制酸薬
薬効分類 | 制酸薬 |
一般名 | 沈降炭酸カルシウム錠 |
薬価 | 5.9円 |
メーカー | 吉田製薬 |
最終更新 | 2020年05月改訂(第4版) |
沈降炭酸カルシウムとして、1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.代謝異常:(頻度不明)高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
2.長期・大量投与:(頻度不明)腎結石、尿路結石。
3.消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸反動性分泌等。
4.過敏症:(頻度不明)そう痒感。
甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼす恐れがある]。
1.腎障害のある患者[カルシウム・リン代謝異常を起こす恐れがある]。
2.心機能障害、肺機能障害のある患者[心機能障害、肺機能障害を悪化させる恐れがある]。
3.便秘のある患者[便秘を悪化させる恐れがある]。
4.高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を更に悪化させる恐れがある]。
併用注意:本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ミノサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(シプロフロキサシン<服用>、トスフロキサシン<服用>等)、エチドロン酸二ナトリウム<服用>、鉄剤<服用>[これらの薬剤の吸収を阻害し効果を減弱させることがあるので、両剤の服用間隔を2時間以上あけるなど注意する(これらの薬剤はカルシウムイオンと消化管内で難溶性のキレートを形成し、吸収が阻害されることがある)]。
2.高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)[これらの作用を減弱させる恐れがあり、また、併用により全身性アルカローシスが現れたとの報告がある(カルシウムイオンがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる)]。
3.ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)[ジギタリス製剤の作用を増強しジギタリス中毒を起こす恐れがあるので、ジギトキシン血中濃度の測定や電解質測定を行うなど、観察を十分に行い、慎重に投与する(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力を増強するので、本剤の投与により血中カルシウム濃度が上昇するとジギタリス中毒が発現しやすくなる可能性がある)]。
4.大量の牛乳[milk−alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れる恐れがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する(機序不明)]。
5.活性型ビタミンD製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール)、ビタミンD[高カルシウム血症が現れる恐れがある(腸管からのカルシウム吸収が増大するため)]。
6.ロキサデュスタット[ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱する恐れがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用する(ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
薬効分類 | 制酸薬 |
一般名 | 沈降炭酸カルシウム錠 |
薬価 | 5.9円 |
メーカー | 吉田製薬 |
最終更新 | 2020年05月改訂(第4版) |
沈降炭酸カルシウムとして、1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.代謝異常:(頻度不明)高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
2.長期・大量投与:(頻度不明)腎結石、尿路結石。
3.消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸反動性分泌等。
4.過敏症:(頻度不明)そう痒感。
甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼす恐れがある]。
1.腎障害のある患者[カルシウム・リン代謝異常を起こす恐れがある]。
2.心機能障害、肺機能障害のある患者[心機能障害、肺機能障害を悪化させる恐れがある]。
3.便秘のある患者[便秘を悪化させる恐れがある]。
4.高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を更に悪化させる恐れがある]。
併用注意:本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ミノサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(シプロフロキサシン<服用>、トスフロキサシン<服用>等)、エチドロン酸二ナトリウム<服用>、鉄剤<服用>[これらの薬剤の吸収を阻害し効果を減弱させることがあるので、両剤の服用間隔を2時間以上あけるなど注意する(これらの薬剤はカルシウムイオンと消化管内で難溶性のキレートを形成し、吸収が阻害されることがある)]。
2.高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)[これらの作用を減弱させる恐れがあり、また、併用により全身性アルカローシスが現れたとの報告がある(カルシウムイオンがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる)]。
3.ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)[ジギタリス製剤の作用を増強しジギタリス中毒を起こす恐れがあるので、ジギトキシン血中濃度の測定や電解質測定を行うなど、観察を十分に行い、慎重に投与する(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力を増強するので、本剤の投与により血中カルシウム濃度が上昇するとジギタリス中毒が発現しやすくなる可能性がある)]。
4.大量の牛乳[milk−alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れる恐れがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する(機序不明)]。
5.活性型ビタミンD製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール)、ビタミンD[高カルシウム血症が現れる恐れがある(腸管からのカルシウム吸収が増大するため)]。
6.ロキサデュスタット[ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱する恐れがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用する(ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
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