸リチウムの腎排泄を減少させるためと考えられている)]。

4.メトトレキサート[メトトレキサートの血中濃度を高める恐れがあるので、観察を十分に行う(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、メトトレキサートの腎排泄を減少させるためと考えられている)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者では、一般的に腎機能の低下により高い血中濃度が持続したり、血漿アルブミンの減少により、遊離の薬物の血中濃度が高くなる恐れがある(本剤は、主として腎臓から排泄され、また、血漿アルブミンとの結合性が強い薬物であるので、少量(例えば200mg/日)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する)。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦<妊娠末期以外>又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与する(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。

シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある)。

2.妊娠末期の女性には投与しない[動物実験(ラット)で分娩障害が報告されている]。

3.妊娠末期のラットに投与した実験で、胎仔動脈管収縮が報告されている。

4.授乳中の女性に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない。

臨床検査結果に及ぼす影響

ビリルビン試験で偽陽性を示すことがある(尿中に排泄されるフェノール性代謝物による)。

過量投与

本剤は過量投与に関する情報が少なく、典型的な臨床症状は確立していない。非ステロイド性消炎鎮痛剤の過量投与時の一般的な徴候・症状、処置は次のとおりである。

1.過量投与時の徴候・症状:嗜眠、傾眠、悪心・嘔吐、心窩部痛。

2.過量投与時の処置:催吐、活性炭投与、浸透圧性下剤投与。

本剤は蛋白結合率が高いため、過量投与時、強制利尿、血液透析等はそれほど有用ではないと考えられる。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、エトドラク錠100mg「日医工」及びエトドラク錠200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

1.国内において1日600mgを超える用量での安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

2.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。

薬剤情報

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