薬効分類 | 消毒薬 |
一般名 | ベンザルコニウム塩化物液 |
薬価 | 6.5円 |
メーカー | サラヤ |
最終更新 | 2024年03月改訂(第1版) |
1). 手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、ベンザルコニウム塩化物0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。
2). 手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面をベンザルコニウム塩化物0.1%溶液で約5分間洗い、その後ベンザルコニウム塩化物0.2%溶液を塗布する。
3). 手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01〜0.025%溶液を用いる。
4). 感染皮膚面の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01%溶液を用いる。
5). 医療用具の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.1%溶液に10分間浸漬するか、又は厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後ベンザルコニウム塩化物0.1%溶液中で15分間煮沸する。
6). 手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:ベンザルコニウム塩化物0.05〜0.2%溶液を布片で塗布・清拭するか、又は噴霧する。
7). 膣洗浄:ベンザルコニウム塩化物0.02〜0.05%溶液を用いる。
8). 結膜嚢の洗浄・消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01〜0.05%溶液を用いる。
手指・皮膚の消毒。
手術部位(手術野)の皮膚の消毒。
手術部位(手術野)の粘膜の消毒。
皮膚・粘膜の創傷部位の消毒。
感染皮膚面の消毒。
医療用具の消毒。
手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒。
膣洗浄。
結膜嚢の洗浄・消毒。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感等。
本剤で消毒したカテーテルで採取した尿は、スルホサリチル酸法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
14.1.1. 本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
14.1.2. 希釈倍数
1). 濃度0.01%:希釈倍数1000倍。
2). 濃度0.02%:希釈倍数500倍。
3). 濃度0.025%:希釈倍数400倍。
14.1.3. 炎症又は易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)に使用する場合には、通常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
14.1.4. 希釈液として塩類含量の多い水又は硬水を用いる場合には、通常用いる濃度の1.5〜2倍の溶液として使用すること。
14.1.5. 深い創傷又は眼に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌精製水を用い、水道水や精製水を用いないこと。
14.1.6. 繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤の成分であるベンザルコニウム塩化物を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意すること。
14.1.7. 金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐蝕を防止するためにベンザルコニウム塩化物0.1%溶液に0.5〜1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加すること。
14.2. 薬剤使用時の注意
14.2.1. 経口投与しないこと。
14.2.2. 浣腸には使用しないこと。
14.2.3. 原液又は濃厚液が眼に入らないよう注意する(入った場合には水でよく洗い流す)。
14.2.4. 濃厚液の使用により、皮膚刺激症状・粘膜刺激症状があらわれることがあるので、注意すること。
14.2.5. 全身吸収による筋脱力を起こすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しないこと。
14.2.6. 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
14.2.7. 血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している医療器具等に用いる場合は、十分に洗い落してから使用すること。
14.2.8. 石けん類は本剤の殺菌作用を減弱させるので、石けん分を洗い落してから使用すること。
14.2.9. 皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。
14.2.10. 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等への使用は避けることが望ましい。
14.2.11. 皮革製品の消毒に使用すると、変質させることがあるので、使用しないこと。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 消毒薬 |
一般名 | ベンザルコニウム塩化物液 |
薬価 | 6.5円 |
メーカー | サラヤ |
最終更新 | 2024年03月改訂(第1版) |
1). 手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、ベンザルコニウム塩化物0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。
2). 手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面をベンザルコニウム塩化物0.1%溶液で約5分間洗い、その後ベンザルコニウム塩化物0.2%溶液を塗布する。
3). 手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01〜0.025%溶液を用いる。
4). 感染皮膚面の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01%溶液を用いる。
5). 医療用具の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.1%溶液に10分間浸漬するか、又は厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後ベンザルコニウム塩化物0.1%溶液中で15分間煮沸する。
6). 手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:ベンザルコニウム塩化物0.05〜0.2%溶液を布片で塗布・清拭するか、又は噴霧する。
7). 膣洗浄:ベンザルコニウム塩化物0.02〜0.05%溶液を用いる。
8). 結膜嚢の洗浄・消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01〜0.05%溶液を用いる。
手指・皮膚の消毒。
手術部位(手術野)の皮膚の消毒。
手術部位(手術野)の粘膜の消毒。
皮膚・粘膜の創傷部位の消毒。
感染皮膚面の消毒。
医療用具の消毒。
手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒。
膣洗浄。
結膜嚢の洗浄・消毒。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感等。
本剤で消毒したカテーテルで採取した尿は、スルホサリチル酸法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
14.1.1. 本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
14.1.2. 希釈倍数
1). 濃度0.01%:希釈倍数1000倍。
2). 濃度0.02%:希釈倍数500倍。
3). 濃度0.025%:希釈倍数400倍。
14.1.3. 炎症又は易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)に使用する場合には、通常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
14.1.4. 希釈液として塩類含量の多い水又は硬水を用いる場合には、通常用いる濃度の1.5〜2倍の溶液として使用すること。
14.1.5. 深い創傷又は眼に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌精製水を用い、水道水や精製水を用いないこと。
14.1.6. 繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤の成分であるベンザルコニウム塩化物を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意すること。
14.1.7. 金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐蝕を防止するためにベンザルコニウム塩化物0.1%溶液に0.5〜1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加すること。
14.2. 薬剤使用時の注意
14.2.1. 経口投与しないこと。
14.2.2. 浣腸には使用しないこと。
14.2.3. 原液又は濃厚液が眼に入らないよう注意する(入った場合には水でよく洗い流す)。
14.2.4. 濃厚液の使用により、皮膚刺激症状・粘膜刺激症状があらわれることがあるので、注意すること。
14.2.5. 全身吸収による筋脱力を起こすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しないこと。
14.2.6. 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
14.2.7. 血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している医療器具等に用いる場合は、十分に洗い落してから使用すること。
14.2.8. 石けん類は本剤の殺菌作用を減弱させるので、石けん分を洗い落してから使用すること。
14.2.9. 皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。
14.2.10. 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等への使用は避けることが望ましい。
14.2.11. 皮革製品の消毒に使用すると、変質させることがあるので、使用しないこと。
(保管上の注意)
室温保存。
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