電子添文¹⁾の用法および用量
1日1回200mgを経口投与。 *ただし、 初回投与前の体重が≧77kgかつ血小板数が≧1.5万/μLの成人には1日1回300mgを経口投与
PRIMA試験²⁾のプロトコル例
NOVA試験³⁾のプロトコル例
電子添文¹⁾の効能または効果
卵巣癌における初回化学療法後の維持療法²⁾
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法³⁾
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣癌⁴⁾
電子添文¹⁾の減量・休薬・中止基準
<初回基準量と減量レベル>
PRIMA試験²⁾
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
- 貧血 63.4% (31.0%)
- 悪心 57.4% (1.2%)
- 血小板減少症 45.9% (28.7%)
- 便秘 39.0% (0.2%)
- 倦怠感 34.7% (1.9%)
- 血小板数減少 27.5% (13.0%)
- 好中球数減少 26.4% (12.8%)
- 嘔吐 22.3% (0.8%)
初回化学療法後の維持療法として、 ニラパリブはプラセボと比較した結果、 プライマリーエンドポイントの無増悪生存期間 (PFS) をHRD群、 ITT群ともに有意に延長させました (HRD群 : HR=0.43, 95%CI 0.31-0.59, p<0.001、 ITT群 : HR=0.62, 95%CI 0.50-0.76, p<0.001)²⁾。
なお、 全生存期間 (OS) の最終解析結果については2024年の欧州臨床腫瘍学会 (ESMO) にて公表されましたが、 観察期間中央値 6.2年で、 全患者のOS中央値はニラパリブ群 46.6ヵ月、 プラセボ群 48.8ヵ月、 HR 1.01 (95%CI 0.84-1.23)、 p=0.8834で有意差は認められませんでした。
また、 3年OS率はニラパリブ群が63%でプラセボ群が64%、 4年OS率はそれぞれ48%と51%、 5年OS率は42%と44%という結果でした。
以下の有害事象に注意が必要です²⁾。
また、 MDS/AML (骨髄異形成症候群/白血病) がニラパリブ群で1例、 プラセボ群で0例発生しました²⁾。 ニラパリブの投与量を減量したのは70.9%に見られました²⁾。
オラパリブと比べると、 ニラパリブは骨髄毒性が多い傾向にあるため、 注意が必要です。
最終更新日 : 2024年12月12日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
電子添文¹⁾の用法および用量
1日1回200mgを経口投与。 *ただし、 初回投与前の体重が≧77kgかつ血小板数が≧1.5万/μLの成人には1日1回300mgを経口投与
PRIMA試験²⁾のプロトコル例
NOVA試験³⁾のプロトコル例
電子添文¹⁾の効能または効果
卵巣癌における初回化学療法後の維持療法²⁾
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法³⁾
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣癌⁴⁾
電子添文¹⁾の減量・休薬・中止基準
<初回基準量と減量レベル>
PRIMA試験²⁾
主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)
- 貧血 63.4% (31.0%)
- 悪心 57.4% (1.2%)
- 血小板減少症 45.9% (28.7%)
- 便秘 39.0% (0.2%)
- 倦怠感 34.7% (1.9%)
- 血小板数減少 27.5% (13.0%)
- 好中球数減少 26.4% (12.8%)
- 嘔吐 22.3% (0.8%)
初回化学療法後の維持療法として、 ニラパリブはプラセボと比較した結果、 プライマリーエンドポイントの無増悪生存期間 (PFS) をHRD群、 ITT群ともに有意に延長させました (HRD群 : HR=0.43, 95%CI 0.31-0.59, p<0.001、 ITT群 : HR=0.62, 95%CI 0.50-0.76, p<0.001)²⁾。
なお、 全生存期間 (OS) の最終解析結果については2024年の欧州臨床腫瘍学会 (ESMO) にて公表されましたが、 観察期間中央値 6.2年で、 全患者のOS中央値はニラパリブ群 46.6ヵ月、 プラセボ群 48.8ヵ月、 HR 1.01 (95%CI 0.84-1.23)、 p=0.8834で有意差は認められませんでした。
また、 3年OS率はニラパリブ群が63%でプラセボ群が64%、 4年OS率はそれぞれ48%と51%、 5年OS率は42%と44%という結果でした。
以下の有害事象に注意が必要です²⁾。
また、 MDS/AML (骨髄異形成症候群/白血病) がニラパリブ群で1例、 プラセボ群で0例発生しました²⁾。 ニラパリブの投与量を減量したのは70.9%に見られました²⁾。
オラパリブと比べると、 ニラパリブは骨髄毒性が多い傾向にあるため、 注意が必要です。
最終更新日 : 2024年12月12日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。