硝酸系血管拡張薬
薬効分類 | 硝酸系血管拡張薬 |
一般名 | 硝酸イソソルビド0.05%10mL注射液 |
薬価 | 153円 |
メーカー | 高田製薬 |
最終更新 | 2016年11月改訂(第14版) |
1.急性心不全:本剤を注射液そのまま、又は生理食塩液、5%ブドウ糖注射液等で希釈して0.05〜0.001%溶液とし、硝酸イソソルビドとして1時間あたり1.5〜8mgを点滴静注する。投与量は、患者の病態に応じて適宜増減するが、増量は1時間あたり10mgまでとする。
2.不安定狭心症:本剤を注射液そのまま、又は生理食塩液、5%ブドウ糖注射液等で希釈して0.05〜0.001%溶液とし、硝酸イソソルビドとして1時間あたり2〜5mgを点滴静注する。投与量は患者の病態に応じて適宜増減する。
3.冠動脈造影時の冠攣縮緩解:冠動脈造影時に本剤を注射液そのまま、硝酸イソソルビドとして5mgをカテーテルを通し、バルサルバ洞内に1分以内に注入する。なお、投与量は患者の症状に応じて適宜増減するが、投与量の上限は10mgまでとする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
冠動脈造影時に冠攣縮を誘発した場合は、迅速に攣縮緩解のための処置を行う。また、まれに完全閉塞緩解時にreperfusion injuryによると考えられる心室細動などの危険な不整脈や血圧低下を起こすことがあるので、電気的除細動などの適切な処置を行う。
1.急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)。
2.不安定狭心症。
3.冠動脈造影時の冠攣縮緩解。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック:ショックが現れることがあるので、このような場合には、投与を中止し、昇圧剤投与等の適切な処置を行う。
2).心室細動、心室頻拍:冠動脈造影時の冠攣縮緩解に際し、reperfusion injuryによると考えられる心室細動などの危険な不整脈が現れることがあるので、このような場合には、電気的除細動などの適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).循環器:血圧低下、眩暈、動悸、四肢浮腫、心拍出量低下、徐脈、期外収縮、心房細動。
2).精神神経系:頭痛、全身倦怠感、興奮、陽気。
3).消化器:嘔気、嘔吐、食欲低下。
4).血液:動脈血酸素分圧低下、メトヘモグロビン血症。
5).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。
6).過敏症:発疹。
1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により、更に血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある]。
2.Eisenmenger症候群又は原発性肺高血圧症の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。
3.右室梗塞の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。
4.脱水症状のある患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。
5.神経循環無力症の患者[本剤の効果がないので、本剤投与により血圧低下等が現れることがある]。
6.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる恐れがある]。
7.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させる恐れがある]。
9.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者[併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある]。
1.低血圧の患者[更に血圧を低下させる恐れがある]。
2.左室充満圧の低い患者[血圧低下及び心拍出量低下の恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤投与中は、頻回の血圧測定と血行動態のモニターを行う(また、投与量の調節は患者の血行動態、症状をみて徐々に行う)。
2.投与中に血圧低下などの異常が観察された場合には、減量又は投与を中止する(また、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う)。
3.血圧低下の可能性のある患者や心拍出量低下している患者に投与する場合には、カテコールアミン系薬剤などと併用することが望ましい。
4.投与中に左心不全状態が改善した場合は、患者の様子をみて投与を中止する。
5.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認する。また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意する。
1.併用禁忌:
1).ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
2).グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
2.併用注意:
1).利尿剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血圧低下作用を増強させる)]。
2).血管拡張剤、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。
(高齢者への投与)
本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では、一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
1.調製時:
1).使用に際して、硝酸イソソルビドが吸着しないポリエチレン製の輸液セットを用いる。
2).ポリ塩化ビニル製の輸液セットを用いる場合には、硝酸イソソルビドはポリ塩化ビニル製の輸液セットに吸着し、その吸着量は輸液の流速が遅いほど、また、管が長いほど増加するので、できるかぎり希釈し、短い管を用いて流速を上げることが望ましい。
2.アンプルカット時:アンプルカット時に異物の混入を避けるため、アンプルの首部の周りをエタノール綿等で清拭しカットする。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、36カ月)の結果、3年間安定であることが確認された。
遮光。
薬効分類 | 硝酸系血管拡張薬 |
一般名 | 硝酸イソソルビド0.05%10mL注射液 |
薬価 | 153円 |
メーカー | 高田製薬 |
最終更新 | 2016年11月改訂(第14版) |
1.急性心不全:本剤を注射液そのまま、又は生理食塩液、5%ブドウ糖注射液等で希釈して0.05〜0.001%溶液とし、硝酸イソソルビドとして1時間あたり1.5〜8mgを点滴静注する。投与量は、患者の病態に応じて適宜増減するが、増量は1時間あたり10mgまでとする。
2.不安定狭心症:本剤を注射液そのまま、又は生理食塩液、5%ブドウ糖注射液等で希釈して0.05〜0.001%溶液とし、硝酸イソソルビドとして1時間あたり2〜5mgを点滴静注する。投与量は患者の病態に応じて適宜増減する。
3.冠動脈造影時の冠攣縮緩解:冠動脈造影時に本剤を注射液そのまま、硝酸イソソルビドとして5mgをカテーテルを通し、バルサルバ洞内に1分以内に注入する。なお、投与量は患者の症状に応じて適宜増減するが、投与量の上限は10mgまでとする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
冠動脈造影時に冠攣縮を誘発した場合は、迅速に攣縮緩解のための処置を行う。また、まれに完全閉塞緩解時にreperfusion injuryによると考えられる心室細動などの危険な不整脈や血圧低下を起こすことがあるので、電気的除細動などの適切な処置を行う。
1.急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)。
2.不安定狭心症。
3.冠動脈造影時の冠攣縮緩解。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック:ショックが現れることがあるので、このような場合には、投与を中止し、昇圧剤投与等の適切な処置を行う。
2).心室細動、心室頻拍:冠動脈造影時の冠攣縮緩解に際し、reperfusion injuryによると考えられる心室細動などの危険な不整脈が現れることがあるので、このような場合には、電気的除細動などの適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).循環器:血圧低下、眩暈、動悸、四肢浮腫、心拍出量低下、徐脈、期外収縮、心房細動。
2).精神神経系:頭痛、全身倦怠感、興奮、陽気。
3).消化器:嘔気、嘔吐、食欲低下。
4).血液:動脈血酸素分圧低下、メトヘモグロビン血症。
5).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。
6).過敏症:発疹。
1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により、更に血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある]。
2.Eisenmenger症候群又は原発性肺高血圧症の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。
3.右室梗塞の患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。
4.脱水症状のある患者[血圧低下によりショックを起こすことがある]。
5.神経循環無力症の患者[本剤の効果がないので、本剤投与により血圧低下等が現れることがある]。
6.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる恐れがある]。
7.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させる恐れがある]。
9.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者[併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある]。
1.低血圧の患者[更に血圧を低下させる恐れがある]。
2.左室充満圧の低い患者[血圧低下及び心拍出量低下の恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤投与中は、頻回の血圧測定と血行動態のモニターを行う(また、投与量の調節は患者の血行動態、症状をみて徐々に行う)。
2.投与中に血圧低下などの異常が観察された場合には、減量又は投与を中止する(また、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う)。
3.血圧低下の可能性のある患者や心拍出量低下している患者に投与する場合には、カテコールアミン系薬剤などと併用することが望ましい。
4.投与中に左心不全状態が改善した場合は、患者の様子をみて投与を中止する。
5.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認する。また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意する。
1.併用禁忌:
1).ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
2).グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
2.併用注意:
1).利尿剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血圧低下作用を増強させる)]。
2).血管拡張剤、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、減量又は投与を中止し、必要に応じて昇圧剤投与等の適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。
(高齢者への投与)
本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では、一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
1.調製時:
1).使用に際して、硝酸イソソルビドが吸着しないポリエチレン製の輸液セットを用いる。
2).ポリ塩化ビニル製の輸液セットを用いる場合には、硝酸イソソルビドはポリ塩化ビニル製の輸液セットに吸着し、その吸着量は輸液の流速が遅いほど、また、管が長いほど増加するので、できるかぎり希釈し、短い管を用いて流速を上げることが望ましい。
2.アンプルカット時:アンプルカット時に異物の混入を避けるため、アンプルの首部の周りをエタノール綿等で清拭しカットする。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、36カ月)の結果、3年間安定であることが確認された。
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