薬剤情報
後発品
薬効分類抗破傷風グロブリン
一般名乾燥抗破傷風人免疫グロブリン
薬価3416
メーカー日本血液製剤機構
最終更新2021年10月改訂(第19版)

用法・用量

本剤1瓶の内容を添付の溶剤(日局・注射用水2.5mL)で溶解し、筋肉内に注射する。

1.破傷風の潜伏期の初めに用いて破傷風の発症を予防するためには抗毒素250国際単位を用いる。

2.破傷風発症後の症状を軽くするための治療用には最低、抗毒素5000国際単位以上を用いる。

効能・効果

破傷風の発症予防並びに発症後の症状軽減のための治療に用いる。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用

ショック(頻度不明):ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐、発汗、四肢冷感、血圧低下等の症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次記のような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、発現した場合には、適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)発熱、発疹等[このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。

2).注射部位:(頻度不明)疼痛、腫脹、硬結。

禁忌

本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者。

原則禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

慎重投与

1.IgA欠損症の患者[抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こす恐れがある]。

2.溶血性貧血・失血性貧血の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない(感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある)]。

3.免疫不全患者・免疫抑制状態の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない(感染した場合には、持続性貧血を起こすことがある)]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

患者への説明:本剤の使用にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを、患者に対して説明し、理解を得るよう努める。

1.本剤の原材料となる血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV−1抗体、抗HIV−2抗体陰性であることを確認している。更に、プールした試験血漿については、HIV−1、HBV及びHCVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。本剤は、以上の検査に適合した高力価の破傷風抗毒素を含有する血漿を原料として、Cohnの低温エタノール分画で得た画分からポリエチレングリコール4000処理、DEAEセファデックス処理等により抗破傷風人免疫グロブリンを濃縮・精製した製剤であり、ウイルス不活化・除去を目的として、製造工程において60℃、10時間の液状加熱処理及びウイルス除去膜による濾過処理を施しているが、投与に際しては、次の点に十分注意する。

1).血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察する。

2).現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与する。

2.ショック等重篤な副作用を起こすことがあるので、注意して使用し、経過を十分観察する。

相互作用

併用注意:非経口用生ワクチン(麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、風疹ワクチン、麻疹・おたふくかぜ・風疹の混合ワクチン、水痘ワクチン等)[本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られない恐れがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3カ月以上延期し、また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3カ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい(本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱される恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない;本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない(感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある)]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤には供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体、自己抗体等)が含まれているため、投与後の血中にこれらの抗体が一時検出されることがあるので、臨床診断には注意を要する。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.投与経路:筋肉内注射にのみ使用する。決して静脈内に注射してはならない。

2.筋肉内注射:筋肉内注射にあたっては、組織・神経などへの影響を避けるため、次記の点に注意する。

1).同一部位への反復注射は行わない。また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意する。

2).神経走行部位を避けるよう注意する。

3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。

3.調製時:

1).溶解時に著しい沈殿が認められるものは投与しない。

2).本剤はチメロサールその他の保存剤を含有していないので、一度溶解したものは1時間以内に使用し、残液は使用しない。

4.アンプルカット時:添付溶剤の容器はワンポイントカットアンプルを使用しているので、丸印を上にして下方向へ折る。なお、アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール綿等で清拭しカットする。

記録の保存:本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号(ロット番号)、投与した日、投与を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存する。

その他の注意

本剤は、貴重な人血液を原料として製剤化したものである。原料となった血液を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程における一定の不活化・除去処理を実施し、感染症に対する安全対策を講じているが、人血液を原料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することはできないため、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめる。

保管上の注意

凍結を避け10℃以下に保存。

テタノブリン筋注用250単位
テタノブリン筋注用250単位

テタノブリン筋注用250単位

抗破傷風グロブリン
2021年10月改訂(第19版)
薬剤情報
後発品
薬効分類抗破傷風グロブリン
一般名乾燥抗破傷風人免疫グロブリン
薬価3416
メーカー日本血液製剤機構
最終更新2021年10月改訂(第19版)

用法・用量

本剤1瓶の内容を添付の溶剤(日局・注射用水2.5mL)で溶解し、筋肉内に注射する。

1.破傷風の潜伏期の初めに用いて破傷風の発症を予防するためには抗毒素250国際単位を用いる。

2.破傷風発症後の症状を軽くするための治療用には最低、抗毒素5000国際単位以上を用いる。

効能・効果

破傷風の発症予防並びに発症後の症状軽減のための治療に用いる。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用

ショック(頻度不明):ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐、発汗、四肢冷感、血圧低下等の症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次記のような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、発現した場合には、適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)発熱、発疹等[このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。

2).注射部位:(頻度不明)疼痛、腫脹、硬結。

禁忌

本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者。

原則禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

慎重投与

1.IgA欠損症の患者[抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こす恐れがある]。

2.溶血性貧血・失血性貧血の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない(感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある)]。

3.免疫不全患者・免疫抑制状態の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない(感染した場合には、持続性貧血を起こすことがある)]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

患者への説明:本剤の使用にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを、患者に対して説明し、理解を得るよう努める。

1.本剤の原材料となる血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV−1抗体、抗HIV−2抗体陰性であることを確認している。更に、プールした試験血漿については、HIV−1、HBV及びHCVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。本剤は、以上の検査に適合した高力価の破傷風抗毒素を含有する血漿を原料として、Cohnの低温エタノール分画で得た画分からポリエチレングリコール4000処理、DEAEセファデックス処理等により抗破傷風人免疫グロブリンを濃縮・精製した製剤であり、ウイルス不活化・除去を目的として、製造工程において60℃、10時間の液状加熱処理及びウイルス除去膜による濾過処理を施しているが、投与に際しては、次の点に十分注意する。

1).血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察する。

2).現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与する。

2.ショック等重篤な副作用を起こすことがあるので、注意して使用し、経過を十分観察する。

相互作用

併用注意:非経口用生ワクチン(麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、風疹ワクチン、麻疹・おたふくかぜ・風疹の混合ワクチン、水痘ワクチン等)[本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られない恐れがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3カ月以上延期し、また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3カ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい(本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱される恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない;本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない(感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある)]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤には供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体、自己抗体等)が含まれているため、投与後の血中にこれらの抗体が一時検出されることがあるので、臨床診断には注意を要する。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.投与経路:筋肉内注射にのみ使用する。決して静脈内に注射してはならない。

2.筋肉内注射:筋肉内注射にあたっては、組織・神経などへの影響を避けるため、次記の点に注意する。

1).同一部位への反復注射は行わない。また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意する。

2).神経走行部位を避けるよう注意する。

3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。

3.調製時:

1).溶解時に著しい沈殿が認められるものは投与しない。

2).本剤はチメロサールその他の保存剤を含有していないので、一度溶解したものは1時間以内に使用し、残液は使用しない。

4.アンプルカット時:添付溶剤の容器はワンポイントカットアンプルを使用しているので、丸印を上にして下方向へ折る。なお、アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール綿等で清拭しカットする。

記録の保存:本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号(ロット番号)、投与した日、投与を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存する。

その他の注意

本剤は、貴重な人血液を原料として製剤化したものである。原料となった血液を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程における一定の不活化・除去処理を実施し、感染症に対する安全対策を講じているが、人血液を原料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することはできないため、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめる。

保管上の注意

凍結を避け10℃以下に保存。

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