薬剤情報
後発品
薬効分類血圧降下薬 > カルシウム (Ca) 拮抗薬
一般名フェロジピン錠
薬価10.4
メーカーアストラゼネカ
最終更新
2023年07月改訂(第1版)
添付文書のPDFはこちら

用法・用量

通常、成人にはフェロジピンとして1回2.5〜5mgを1日2回朝夕経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には、1回10mgを1日2回まで増量することができる。

効能・効果

高血圧症。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 血管浮腫(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、AL−P上昇、LDH上昇。

2). 腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇。

3). 血液:(頻度不明)貧血。

4). 循環器:(5%以上)ほてり、(0.1〜5%未満)動悸、胸部圧迫感、(頻度不明)息切れ、頻脈、血圧低下。

5). 精神神経系:(5%以上)頭痛・頭重、(0.1〜5%未満)めまい・ふらつき、倦怠感、眠気、(頻度不明)知覚異常、いらいら感。

6). 消化器:(0.1〜5%未満)嘔気・嘔吐、便秘、胃もたれ、胸やけ、胃部不快感、腹痛、食欲低下、下痢、口渇。

7). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒、(頻度不明)蕁麻疹、光線過敏症、白血球破砕性血管炎。

8). 口腔:(頻度不明)歯肉炎、歯肉肥厚。

9). その他:(0.1〜5%未満)末梢性浮腫、こむらがえり、肩こり、脱力感、手指振戦、咳嗽、喉違和感、頻尿、発汗、流涙、眼球充血、CK上昇、総コレステロール上昇、トリグリセライド上昇、血清カリウム低下、(頻度不明)関節痛、筋肉痛、発熱、勃起不全・性機能障害。

禁忌

2.1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。

2.2. 心原性ショックの患者[血圧低下により症状が悪化するおそれがある]。

2.3. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。

8.2. 本剤の投与により、まれに過度の血圧低下(めまい、ふらつき、失神等)を起こすおそれがあるので、そのような場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。

8.3. 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄患者:血管拡張作用により過度の血圧降下が起こるおそれがある。

(肝機能障害患者)

肝機能障害患者:血中濃度が上昇することがある〔16.6参照〕。

相互作用

本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝される。

10.2. 併用注意:

1). 他の降圧剤(トリクロルメチアジド、カプトプリル等)[相互に作用を増強するおそれがある(薬理作用が異なる降圧剤の併用により降圧作用が増強される)]。

2). メトプロロール酒石酸塩〔16.7.3参照〕[メトプロロールの血中濃度が上昇することがある(本剤の血管拡張作用により肝血流量を増加させ、メトプロロールの初回通過による消失を減少させると考えられている)]。

3). ジゴキシン〔16.7.2参照〕[ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある(本剤がジゴキシンの腎クリアランスを低下させることにより、ジゴキシンの血中濃度を上昇させる)]。

4). シメチジン〔16.7.1参照〕、エリスロマイシン、イトラコナゾール[本剤の血中濃度が上昇し作用が増強することがある(シメチジン、エリスロマイシン、イトラコナゾールが本剤の代謝酵素を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる)]。

5). フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツール酸誘導体[本剤の血中濃度が低下し本剤の作用が減弱することがある(フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツール酸誘導体が本剤の代謝酵素を誘導することにより、本剤の血中濃度を低下させる)]。

6). リファンピシン[他のカルシウム拮抗剤<ニフェジピン等>の作用が減弱することが報告されている(リファンピシンが代謝酵素を誘導することにより、ニフェジピン等の血中濃度を低下させる)]。

7). HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)[本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある(HIVプロテアーゼ阻害剤は主としてCYP3A4で代謝を受け、本剤も主として同酵素で代謝を受けるため、競合的阻害により、本剤の血中濃度を上昇させる)]。

8). タクロリムス[タクロリムスの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるので、患者の状態を注意深く観察し、必要に応じてタクロリムスの用量を調節すること(本剤とタクロリムスが同一の代謝酵素で代謝されるため、競合的阻害により、タクロリムスの血中濃度を上昇させる)]。

9). グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇したとの報告があるので、患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行い、またグレープフルーツジュースとの同時服用をしないよう指導すること(グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の小腸での代謝(CYP3A4)を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている)]。

10). セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること(セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP3A4)を誘導すると考えられる)]。

高齢者

高齢者では本剤の血中濃度が上昇することが知られているので、低用量(例えば、1回2.5mgを1日2回)から投与を開始し、患者の状態、血圧を観察しながら用量を調節すること。高齢者では一般に脳梗塞等が起こるおそれがあるため過度の降圧は好ましくないとされている〔13.1、13.2参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で催奇形作用が報告されている)〔2.1参照〕。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている)。

小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 症状

本剤の過量投与により著明な低血圧、ときに徐脈を伴う過度の末梢血管拡張を起こす可能性がある〔9.8高齢者の項参照〕。

13.2. 処置

過量投与時、重篤な低血圧が発現した場合には補液等の対症療法を行う。また、過量投与時、徐脈に対してはアトロピン硫酸塩水和物の静脈内投与を考慮する。なお、過量投与時、本剤は血液透析によって除去できない〔9.8高齢者の項参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

スプレンジール錠2.5mg
スプレンジール錠2.5mg

スプレンジール錠2.5mg

血圧降下薬 > カルシウム (Ca) 拮抗薬
2023年07月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類血圧降下薬 > カルシウム (Ca) 拮抗薬
一般名フェロジピン錠
薬価10.4
メーカーアストラゼネカ
最終更新
2023年07月改訂(第1版)
添付文書のPDFはこちら

用法・用量

通常、成人にはフェロジピンとして1回2.5〜5mgを1日2回朝夕経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には、1回10mgを1日2回まで増量することができる。

効能・効果

高血圧症。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 血管浮腫(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、AL−P上昇、LDH上昇。

2). 腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇。

3). 血液:(頻度不明)貧血。

4). 循環器:(5%以上)ほてり、(0.1〜5%未満)動悸、胸部圧迫感、(頻度不明)息切れ、頻脈、血圧低下。

5). 精神神経系:(5%以上)頭痛・頭重、(0.1〜5%未満)めまい・ふらつき、倦怠感、眠気、(頻度不明)知覚異常、いらいら感。

6). 消化器:(0.1〜5%未満)嘔気・嘔吐、便秘、胃もたれ、胸やけ、胃部不快感、腹痛、食欲低下、下痢、口渇。

7). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒、(頻度不明)蕁麻疹、光線過敏症、白血球破砕性血管炎。

8). 口腔:(頻度不明)歯肉炎、歯肉肥厚。

9). その他:(0.1〜5%未満)末梢性浮腫、こむらがえり、肩こり、脱力感、手指振戦、咳嗽、喉違和感、頻尿、発汗、流涙、眼球充血、CK上昇、総コレステロール上昇、トリグリセライド上昇、血清カリウム低下、(頻度不明)関節痛、筋肉痛、発熱、勃起不全・性機能障害。

禁忌

2.1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。

2.2. 心原性ショックの患者[血圧低下により症状が悪化するおそれがある]。

2.3. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。

8.2. 本剤の投与により、まれに過度の血圧低下(めまい、ふらつき、失神等)を起こすおそれがあるので、そのような場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。

8.3. 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄患者:血管拡張作用により過度の血圧降下が起こるおそれがある。

(肝機能障害患者)

肝機能障害患者:血中濃度が上昇することがある〔16.6参照〕。

相互作用

本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝される。

10.2. 併用注意:

1). 他の降圧剤(トリクロルメチアジド、カプトプリル等)[相互に作用を増強するおそれがある(薬理作用が異なる降圧剤の併用により降圧作用が増強される)]。

2). メトプロロール酒石酸塩〔16.7.3参照〕[メトプロロールの血中濃度が上昇することがある(本剤の血管拡張作用により肝血流量を増加させ、メトプロロールの初回通過による消失を減少させると考えられている)]。

3). ジゴキシン〔16.7.2参照〕[ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある(本剤がジゴキシンの腎クリアランスを低下させることにより、ジゴキシンの血中濃度を上昇させる)]。

4). シメチジン〔16.7.1参照〕、エリスロマイシン、イトラコナゾール[本剤の血中濃度が上昇し作用が増強することがある(シメチジン、エリスロマイシン、イトラコナゾールが本剤の代謝酵素を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる)]。

5). フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツール酸誘導体[本剤の血中濃度が低下し本剤の作用が減弱することがある(フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツール酸誘導体が本剤の代謝酵素を誘導することにより、本剤の血中濃度を低下させる)]。

6). リファンピシン[他のカルシウム拮抗剤<ニフェジピン等>の作用が減弱することが報告されている(リファンピシンが代謝酵素を誘導することにより、ニフェジピン等の血中濃度を低下させる)]。

7). HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)[本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある(HIVプロテアーゼ阻害剤は主としてCYP3A4で代謝を受け、本剤も主として同酵素で代謝を受けるため、競合的阻害により、本剤の血中濃度を上昇させる)]。

8). タクロリムス[タクロリムスの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるので、患者の状態を注意深く観察し、必要に応じてタクロリムスの用量を調節すること(本剤とタクロリムスが同一の代謝酵素で代謝されるため、競合的阻害により、タクロリムスの血中濃度を上昇させる)]。

9). グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇したとの報告があるので、患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行い、またグレープフルーツジュースとの同時服用をしないよう指導すること(グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の小腸での代謝(CYP3A4)を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている)]。

10). セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること(セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP3A4)を誘導すると考えられる)]。

高齢者

高齢者では本剤の血中濃度が上昇することが知られているので、低用量(例えば、1回2.5mgを1日2回)から投与を開始し、患者の状態、血圧を観察しながら用量を調節すること。高齢者では一般に脳梗塞等が起こるおそれがあるため過度の降圧は好ましくないとされている〔13.1、13.2参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で催奇形作用が報告されている)〔2.1参照〕。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている)。

小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 症状

本剤の過量投与により著明な低血圧、ときに徐脈を伴う過度の末梢血管拡張を起こす可能性がある〔9.8高齢者の項参照〕。

13.2. 処置

過量投与時、重篤な低血圧が発現した場合には補液等の対症療法を行う。また、過量投与時、徐脈に対してはアトロピン硫酸塩水和物の静脈内投与を考慮する。なお、過量投与時、本剤は血液透析によって除去できない〔9.8高齢者の項参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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