5-FU軟膏5%協和® (添付文書¹⁾)
ランダム化比較試験²⁾のプロトコル
電子添文¹⁾の用法および用量
適量を1日1~2回患部に塗布する。 原則として閉鎖密封療法 (ODT) を行うのが望ましい。
代謝拮抗薬であるフルオロウラシルを主成分とする軟膏であり、 がん細胞の増殖を抑える作用を有し、 皮膚悪性腫瘍の局所制御を目的に用いられることがある。 局在した表在型の基底細胞癌に対し、 手術や放射線治療が非適応の場合の局所治療として用いることが可能である。
しかしながら、 有効性や安全性に優れるイミキモドが登場してからは、 臨床現場における5-FU軟膏の適応は限られている。
適量を1日1-2回患部に塗布する。 可能であれば、 石鹸を用いて水または温水で古い軟膏を洗い流してから塗布する。 単純塗布または閉鎖密封療法を行う。 治療期間は通常4~6週間程度であるが、 2~3週間で皮膚の炎症反応が強くなり休薬が必要となることも多い。
塗布する際には、 眼に触れないよう注意する。 患部ではない素手に付着した場合は、 よく洗い流すよう指導する。
表在型の基底細胞癌601例を、 PDT (photo dynamic therapy; 光線力学的治療) 療法群202例、 イミキモド塗布群198例、 5-FU軟膏塗布群201例にランダム化した臨床試験では、 病理学的な腫瘍消失割合は、 それぞれ73%、 83%、 80%であり、 イミキモド塗布群が最も優れていた²⁾。 さらに、 同臨床試験の5年フォローアップ成績が報告され、 5年無局所再発生存割合は、 それぞれ63%、 81%、 70%であり、 長期成績においてもイミキモド塗布群が最も優れていた³⁾。
塗布部位の局所反応 (発赤、 痛み、 びらん、 潰瘍など) や瘢痕化をきたすことがある。 治療期間中は、 塗布部位は遮光する。
最終更新日 : 2024年12月10日
監修薬剤師 : 国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科 宇田川 涼子先生
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 医長 並川 健二郎先生
5-FU軟膏5%協和® (添付文書¹⁾)
ランダム化比較試験²⁾のプロトコル
電子添文¹⁾の用法および用量
適量を1日1~2回患部に塗布する。 原則として閉鎖密封療法 (ODT) を行うのが望ましい。
代謝拮抗薬であるフルオロウラシルを主成分とする軟膏であり、 がん細胞の増殖を抑える作用を有し、 皮膚悪性腫瘍の局所制御を目的に用いられることがある。 局在した表在型の基底細胞癌に対し、 手術や放射線治療が非適応の場合の局所治療として用いることが可能である。
しかしながら、 有効性や安全性に優れるイミキモドが登場してからは、 臨床現場における5-FU軟膏の適応は限られている。
適量を1日1-2回患部に塗布する。 可能であれば、 石鹸を用いて水または温水で古い軟膏を洗い流してから塗布する。 単純塗布または閉鎖密封療法を行う。 治療期間は通常4~6週間程度であるが、 2~3週間で皮膚の炎症反応が強くなり休薬が必要となることも多い。
塗布する際には、 眼に触れないよう注意する。 患部ではない素手に付着した場合は、 よく洗い流すよう指導する。
表在型の基底細胞癌601例を、 PDT (photo dynamic therapy; 光線力学的治療) 療法群202例、 イミキモド塗布群198例、 5-FU軟膏塗布群201例にランダム化した臨床試験では、 病理学的な腫瘍消失割合は、 それぞれ73%、 83%、 80%であり、 イミキモド塗布群が最も優れていた²⁾。 さらに、 同臨床試験の5年フォローアップ成績が報告され、 5年無局所再発生存割合は、 それぞれ63%、 81%、 70%であり、 長期成績においてもイミキモド塗布群が最も優れていた³⁾。
塗布部位の局所反応 (発赤、 痛み、 びらん、 潰瘍など) や瘢痕化をきたすことがある。 治療期間中は、 塗布部位は遮光する。
最終更新日 : 2024年12月10日
監修薬剤師 : 国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科 宇田川 涼子先生
監修医師 : 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 医長 並川 健二郎先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。