薬剤情報
後発品
薬効分類全身麻酔薬
一般名亜酸化窒素
薬価3.2
メーカー小池メディカル
最終更新2021年04月改訂(第1版)

用法・用量

本剤は酸素と併用し、酸素の吸気中濃度は必ず20%以上に保つこと。使用目的・患者の状態に応じ、適宜酸素濃度を増加させること。

効能・効果

1). 全身麻酔。

2). 鎮痛。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、頻度は不明であるが(再審査対象外)、次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

造血機能障害(顆粒球や血小板の減少等):顆粒球減少や血小板減少等、造血機能障害があらわれることがあるので、長期にわたって連用する場合には血液検査を行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器(覚醒時):嘔気・嘔吐。

2). 精神神経系:末梢神経障害。

重要な基本的注意

・ ビタミンB12の不活性化により造血機能障害や神経障害を起こすことがあるので、患者の観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合にはビタミンB12を投与するなど適切な処置を行うこと。

・ 麻酔を行う際には原則としてあらかじめ絶食させておくこと。

・ 麻酔を行う際には原則として麻酔前投薬を行うこと。

・ 麻酔中は気道に注意して呼吸・循環に対する観察を怠らないこと。

・ 麻酔の深度は手術、検査に必要な最低の深さにとどめること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. ビタミンB12欠乏症の患者:本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。

9.1.2. 造血機能障害のある患者:本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。

9.1.3. 耳管閉塞、気胸、腸閉塞、気脳症等、体内閉鎖腔のある患者:閉鎖腔内容量及び内圧が変化する。

9.1.4. タンポナーデに用いられた気体が硝子体内に存在している眼手術後(パーフルオロプロパンが硝子体内に存在している眼手術後、六フッ化硫黄が硝子体内に存在している眼手術後等)の患者:本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により眼圧が急激に上昇し、失明するおそれがあるため、本剤を使用しないこと。

相互作用

10.2. 併用注意:

プロポフォール[麻酔作用が増強されたり、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧及び心拍出量が低下することがあるので、併用する場合には、プロポフォールの投与速度を減速するなど慎重に投与すること(相互に作用(麻酔作用)を増強させる)]。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦<3ヶ月以内>又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で催奇形性作用が報告されている)。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. ガスの使用にあたっての注意

・ 使用に当たっては換気をよくし、喫煙、火気の使用を禁止すること。

・ 亜酸化窒素が高濃度で存在し、かつ可燃物が存在する部位では、電気メス、レーザーメス等の火気を使用しないこと。

・ 本剤は液化ガスのため容器は必ず立てて使用し、転倒しないように固定すること。また凍傷の危険性があるため、清潔で乾いた革手袋を使用すること。

・ 発火する場合があるので、容器の口金、圧力調整器、配管など本剤と直接接する全ての部位に油脂類、有機物、塵埃などが付着しないようにすること。

・ 容器内のガスは高圧ガスであるため、所定の圧力調整器を取り付けて使用すること。

・ バルブの接続は、所定のパッキンを使用し、接続後、ガス漏れのないことを確かめてから使用すること。圧力調整器の取付部、および配管設備等のガス洩れの恐れのある箇所は使用に先立って、必ず漏れチェックをすること。

・ 使用する時はバルブをゆっくりと全開にし、使用を停止する時や使用後容器が空になった時はバルブを全閉にすること。

・ 容器内の亜酸化窒素の液状部がなくなってくるとガスのみとなり液化ガスの特性として急激に圧力が下がってくるため、圧力が下がり始めたら新しい容器と交換すること。

・ 使用後は残圧を残してバルブをしっかり閉め、袋ナット、バルブ保護キャップを取付けて空容器置場に保管すること。

・ 職業的に数年にわたり本剤に曝露された女性で、自然流産率が高いことが報告されているので、本剤の使用に際しては換気等に十分注意すること。

14.2. 投与時の注意

14.2.1. 麻酔開始時の注意

・ 吸気中酸素濃度は30%を越えることが望ましい。

・ 麻酔開始の時には、亜酸化窒素の肺内残気による希釈を防ぐために十分な脱窒素を行うこと。

14.2.2. 麻酔終了時の注意:麻酔終了と同時に空気呼吸を開始すると酸素欠乏症に陥ることがあるので、5分以上の100%酸素を吸入させることが望ましい。

14.3. ガスの吸入にあたっての注意

・ 本剤のカフ内への拡散によりカフ内圧が高まり、カフの変形、破裂、その他のトラブルが生じることがあるので十分注意すること。

(取扱い上の注意)

・ 亜酸化窒素は医薬品と同時に液化高圧ガスの状態で充填されている高圧ガスでもあるため、薬機法及び高圧ガス保安法に則り、取扱いに注意すること。

・ 本剤は、支燃性があるので、十分、火気、可燃物から遠ざけること。

・ 容器は転倒、落下等の衝撃を防止する措置を講じること。

・ 使用済となった容器はすみやかに販売店に返却すること。

・ 容器は、「高圧ガス容器置場」であることを明示した所定の場所に、充填容器と使用済容器に区別して保管すること。

・ 容器は温度が高くなると容器圧力が上昇し、安全弁からガスを放出する。直射日光を避け、火気、暖房、ボイラー、ラジエーターなどの高温付近に置かず、通風換気のよい40℃以下の所で鎖またはロープ等で固定して保管し、特に夏季は容器温度の上昇に注意すること。

・ 可燃性ガスと同一貯蔵室に置かないこと。また、容器置場の周囲2m以内は火気又は引火性もしくは発火性の物を置かないこと。

・ 貯蔵場所内は関係者以外の立ち入りを禁止すること。

・ ガスがもれたり、安全弁からガスが吹き出した時はまず容器を立て、風通しのよい安全な場所に移し、販売店へ連絡すること。なお、ガス漏洩時は低温になった金属部分に触れると凍傷を起こすおそれがあるので、取り扱う時は、清潔で乾いた革手袋を使用すること。液が皮膚に付着すると凍傷を起こすことがあるので付着した場合には、温水につける等その部分を温め凍傷を防ぐこと。

・ 本剤は火災を引き起こした場合、火勢を強め、より激しく燃焼させるので速やかにガスの供給を絶つこと。消火は、水、粉、炭酸ガスなどが有効である(容器の昇温を防ぐため、水で容器を冷却すること)。

・ 容器は直射日光を避け、40℃以下で固定して安全に運搬すること。

その他の注意

15.1. 臨床使用に基づく情報

・ 亜酸化窒素は反復摂取の体験により、依存性が生じることがあるので注意が必要である。

・ 本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により、中耳内圧上昇が起こり、鼓膜破裂に至ったとの報告がある。

・ 亜酸化窒素の長期間(3ヶ月〜数年)の摂取下で、亜急性脊髄変性様の神経障害が観察されている。

・ 仰臥位での開頭術において、本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により術後に緊張性気脳症が発症したとの報告がある。

・ ヒトにおいては持続吸入開始4日目に顆粒球減少や血小板減少等の骨髄機能障害が認められるが、吸入を中止すれば3〜4日で寛解がみられるとの報告があり、総じてヒトにおける連続吸入は、48時間以内にとどめるのが望ましいとされている。

貯法

(保管上の注意)

40℃以下。

小池笑気

全身麻酔薬
2021年04月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類全身麻酔薬
一般名亜酸化窒素
薬価3.2
メーカー小池メディカル
最終更新2021年04月改訂(第1版)

用法・用量

本剤は酸素と併用し、酸素の吸気中濃度は必ず20%以上に保つこと。使用目的・患者の状態に応じ、適宜酸素濃度を増加させること。

効能・効果

1). 全身麻酔。

2). 鎮痛。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、頻度は不明であるが(再審査対象外)、次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

造血機能障害(顆粒球や血小板の減少等):顆粒球減少や血小板減少等、造血機能障害があらわれることがあるので、長期にわたって連用する場合には血液検査を行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器(覚醒時):嘔気・嘔吐。

2). 精神神経系:末梢神経障害。

重要な基本的注意

・ ビタミンB12の不活性化により造血機能障害や神経障害を起こすことがあるので、患者の観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合にはビタミンB12を投与するなど適切な処置を行うこと。

・ 麻酔を行う際には原則としてあらかじめ絶食させておくこと。

・ 麻酔を行う際には原則として麻酔前投薬を行うこと。

・ 麻酔中は気道に注意して呼吸・循環に対する観察を怠らないこと。

・ 麻酔の深度は手術、検査に必要な最低の深さにとどめること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. ビタミンB12欠乏症の患者:本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。

9.1.2. 造血機能障害のある患者:本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。

9.1.3. 耳管閉塞、気胸、腸閉塞、気脳症等、体内閉鎖腔のある患者:閉鎖腔内容量及び内圧が変化する。

9.1.4. タンポナーデに用いられた気体が硝子体内に存在している眼手術後(パーフルオロプロパンが硝子体内に存在している眼手術後、六フッ化硫黄が硝子体内に存在している眼手術後等)の患者:本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により眼圧が急激に上昇し、失明するおそれがあるため、本剤を使用しないこと。

相互作用

10.2. 併用注意:

プロポフォール[麻酔作用が増強されたり、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧及び心拍出量が低下することがあるので、併用する場合には、プロポフォールの投与速度を減速するなど慎重に投与すること(相互に作用(麻酔作用)を増強させる)]。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦<3ヶ月以内>又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で催奇形性作用が報告されている)。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. ガスの使用にあたっての注意

・ 使用に当たっては換気をよくし、喫煙、火気の使用を禁止すること。

・ 亜酸化窒素が高濃度で存在し、かつ可燃物が存在する部位では、電気メス、レーザーメス等の火気を使用しないこと。

・ 本剤は液化ガスのため容器は必ず立てて使用し、転倒しないように固定すること。また凍傷の危険性があるため、清潔で乾いた革手袋を使用すること。

・ 発火する場合があるので、容器の口金、圧力調整器、配管など本剤と直接接する全ての部位に油脂類、有機物、塵埃などが付着しないようにすること。

・ 容器内のガスは高圧ガスであるため、所定の圧力調整器を取り付けて使用すること。

・ バルブの接続は、所定のパッキンを使用し、接続後、ガス漏れのないことを確かめてから使用すること。圧力調整器の取付部、および配管設備等のガス洩れの恐れのある箇所は使用に先立って、必ず漏れチェックをすること。

・ 使用する時はバルブをゆっくりと全開にし、使用を停止する時や使用後容器が空になった時はバルブを全閉にすること。

・ 容器内の亜酸化窒素の液状部がなくなってくるとガスのみとなり液化ガスの特性として急激に圧力が下がってくるため、圧力が下がり始めたら新しい容器と交換すること。

・ 使用後は残圧を残してバルブをしっかり閉め、袋ナット、バルブ保護キャップを取付けて空容器置場に保管すること。

・ 職業的に数年にわたり本剤に曝露された女性で、自然流産率が高いことが報告されているので、本剤の使用に際しては換気等に十分注意すること。

14.2. 投与時の注意

14.2.1. 麻酔開始時の注意

・ 吸気中酸素濃度は30%を越えることが望ましい。

・ 麻酔開始の時には、亜酸化窒素の肺内残気による希釈を防ぐために十分な脱窒素を行うこと。

14.2.2. 麻酔終了時の注意:麻酔終了と同時に空気呼吸を開始すると酸素欠乏症に陥ることがあるので、5分以上の100%酸素を吸入させることが望ましい。

14.3. ガスの吸入にあたっての注意

・ 本剤のカフ内への拡散によりカフ内圧が高まり、カフの変形、破裂、その他のトラブルが生じることがあるので十分注意すること。

(取扱い上の注意)

・ 亜酸化窒素は医薬品と同時に液化高圧ガスの状態で充填されている高圧ガスでもあるため、薬機法及び高圧ガス保安法に則り、取扱いに注意すること。

・ 本剤は、支燃性があるので、十分、火気、可燃物から遠ざけること。

・ 容器は転倒、落下等の衝撃を防止する措置を講じること。

・ 使用済となった容器はすみやかに販売店に返却すること。

・ 容器は、「高圧ガス容器置場」であることを明示した所定の場所に、充填容器と使用済容器に区別して保管すること。

・ 容器は温度が高くなると容器圧力が上昇し、安全弁からガスを放出する。直射日光を避け、火気、暖房、ボイラー、ラジエーターなどの高温付近に置かず、通風換気のよい40℃以下の所で鎖またはロープ等で固定して保管し、特に夏季は容器温度の上昇に注意すること。

・ 可燃性ガスと同一貯蔵室に置かないこと。また、容器置場の周囲2m以内は火気又は引火性もしくは発火性の物を置かないこと。

・ 貯蔵場所内は関係者以外の立ち入りを禁止すること。

・ ガスがもれたり、安全弁からガスが吹き出した時はまず容器を立て、風通しのよい安全な場所に移し、販売店へ連絡すること。なお、ガス漏洩時は低温になった金属部分に触れると凍傷を起こすおそれがあるので、取り扱う時は、清潔で乾いた革手袋を使用すること。液が皮膚に付着すると凍傷を起こすことがあるので付着した場合には、温水につける等その部分を温め凍傷を防ぐこと。

・ 本剤は火災を引き起こした場合、火勢を強め、より激しく燃焼させるので速やかにガスの供給を絶つこと。消火は、水、粉、炭酸ガスなどが有効である(容器の昇温を防ぐため、水で容器を冷却すること)。

・ 容器は直射日光を避け、40℃以下で固定して安全に運搬すること。

その他の注意

15.1. 臨床使用に基づく情報

・ 亜酸化窒素は反復摂取の体験により、依存性が生じることがあるので注意が必要である。

・ 本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により、中耳内圧上昇が起こり、鼓膜破裂に至ったとの報告がある。

・ 亜酸化窒素の長期間(3ヶ月〜数年)の摂取下で、亜急性脊髄変性様の神経障害が観察されている。

・ 仰臥位での開頭術において、本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により術後に緊張性気脳症が発症したとの報告がある。

・ ヒトにおいては持続吸入開始4日目に顆粒球減少や血小板減少等の骨髄機能障害が認められるが、吸入を中止すれば3〜4日で寛解がみられるとの報告があり、総じてヒトにおける連続吸入は、48時間以内にとどめるのが望ましいとされている。

貯法

(保管上の注意)

40℃以下。

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