薬剤情報
後発品
薬効分類硝酸系血管拡張薬
一般名硝酸イソソルビド注射液
薬価2270
メーカーエーザイ
最終更新2019年03月改訂(第7版)

用法・用量

1.急性心不全:硝酸イソソルビドとして1時間あたり1.5〜8mgを点滴静注する。

投与量は患者の病態に応じて適宜増減するが、増量は1時間あたり10mgまでとする。

2.不安定狭心症:硝酸イソソルビドとして1時間あたり2〜5mgを点滴静注する。投与量は患者の病態に応じて適宜増減する。

効能・効果

1.急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)。

2.不安定狭心症。

副作用

ニトロール注5mgでは、総症例1,806例中、71例(3.93%)の副作用が報告されている(再審査終了時)。

重大な副作用

1.重大な副作用

1).ショック:ショック(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、昇圧剤投与等の適切な処置を行う。

2).心室細動、心室頻拍:冠動脈造影時の冠攣縮緩解に際し、reperfusion injuryによると考えられる心室細動などの危険な不整脈(0.1%未満)が現れることが報告されているので、このような場合には、電気的除細動などの適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用

1).循環器:(0.1〜5%未満)血圧低下、眩暈、動悸、四肢浮腫、心拍出量低下、(0.1%未満)徐脈、期外収縮、心房細動。

2).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、(0.1%未満)全身倦怠感、興奮、陽気。

3).消化器:(0.1〜5%未満)嘔気、嘔吐、(0.1%未満)食欲低下。

4).血液:(0.1〜5%未満)動脈血酸素分圧低下、(頻度不明)メトヘモグロビン血症。

5).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。

6).過敏症:(頻度不明)発疹。

禁忌

1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある]。

2.Eisenmenger症候群又は原発性肺高血圧症の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。

3.右室梗塞の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。

4.脱水症状のある患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。

5.神経循環無力症の患者[本剤の効果がないので、本剤投与により血圧低下等が現れることがある]。

6.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる恐れがある]。

7.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。

8.頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させる恐れがある]。

9.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者[併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある]。

慎重投与

1.低血圧の患者[更に血圧を低下させる恐れがある]。

2.左室充満圧の低い患者[血圧低下及び心拍出量低下の恐れがある]。

3.遺伝性果糖不耐症の患者[本剤の添加剤D−ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発される恐れがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.本剤投与中は、頻回の血圧測定と血行動態のモニターを行う(また、投与量の調節は患者の血行動態、症状をみて徐々に行う)。

2.投与中に血圧低下などの異常が観察された場合には、減量又は投与を中止する(また、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う)。

3.血圧低下の可能性のある患者や心拍出量低下している患者に投与する場合には、カテコールアミン系薬剤などと併用することが望ましい。

4.投与中に左心不全状態が改善した場合は、患者の様子をみて投与を中止する。

5.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認する。また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意する。

相互作用

1.併用禁忌:

1).ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2).グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2.併用注意:

1).利尿剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血圧低下作用を増強させる)]。

2).血管拡張剤、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

輸液セットへの吸着:硝酸イソソルビドは、一般に使用されているポリ塩化ビニル製の輸液容器及び輸液セットに吸着するが、ガラス製、ポリエチレン製の容器、器具には吸着しない。添付文書の図に示す通り、硝酸イソソルビドのポリ塩化ビニル製輸液セットに対する吸着率は、点滴速度に影響され、ポリ塩化ビニル管100cmでは点滴速度60mL/時間(1mL/分)以上であれば、投与量の80%以上が静脈内に注入される。また、硝酸イソソルビドの吸着率は配合濃度に影響されないが、輸液セットが長い程高くなるので注意する。

1.ソフトバッグを包んでいる外袋は使用直前まで開封しない。

2.注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す(斜めに刺すと注射針が容器頚部を貫通し、液漏れの原因となることがある)。

3.原則として連結管(U字管)を用いたタンデム方式による投与はできない。

4.包装内に、水滴が認められた場合や、内容液が着色又は混濁等の異常が認められた場合には使用しない。

5.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。

保管上の注意

外箱開封後遮光。

ニトロール点滴静注100mgバッグ
ニトロール点滴静注100mgバッグ

ニトロール点滴静注100mgバッグ

硝酸系血管拡張薬
2019年03月改訂(第7版)
薬剤情報
後発品
薬効分類硝酸系血管拡張薬
一般名硝酸イソソルビド注射液
薬価2270
メーカーエーザイ
最終更新2019年03月改訂(第7版)

用法・用量

1.急性心不全:硝酸イソソルビドとして1時間あたり1.5〜8mgを点滴静注する。

投与量は患者の病態に応じて適宜増減するが、増量は1時間あたり10mgまでとする。

2.不安定狭心症:硝酸イソソルビドとして1時間あたり2〜5mgを点滴静注する。投与量は患者の病態に応じて適宜増減する。

効能・効果

1.急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)。

2.不安定狭心症。

副作用

ニトロール注5mgでは、総症例1,806例中、71例(3.93%)の副作用が報告されている(再審査終了時)。

重大な副作用

1.重大な副作用

1).ショック:ショック(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、昇圧剤投与等の適切な処置を行う。

2).心室細動、心室頻拍:冠動脈造影時の冠攣縮緩解に際し、reperfusion injuryによると考えられる心室細動などの危険な不整脈(0.1%未満)が現れることが報告されているので、このような場合には、電気的除細動などの適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用

1).循環器:(0.1〜5%未満)血圧低下、眩暈、動悸、四肢浮腫、心拍出量低下、(0.1%未満)徐脈、期外収縮、心房細動。

2).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、(0.1%未満)全身倦怠感、興奮、陽気。

3).消化器:(0.1〜5%未満)嘔気、嘔吐、(0.1%未満)食欲低下。

4).血液:(0.1〜5%未満)動脈血酸素分圧低下、(頻度不明)メトヘモグロビン血症。

5).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。

6).過敏症:(頻度不明)発疹。

禁忌

1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある]。

2.Eisenmenger症候群又は原発性肺高血圧症の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。

3.右室梗塞の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。

4.脱水症状のある患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。

5.神経循環無力症の患者[本剤の効果がないので、本剤投与により血圧低下等が現れることがある]。

6.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる恐れがある]。

7.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。

8.頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させる恐れがある]。

9.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者[併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある]。

慎重投与

1.低血圧の患者[更に血圧を低下させる恐れがある]。

2.左室充満圧の低い患者[血圧低下及び心拍出量低下の恐れがある]。

3.遺伝性果糖不耐症の患者[本剤の添加剤D−ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発される恐れがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.本剤投与中は、頻回の血圧測定と血行動態のモニターを行う(また、投与量の調節は患者の血行動態、症状をみて徐々に行う)。

2.投与中に血圧低下などの異常が観察された場合には、減量又は投与を中止する(また、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う)。

3.血圧低下の可能性のある患者や心拍出量低下している患者に投与する場合には、カテコールアミン系薬剤などと併用することが望ましい。

4.投与中に左心不全状態が改善した場合は、患者の様子をみて投与を中止する。

5.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認する。また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意する。

相互作用

1.併用禁忌:

1).ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2).グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2.併用注意:

1).利尿剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血圧低下作用を増強させる)]。

2).血管拡張剤、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

輸液セットへの吸着:硝酸イソソルビドは、一般に使用されているポリ塩化ビニル製の輸液容器及び輸液セットに吸着するが、ガラス製、ポリエチレン製の容器、器具には吸着しない。添付文書の図に示す通り、硝酸イソソルビドのポリ塩化ビニル製輸液セットに対する吸着率は、点滴速度に影響され、ポリ塩化ビニル管100cmでは点滴速度60mL/時間(1mL/分)以上であれば、投与量の80%以上が静脈内に注入される。また、硝酸イソソルビドの吸着率は配合濃度に影響されないが、輸液セットが長い程高くなるので注意する。

1.ソフトバッグを包んでいる外袋は使用直前まで開封しない。

2.注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す(斜めに刺すと注射針が容器頚部を貫通し、液漏れの原因となることがある)。

3.原則として連結管(U字管)を用いたタンデム方式による投与はできない。

4.包装内に、水滴が認められた場合や、内容液が着色又は混濁等の異常が認められた場合には使用しない。

5.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。

保管上の注意

外箱開封後遮光。

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