薬剤情報
後発品
薬効分類冠血管拡張薬 > 選択的β1遮断薬 血圧降下薬 > 選択的β1遮断薬
一般名セリプロロール塩酸塩100mg錠
薬価8.8
メーカー日医工
最終更新2013年06月改訂(第1版)

用法・用量

1.本態性高血圧症(軽症〜中等症)、腎実質性高血圧症:セリプロロール塩酸塩として1日1回100〜200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mgとする。

2.狭心症:セリプロロール塩酸塩として1日1回200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mgとする。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

褐色細胞腫の患者では本剤の単独投与により急激に血圧が上昇する恐れがあるので、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用する。

効能・効果

1.本態性高血圧症<軽症〜中等症>、腎実質性高血圧症。

2.狭心症。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

心不全、房室ブロック、洞房ブロック:心不全、房室ブロック、洞房ブロックが現れることがあるので、心機能検査を定期的に行い、このような副作用が発現した場合には投与を中止する。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).皮膚:発疹、皮膚そう痒感等[投与を中止する]。

2).循環器:動悸、胸痛、徐脈、血圧低下、顔面潮紅、心胸郭比増大等。

3).呼吸器:咳、喘息、息切れ、鼻汁・鼻閉感、喘鳴等。

4).精神神経系:眩暈、頭痛、しびれ、震え、不眠、眠気、抑うつ症状等。

5).消化器:嘔気、口渇、腹痛、下痢、消化不良等。

6).眼:涙液分泌減少、霧視(他のβ遮断剤で報告されている)等[投与を中止する]。

7).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇等の肝機能異常。

8).腎臓:クレアチニン上昇、蛋白尿、BUN上昇等の腎機能異常。

9).その他:倦怠感、中性脂肪上昇、総コレステロール上昇、尿酸上昇、CK上昇(CPK上昇)、浮腫、関節痛、白血球減少、高血糖悪化、*腓腹筋痙攣(*こむらがえり)、*筋肉痛[*:投与を中止する]、脱力感、味覚異常等。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスに基づく心収縮力の抑制が増強されることがある]。

3.高度徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック<2〜3度>、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者[症状を悪化させることがある]。

4.心原性ショックの患者[心機能の抑制により、原疾患を悪化させることがある]。

5.うっ血性心不全、肺高血圧による右心不全のある患者[心拍出量の減少により、これらの症状を悪化させることがある]。

6.未治療の褐色細胞腫の患者。

7.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

慎重投与

1.気管支喘息、気管支痙攣の恐れのある患者[症状を誘発する恐れがある]。

2.うっ血性心不全の恐れのある患者[心機能を抑制し、症状を悪化させる恐れがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与する]。

3.低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者[低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので、血糖値に注意する]。

4.甲状腺中毒症の患者[頻脈等の中毒症状をマスクする恐れがある]。

5.重篤な肝障害のある患者[本剤の代謝が遅延する恐れがある]。

6.重篤な腎障害のある患者[血中半減期が延長する恐れがある](血清クレアチニン値4.0mg/dL以上の場合は減量など慎重に投与する)。

7.末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)[症状を悪化させる恐れがある]。

8.房室ブロック<1度>のある患者[心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。

9.異型狭心症の患者[症状を悪化させる恐れがある]。

10.高齢者。

11.小児。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.長期投与の場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行う。徐脈又は低血圧の症状が現れた場合には減量又は投与を中止する(また、必要に応じアトロピン硫酸塩水和物等を使用する)。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意する。

2.類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症の患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行い、また、患者に医師の指示なしに服用を中止しないよう注意する。狭心症以外の適用で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をする。

3.甲状腺中毒症の患者では急に投与を中止すると、症状を悪化させることがあるので休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行う。

4.手術前48時間は投与しないことが望ましい。

5.眩暈、ふらつきが現れることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転等、危険を伴う機械の作業に注意させる。

相互作用

併用注意:

1.カルシウム拮抗剤(ベラパミル塩酸塩、ジルチアゼム塩酸塩等)[徐脈・房室ブロック等の伝導障害、うっ血性心不全が現れる恐れがあるので、併用する場合には用量に注意する(相加的に作用(陰性変力作用、心刺激伝導抑制作用、降圧作用)を増強させる)]。

2.交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤(レセルピン等)[過剰の交感神経抑制を来す恐れがあるので、減量するなど注意する(相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる)]。

3.血糖降下剤(インスリン、トルブタミド、アセトヘキサミド等)[血糖降下作用の増強、また、低血糖症状<頻脈・発汗等>をマスクする恐れがあるので、血糖値に注意する(β2遮断作用により、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制され、また、低血糖時に分泌されるアドレナリンによって生じる低血糖症状をマスクする)]。

4.クロニジン塩酸塩、グアナベンズ酢酸塩[クロニジン塩酸塩又はグアナベンズ酢酸塩の投与中止後のリバウンド現象を増強する恐れがあるので、β遮断剤を先に中止し、これらの薬剤を徐々に減量する(クロニジン塩酸塩の中止により血中ノルアドレナリンが上昇するが、β遮断剤と併用している場合、ノルアドレナリンの作用のうち、α刺激作用が優位となり、急激な血圧上昇を起こす(グアナベンズ酢酸塩も作用機序から同様な反応が予測される))]。

5.クラス1抗不整脈剤(リン酸ジソピラミド、プロカインアミド塩酸塩、アジマリン等)、アミオダロン塩酸塩[過度の心機能抑制が現れる恐れがあるので、減量するなど注意する(相加的に作用(心機能抑制作用)を増強させる)]。

6.β遮断剤[血圧が上昇する恐れがある(本剤の血管拡張作用が抑制される)]。

7.麻酔剤(エーテル等)[過剰の交感神経抑制を来す恐れがあるので、減量するなど注意する(相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる)]。

8.ジギタリス製剤(ジゴキシン、メチルジゴキシン等)[心刺激伝導障害<徐脈・房室ブロック等>が現れる恐れがあるので、心機能に注意する(相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる)]。

9.非ステロイド性抗炎症剤(インドメタシン等)[本剤の降圧作用が減弱する恐れがある(非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成・遊離を阻害する)]。

10.降圧作用を有する他の薬剤(降圧剤、硝酸剤等)[降圧作用を増強する恐れがあるので、併用する場合には用量に注意する(相加的に作用(降圧作用)を増強させる)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者には、次の点に注意し、少量(例えば100mg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

1.高齢者では一般に、過度の降圧は好ましくないとされている[脳梗塞等が起こる恐れがある]。

2.休薬を要する場合は、徐々に減量する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

2.授乳中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない。

過量投与

1.症状:β遮断剤の過量投与で予測される症状は徐脈、完全房室ブロック、心不全、低血圧、気管支痙攣等である。

2.処置:過量投与時には本剤の投与を中止し、必要に応じて胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、次記等の適切な処置を行う。

1).過量投与による徐脈、完全房室ブロック:アトロピン硫酸塩水和物、イソプロテレノール等の投与や心臓ペーシングを適用する。

2).過量投与による心不全、低血圧:強心剤、昇圧剤、輸液等の投与や補助循環を適用する。

3).過量投与による気管支痙攣:β2作動薬の静注又はアミノフィリン水和物の静注等の投与や補助呼吸を適用する。

これらの処置の間は常に観察下におく。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、セリプロロール塩酸塩錠100mg「日医工」及びセリプロロール塩酸塩錠200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

1.本剤は空腹時に経口投与した場合、食後投与に比較して最高血漿中濃度が約2倍程度に上昇するという報告がある。

2.β遮断剤服用中の患者では、他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗する場合がある。

セリプロロール塩酸塩錠100mg「日医工」
セリプロロール塩酸塩錠100mg「日医工」

セリプロロール塩酸塩錠100mg「日医工」

冠血管拡張薬 > 選択的β1遮断薬 血圧降下薬 > 選択的β1遮断薬
2013年06月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類冠血管拡張薬 > 選択的β1遮断薬 血圧降下薬 > 選択的β1遮断薬
一般名セリプロロール塩酸塩100mg錠
薬価8.8
メーカー日医工
最終更新2013年06月改訂(第1版)

用法・用量

1.本態性高血圧症(軽症〜中等症)、腎実質性高血圧症:セリプロロール塩酸塩として1日1回100〜200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mgとする。

2.狭心症:セリプロロール塩酸塩として1日1回200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mgとする。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

褐色細胞腫の患者では本剤の単独投与により急激に血圧が上昇する恐れがあるので、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用する。

効能・効果

1.本態性高血圧症<軽症〜中等症>、腎実質性高血圧症。

2.狭心症。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

心不全、房室ブロック、洞房ブロック:心不全、房室ブロック、洞房ブロックが現れることがあるので、心機能検査を定期的に行い、このような副作用が発現した場合には投与を中止する。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).皮膚:発疹、皮膚そう痒感等[投与を中止する]。

2).循環器:動悸、胸痛、徐脈、血圧低下、顔面潮紅、心胸郭比増大等。

3).呼吸器:咳、喘息、息切れ、鼻汁・鼻閉感、喘鳴等。

4).精神神経系:眩暈、頭痛、しびれ、震え、不眠、眠気、抑うつ症状等。

5).消化器:嘔気、口渇、腹痛、下痢、消化不良等。

6).眼:涙液分泌減少、霧視(他のβ遮断剤で報告されている)等[投与を中止する]。

7).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇等の肝機能異常。

8).腎臓:クレアチニン上昇、蛋白尿、BUN上昇等の腎機能異常。

9).その他:倦怠感、中性脂肪上昇、総コレステロール上昇、尿酸上昇、CK上昇(CPK上昇)、浮腫、関節痛、白血球減少、高血糖悪化、*腓腹筋痙攣(*こむらがえり)、*筋肉痛[*:投与を中止する]、脱力感、味覚異常等。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスに基づく心収縮力の抑制が増強されることがある]。

3.高度徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック<2〜3度>、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者[症状を悪化させることがある]。

4.心原性ショックの患者[心機能の抑制により、原疾患を悪化させることがある]。

5.うっ血性心不全、肺高血圧による右心不全のある患者[心拍出量の減少により、これらの症状を悪化させることがある]。

6.未治療の褐色細胞腫の患者。

7.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

慎重投与

1.気管支喘息、気管支痙攣の恐れのある患者[症状を誘発する恐れがある]。

2.うっ血性心不全の恐れのある患者[心機能を抑制し、症状を悪化させる恐れがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与する]。

3.低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者[低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので、血糖値に注意する]。

4.甲状腺中毒症の患者[頻脈等の中毒症状をマスクする恐れがある]。

5.重篤な肝障害のある患者[本剤の代謝が遅延する恐れがある]。

6.重篤な腎障害のある患者[血中半減期が延長する恐れがある](血清クレアチニン値4.0mg/dL以上の場合は減量など慎重に投与する)。

7.末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)[症状を悪化させる恐れがある]。

8.房室ブロック<1度>のある患者[心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。

9.異型狭心症の患者[症状を悪化させる恐れがある]。

10.高齢者。

11.小児。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.長期投与の場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行う。徐脈又は低血圧の症状が現れた場合には減量又は投与を中止する(また、必要に応じアトロピン硫酸塩水和物等を使用する)。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意する。

2.類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症の患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行い、また、患者に医師の指示なしに服用を中止しないよう注意する。狭心症以外の適用で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をする。

3.甲状腺中毒症の患者では急に投与を中止すると、症状を悪化させることがあるので休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行う。

4.手術前48時間は投与しないことが望ましい。

5.眩暈、ふらつきが現れることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転等、危険を伴う機械の作業に注意させる。

相互作用

併用注意:

1.カルシウム拮抗剤(ベラパミル塩酸塩、ジルチアゼム塩酸塩等)[徐脈・房室ブロック等の伝導障害、うっ血性心不全が現れる恐れがあるので、併用する場合には用量に注意する(相加的に作用(陰性変力作用、心刺激伝導抑制作用、降圧作用)を増強させる)]。

2.交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤(レセルピン等)[過剰の交感神経抑制を来す恐れがあるので、減量するなど注意する(相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる)]。

3.血糖降下剤(インスリン、トルブタミド、アセトヘキサミド等)[血糖降下作用の増強、また、低血糖症状<頻脈・発汗等>をマスクする恐れがあるので、血糖値に注意する(β2遮断作用により、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制され、また、低血糖時に分泌されるアドレナリンによって生じる低血糖症状をマスクする)]。

4.クロニジン塩酸塩、グアナベンズ酢酸塩[クロニジン塩酸塩又はグアナベンズ酢酸塩の投与中止後のリバウンド現象を増強する恐れがあるので、β遮断剤を先に中止し、これらの薬剤を徐々に減量する(クロニジン塩酸塩の中止により血中ノルアドレナリンが上昇するが、β遮断剤と併用している場合、ノルアドレナリンの作用のうち、α刺激作用が優位となり、急激な血圧上昇を起こす(グアナベンズ酢酸塩も作用機序から同様な反応が予測される))]。

5.クラス1抗不整脈剤(リン酸ジソピラミド、プロカインアミド塩酸塩、アジマリン等)、アミオダロン塩酸塩[過度の心機能抑制が現れる恐れがあるので、減量するなど注意する(相加的に作用(心機能抑制作用)を増強させる)]。

6.β遮断剤[血圧が上昇する恐れがある(本剤の血管拡張作用が抑制される)]。

7.麻酔剤(エーテル等)[過剰の交感神経抑制を来す恐れがあるので、減量するなど注意する(相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる)]。

8.ジギタリス製剤(ジゴキシン、メチルジゴキシン等)[心刺激伝導障害<徐脈・房室ブロック等>が現れる恐れがあるので、心機能に注意する(相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる)]。

9.非ステロイド性抗炎症剤(インドメタシン等)[本剤の降圧作用が減弱する恐れがある(非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成・遊離を阻害する)]。

10.降圧作用を有する他の薬剤(降圧剤、硝酸剤等)[降圧作用を増強する恐れがあるので、併用する場合には用量に注意する(相加的に作用(降圧作用)を増強させる)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者には、次の点に注意し、少量(例えば100mg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

1.高齢者では一般に、過度の降圧は好ましくないとされている[脳梗塞等が起こる恐れがある]。

2.休薬を要する場合は、徐々に減量する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

2.授乳中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない。

過量投与

1.症状:β遮断剤の過量投与で予測される症状は徐脈、完全房室ブロック、心不全、低血圧、気管支痙攣等である。

2.処置:過量投与時には本剤の投与を中止し、必要に応じて胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、次記等の適切な処置を行う。

1).過量投与による徐脈、完全房室ブロック:アトロピン硫酸塩水和物、イソプロテレノール等の投与や心臓ペーシングを適用する。

2).過量投与による心不全、低血圧:強心剤、昇圧剤、輸液等の投与や補助循環を適用する。

3).過量投与による気管支痙攣:β2作動薬の静注又はアミノフィリン水和物の静注等の投与や補助呼吸を適用する。

これらの処置の間は常に観察下におく。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、セリプロロール塩酸塩錠100mg「日医工」及びセリプロロール塩酸塩錠200mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

1.本剤は空腹時に経口投与した場合、食後投与に比較して最高血漿中濃度が約2倍程度に上昇するという報告がある。

2.β遮断剤服用中の患者では、他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗する場合がある。

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