治療スケジュール
概要
監修医師

BOR:ボルテゾミブ(ベルケイド®)

投与量コース投与日
1.3mg/m² 皮下注1~8Day 1、4、8、11

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
25mg/body 経口1~8Day 1~14

DEX:デキサメタゾン(デカドロン®)

投与量コース投与日
20mg/body 経口or点滴静注1~8Day 1、2、4、5、8、9、11、12

その他

1コースは3週間
最大8コースまで (※9コース目以降はLd療法へ)
レジメン
BLd(VRd)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「ヤンセンファーマ株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

IFM 2009試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少症 (≧Grade3 47.4%)
  • 血小板減少症 (≧Grade3 14.3%)
  • 貧血 (≧Grade3 8.9%)
  • 発熱性好中球減少症 (≧Grade3 3.4%)

主な有害事象

  • 末梢神経障害 (≧Grade3 12.0%)

その他重要な有害事象

  • 肝障害 (≧Grade3 4.0%)
  • 気道感染症 (≧Grade3 4.0%)
  • 全ての血栓塞栓症 (≧Grade3 3.7%)
  • 下痢 (≧Grade3 2.9%)
  • 疲労・倦怠感 (≧Grade3 2.0%)
  • 全身健康状態低下 (≧Grade3 2.0%)
  • 発疹 (≧Grade3 2.0%)
  • 敗血症 (≧Grade3 1.7%)
  • 嘔気・嘔吐 (≧Grade3 1.4%)
  • Grade2の痛みを伴う神経障害 (≧Grade3 0.9%)
  • 深部静脈血栓症 (≧Grade3 1.4%)
  • 発熱 (≧Grade3 0.3%)

特徴と注意点

特徴

  • プロテアソーム阻害薬と免疫調節薬を併用したレジメン.
  • 未治療例への導入療法として頻用される.
  • BLd後の自家移植併用大量メルファラン療法はBLdのみに比べ PFSやCR率は良好だがOSは同等で、 Grade3以上の有害事象は多い傾向.
  (詳細は「関連する臨床試験の結果」を参照)

注意点

*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.
  • その他レナリドミドに関する詳細はLd療法の項目を参照.

関連する臨床試験の結果

IFM 2009試験¹⁾

概要

  • 対象:多発性骨髄腫患者700例
  • 介入群:地固め療法としてBLd療法を5サイクル (RVD)
  • 対照群:高用量メルファラン+幹細胞移植後にBLd療法を2サイクル (移植)
両群共に以下の治療は共通して実施
導入療法 (BLd療法3コース)、 幹細胞の末梢血への動員 (シクロホスファミド+G-CSF)、 維持療法 (レナリドミド1年間)
  • 主要評価項目:無増悪生存期間
  • 副次評価項目:全生存期間、奏効率、 有害事象

結果

  • 無増悪生存期間中央値:RVD群 36ヵ月 vs 移植群 50ヵ月
  • 4年生存率:RVD群 82% vs 移植群 81%
  • 完全寛解率:RVD群 48% vs 移植群 59%
  • CR+VGPR:RVD群 77% vs 移植群 88%
  • MRD陰性率:RVD群 65% vs 移植群 79%
  • 有害事象 (≧Grade3)
  • 好中球減少:RVD群 47% vs 移植群 92%
  • 消化器障害:RVD群 7% vs 移植群 28%
  • 感染症:RVD群 9% vs 移植群 20%

参考文献

  1. N Engl J Med. 2017 Apr 6;376(14):1311-1320.

最終更新:2023年12月12日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

レジメン
BLd(VRd)
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
レジメン
BLd(VRd)
レジメン
BLd(VRd)

BLd(VRd)

ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
2023年12月12日更新

BOR:ボルテゾミブ(ベルケイド®)

投与量コース投与日
1.3mg/m² 皮下注1~8Day 1、4、8、11

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
25mg/body 経口1~8Day 1~14

DEX:デキサメタゾン(デカドロン®)

投与量コース投与日
20mg/body 経口or点滴静注1~8Day 1、2、4、5、8、9、11、12

その他

1コースは3週間
最大8コースまで (※9コース目以降はLd療法へ)

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「ヤンセンファーマ株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

IFM 2009試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少症 (≧Grade3 47.4%)
  • 血小板減少症 (≧Grade3 14.3%)
  • 貧血 (≧Grade3 8.9%)
  • 発熱性好中球減少症 (≧Grade3 3.4%)

主な有害事象

  • 末梢神経障害 (≧Grade3 12.0%)

その他重要な有害事象

  • 肝障害 (≧Grade3 4.0%)
  • 気道感染症 (≧Grade3 4.0%)
  • 全ての血栓塞栓症 (≧Grade3 3.7%)
  • 下痢 (≧Grade3 2.9%)
  • 疲労・倦怠感 (≧Grade3 2.0%)
  • 全身健康状態低下 (≧Grade3 2.0%)
  • 発疹 (≧Grade3 2.0%)
  • 敗血症 (≧Grade3 1.7%)
  • 嘔気・嘔吐 (≧Grade3 1.4%)
  • Grade2の痛みを伴う神経障害 (≧Grade3 0.9%)
  • 深部静脈血栓症 (≧Grade3 1.4%)
  • 発熱 (≧Grade3 0.3%)

特徴と注意点

特徴

  • プロテアソーム阻害薬と免疫調節薬を併用したレジメン.
  • 未治療例への導入療法として頻用される.
  • BLd後の自家移植併用大量メルファラン療法はBLdのみに比べ PFSやCR率は良好だがOSは同等で、 Grade3以上の有害事象は多い傾向.
  (詳細は「関連する臨床試験の結果」を参照)

注意点

*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.
  • その他レナリドミドに関する詳細はLd療法の項目を参照.

関連する臨床試験の結果

IFM 2009試験¹⁾

概要

  • 対象:多発性骨髄腫患者700例
  • 介入群:地固め療法としてBLd療法を5サイクル (RVD)
  • 対照群:高用量メルファラン+幹細胞移植後にBLd療法を2サイクル (移植)
両群共に以下の治療は共通して実施
導入療法 (BLd療法3コース)、 幹細胞の末梢血への動員 (シクロホスファミド+G-CSF)、 維持療法 (レナリドミド1年間)
  • 主要評価項目:無増悪生存期間
  • 副次評価項目:全生存期間、奏効率、 有害事象

結果

  • 無増悪生存期間中央値:RVD群 36ヵ月 vs 移植群 50ヵ月
  • 4年生存率:RVD群 82% vs 移植群 81%
  • 完全寛解率:RVD群 48% vs 移植群 59%
  • CR+VGPR:RVD群 77% vs 移植群 88%
  • MRD陰性率:RVD群 65% vs 移植群 79%
  • 有害事象 (≧Grade3)
  • 好中球減少:RVD群 47% vs 移植群 92%
  • 消化器障害:RVD群 7% vs 移植群 28%
  • 感染症:RVD群 9% vs 移植群 20%

参考文献

  1. N Engl J Med. 2017 Apr 6;376(14):1311-1320.

最終更新:2023年12月12日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
レジメン(血液)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。