薬効分類 | パーキンソン治療薬 > ノルアドレナリン前駆物質 |
一般名 | ドロキシドパ200mgカプセル |
薬価 | 99.3円 |
メーカー | 日医工ファーマ |
最終更新 | 2017年04月改訂(第7版) |
1.パーキンソン病(Yahr重症度ステージ3)におけるすくみ足、立ちくらみの改善:ドロキシドパとして1日量100mg、1日1回の経口投与より始め、隔日に100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日600mg、1日3回分割投与)。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。
2.次記疾患における起立性低血圧、失神、立ちくらみの改善(シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー):ドロキシドパとして1日量200〜300mgを2〜3回に分けて経口投与より始め、数日から1週間毎に1日量100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日300〜600mg、1日3回分割投与)。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。
3.起立性低血圧を伴う血液透析患者における次記症状の改善(眩暈・ふらつき・立ちくらみ、倦怠感、脱力感):ドロキシドパとして1回量200〜400mgを透析開始30分から1時間前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。1回量は400mgを超えないこととする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.パーキンソン病への適用にあたっては、効果が認められない場合には、漫然と投与しないよう注意する。
2.血液透析患者への適用にあたっては、1カ月間投与しても効果が認められない場合には、投与を中止する。
1.パーキンソン病<Yahr重症度ステージ3>におけるすくみ足、立ちくらみの改善。
2.次記疾患における起立性低血圧、失神、立ちくらみの改善:シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー。
3.起立性低血圧を伴う血液透析患者における次記症状の改善:眩暈・ふらつき・立ちくらみ、倦怠感、脱力感。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.パーキンソン病への適用にあたっては、次の点に十分留意する。
1).パーキンソン病への適用にあたっては、Yahr重症度分類でステージ3と判定された患者であること。
2).パーキンソン病への適用にあたっては、他剤の治療効果が不十分で、すくみ足又は立ちくらみが認められる患者にのみ本剤の投与を考慮する。
2.血液透析患者への適用にあたっては、次の点に十分留意する:透析終了後の起立時に収縮期血圧が15mmHg以上低下する患者であること。なお、本薬の作用機序は不明であり、治療後の血圧低下の減少度は個体内変動を超えるものではない。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).悪性症候群(Syndrome malin):高熱、意識障害、高度筋硬直、不随意運動、血清CK上昇(血清CPK上昇)等が現れることがあるので、このような場合には、投与開始初期の場合は中止し、また、継続投与中の用量変更・中止時の場合は一旦もとの投与量に戻した後慎重に漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行う。
2).白血球減少、無顆粒球症、好中球減少、血小板減少:観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
1).精神神経系:
(1).(頻度不明)幻覚、妄想、夜間譫妄、神経過敏(いらいら感、焦燥感、興奮等)、不随意運動、不安、パーキンソン症状の増悪、抑うつ、知覚異常、精神症状増悪、悪夢、感情失禁、振戦、固縮、すくみ、言語障害悪化[このような症状が現れた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う]。
(2).(頻度不明)頭痛・頭重感、眩暈、頭がぼーっとする、眠気、不眠、健忘。
2).消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐、食欲不振、胃痛(胃部不快感等)、口渇、腹痛、消化不良(胸やけ等)、便秘、下痢、腹部膨満感、舌荒れ、流涎。
3).循環器:(頻度不明)血圧上昇、動悸、胸痛(胸部不快感、胸部絞扼感等)、不整脈、狭心症、四肢冷感、チアノーゼ[観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う]。
4).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇。
5).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
6).眼:(頻度不明)羞明。
7).泌尿器:(頻度不明)頻尿、尿失禁、尿閉。
8).その他:(頻度不明)浮腫、倦怠感、ほてり(顔面潮紅等)、のぼせ、眼瞼浮腫、脱力感、発汗、発熱、CK上昇(CPK上昇)、両手の痛み、肩こり。
1.本剤に対し過敏症の患者。
2.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる]。
3.本剤を投与中の患者には、ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤を投与しない。
4.イソプレナリン等のカテコールアミン製剤投与中の患者。
5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
6.重篤な末梢血管病変のある血液透析(糖尿病性壊疽のある血液透析等)患者[症状が悪化する恐れがある]。
1.コカイン中毒の患者[コカインは神経終末においてカテコールアミンの再取り込みを阻害するため、本剤の作用が増強する恐れがある]。
2.心室性頻拍のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
1.高血圧の患者[高血圧を悪化させることがある]。
2.動脈硬化症の患者[過度の昇圧反応が起こる恐れがある]。
3.甲状腺機能亢進症の患者[頻脈等の症状が悪化する恐れがある]。
4.重篤な肝障害又は重篤な腎障害のある患者。
5.心疾患のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
6.重篤な肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[これらの症状が悪化する恐れがある]。
7.慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧が上昇する恐れがある]。
8.重度の糖尿病を合併した血液透析患者[末梢循環障害を生じる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の投与は、少量から開始し観察を十分に行い慎重に維持量まで増量する。但し、その他の抗パーキンソン剤、昇圧剤の投与を中止する必要はない。
2.過度の昇圧反応を起こすことがあるので、過量投与にならないように注意する。
3.血液透析患者への適用にあたっては、次の点に十分留意する:用法(透析開始30分から1時間前に経口投与)・用量を遵守し、透析後の追加など過剰投与にならないように注意する(過度の昇圧反応が見られることがある)。
4.糖尿病を合併した血液透析患者への適用にあたっては、糖尿病の程度(末梢循環、血圧、血糖管理などの状態や、血管合併症の程度など)に十分留意する。
1.併用禁忌:
1).ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤[頻脈・心室細動の危険が増大する(ハロゲン含有吸入麻酔剤は、心筋のノルアドレナリンに対する感受性を高める)]。
2).イソプレナリン等のカテコールアミン製剤<レボドパは併用注意><イソメニール、プロタノール等>[不整脈、場合により心停止を起こす恐れがある(相加的に作用(心臓刺激作用)を増加させる)]。
2.併用注意:
1).モノアミン酸化酵素阻害剤[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(ノルアドレナリンの代謝が抑制され、ノルアドレナリンの濃度が増加する)]。
2).三環系抗うつ剤(イミプラミン、アミトリプチリン等)[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(神経終末でのノルアドレナリンの再吸収が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する)]。
3).分娩促進剤(オキシトシン)、エルゴタミン、抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミン等)[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(相加的に作用(末梢血管収縮作用)を増強させる)]。
4).α1−受容体遮断作用のある薬剤(タムスロシン、ドキサゾシン、イフェンプロジル等)[本剤の作用が減弱される可能性がある(これらの薬剤はα1受容体遮断作用を有する)]。
5).アメジニウム[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(神経終末でのノルアドレナリンの再吸収・代謝が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する)]。
6).レセルピン誘導体(レセルピン等)[本剤の作用が減弱される可能性がある(レセルピンは脳内ノルアドレナリン、ドパミンを減少させる)]。
7).レボドパ、アマンタジン等[これらの医薬品の作用を増強することがある(動物実験でレボドパ、アマンタジンの作用を増強することが認められている)]。
8).フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤[本剤の作用が減弱することがある(これらの薬剤は抗ドパミン作用のほかに末梢のα受容体遮断作用を有する)]。
9).鉄剤<経口>[本剤の作用が減弱される可能性がある(動物実験でキレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので過量投与にならないように注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験で胎仔波状肋骨増加が、また、他剤(dl−ノルアドレナリン)で子宮血管の収縮により胎児が仮死状態となることが報告されている]。
2.授乳中の婦人には投与を避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験で乳汁中への移行が、また、母獣への授乳期投与において仔の発育抑制が報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、ドロキシドパカプセル100mg「日医工」及びドロキシドパカプセル200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
気密容器。
薬効分類 | パーキンソン治療薬 > ノルアドレナリン前駆物質 |
一般名 | ドロキシドパ200mgカプセル |
薬価 | 99.3円 |
メーカー | 日医工ファーマ |
最終更新 | 2017年04月改訂(第7版) |
1.パーキンソン病(Yahr重症度ステージ3)におけるすくみ足、立ちくらみの改善:ドロキシドパとして1日量100mg、1日1回の経口投与より始め、隔日に100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日600mg、1日3回分割投与)。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。
2.次記疾患における起立性低血圧、失神、立ちくらみの改善(シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー):ドロキシドパとして1日量200〜300mgを2〜3回に分けて経口投与より始め、数日から1週間毎に1日量100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日300〜600mg、1日3回分割投与)。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。
3.起立性低血圧を伴う血液透析患者における次記症状の改善(眩暈・ふらつき・立ちくらみ、倦怠感、脱力感):ドロキシドパとして1回量200〜400mgを透析開始30分から1時間前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。1回量は400mgを超えないこととする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.パーキンソン病への適用にあたっては、効果が認められない場合には、漫然と投与しないよう注意する。
2.血液透析患者への適用にあたっては、1カ月間投与しても効果が認められない場合には、投与を中止する。
1.パーキンソン病<Yahr重症度ステージ3>におけるすくみ足、立ちくらみの改善。
2.次記疾患における起立性低血圧、失神、立ちくらみの改善:シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー。
3.起立性低血圧を伴う血液透析患者における次記症状の改善:眩暈・ふらつき・立ちくらみ、倦怠感、脱力感。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.パーキンソン病への適用にあたっては、次の点に十分留意する。
1).パーキンソン病への適用にあたっては、Yahr重症度分類でステージ3と判定された患者であること。
2).パーキンソン病への適用にあたっては、他剤の治療効果が不十分で、すくみ足又は立ちくらみが認められる患者にのみ本剤の投与を考慮する。
2.血液透析患者への適用にあたっては、次の点に十分留意する:透析終了後の起立時に収縮期血圧が15mmHg以上低下する患者であること。なお、本薬の作用機序は不明であり、治療後の血圧低下の減少度は個体内変動を超えるものではない。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).悪性症候群(Syndrome malin):高熱、意識障害、高度筋硬直、不随意運動、血清CK上昇(血清CPK上昇)等が現れることがあるので、このような場合には、投与開始初期の場合は中止し、また、継続投与中の用量変更・中止時の場合は一旦もとの投与量に戻した後慎重に漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行う。
2).白血球減少、無顆粒球症、好中球減少、血小板減少:観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
1).精神神経系:
(1).(頻度不明)幻覚、妄想、夜間譫妄、神経過敏(いらいら感、焦燥感、興奮等)、不随意運動、不安、パーキンソン症状の増悪、抑うつ、知覚異常、精神症状増悪、悪夢、感情失禁、振戦、固縮、すくみ、言語障害悪化[このような症状が現れた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う]。
(2).(頻度不明)頭痛・頭重感、眩暈、頭がぼーっとする、眠気、不眠、健忘。
2).消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐、食欲不振、胃痛(胃部不快感等)、口渇、腹痛、消化不良(胸やけ等)、便秘、下痢、腹部膨満感、舌荒れ、流涎。
3).循環器:(頻度不明)血圧上昇、動悸、胸痛(胸部不快感、胸部絞扼感等)、不整脈、狭心症、四肢冷感、チアノーゼ[観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う]。
4).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇。
5).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
6).眼:(頻度不明)羞明。
7).泌尿器:(頻度不明)頻尿、尿失禁、尿閉。
8).その他:(頻度不明)浮腫、倦怠感、ほてり(顔面潮紅等)、のぼせ、眼瞼浮腫、脱力感、発汗、発熱、CK上昇(CPK上昇)、両手の痛み、肩こり。
1.本剤に対し過敏症の患者。
2.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる]。
3.本剤を投与中の患者には、ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤を投与しない。
4.イソプレナリン等のカテコールアミン製剤投与中の患者。
5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
6.重篤な末梢血管病変のある血液透析(糖尿病性壊疽のある血液透析等)患者[症状が悪化する恐れがある]。
1.コカイン中毒の患者[コカインは神経終末においてカテコールアミンの再取り込みを阻害するため、本剤の作用が増強する恐れがある]。
2.心室性頻拍のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
1.高血圧の患者[高血圧を悪化させることがある]。
2.動脈硬化症の患者[過度の昇圧反応が起こる恐れがある]。
3.甲状腺機能亢進症の患者[頻脈等の症状が悪化する恐れがある]。
4.重篤な肝障害又は重篤な腎障害のある患者。
5.心疾患のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
6.重篤な肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[これらの症状が悪化する恐れがある]。
7.慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧が上昇する恐れがある]。
8.重度の糖尿病を合併した血液透析患者[末梢循環障害を生じる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の投与は、少量から開始し観察を十分に行い慎重に維持量まで増量する。但し、その他の抗パーキンソン剤、昇圧剤の投与を中止する必要はない。
2.過度の昇圧反応を起こすことがあるので、過量投与にならないように注意する。
3.血液透析患者への適用にあたっては、次の点に十分留意する:用法(透析開始30分から1時間前に経口投与)・用量を遵守し、透析後の追加など過剰投与にならないように注意する(過度の昇圧反応が見られることがある)。
4.糖尿病を合併した血液透析患者への適用にあたっては、糖尿病の程度(末梢循環、血圧、血糖管理などの状態や、血管合併症の程度など)に十分留意する。
1.併用禁忌:
1).ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤[頻脈・心室細動の危険が増大する(ハロゲン含有吸入麻酔剤は、心筋のノルアドレナリンに対する感受性を高める)]。
2).イソプレナリン等のカテコールアミン製剤<レボドパは併用注意><イソメニール、プロタノール等>[不整脈、場合により心停止を起こす恐れがある(相加的に作用(心臓刺激作用)を増加させる)]。
2.併用注意:
1).モノアミン酸化酵素阻害剤[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(ノルアドレナリンの代謝が抑制され、ノルアドレナリンの濃度が増加する)]。
2).三環系抗うつ剤(イミプラミン、アミトリプチリン等)[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(神経終末でのノルアドレナリンの再吸収が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する)]。
3).分娩促進剤(オキシトシン)、エルゴタミン、抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミン等)[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(相加的に作用(末梢血管収縮作用)を増強させる)]。
4).α1−受容体遮断作用のある薬剤(タムスロシン、ドキサゾシン、イフェンプロジル等)[本剤の作用が減弱される可能性がある(これらの薬剤はα1受容体遮断作用を有する)]。
5).アメジニウム[本剤の作用が増強され血圧の異常上昇を来すことがある(神経終末でのノルアドレナリンの再吸収・代謝が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する)]。
6).レセルピン誘導体(レセルピン等)[本剤の作用が減弱される可能性がある(レセルピンは脳内ノルアドレナリン、ドパミンを減少させる)]。
7).レボドパ、アマンタジン等[これらの医薬品の作用を増強することがある(動物実験でレボドパ、アマンタジンの作用を増強することが認められている)]。
8).フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤[本剤の作用が減弱することがある(これらの薬剤は抗ドパミン作用のほかに末梢のα受容体遮断作用を有する)]。
9).鉄剤<経口>[本剤の作用が減弱される可能性がある(動物実験でキレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので過量投与にならないように注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験で胎仔波状肋骨増加が、また、他剤(dl−ノルアドレナリン)で子宮血管の収縮により胎児が仮死状態となることが報告されている]。
2.授乳中の婦人には投与を避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験で乳汁中への移行が、また、母獣への授乳期投与において仔の発育抑制が報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、ドロキシドパカプセル100mg「日医工」及びドロキシドパカプセル200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
気密容器。
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