投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
(2週間間隔の場合) 240mg | 1~ | Day1,15 |
(4週間間隔の場合) 480mg | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
800mg/m² | 1~ | Day1~5 |
パロノセトロン 0.75mg Day1 点滴 デキサメタゾン 9.9mg Day1、 6.6mg Day2-4 点滴 アプレピタント 125mg Day1、 80mg Day2-3、 オランザピン 5mg Day1-4 経口 (糖尿病が無い場合のみ) |
1コース28日間。 |
CDDP+5-FUでFP療法と呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
Nivo1コース2週間間隔or4週間間隔で投与
HECレジメンとして扱う
ホスアプレピタント 150mg Day1 点滴、 ホスネツピタント 235mg Day1 点滴でも可
監修医師 : 神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
進行食道扁平上皮癌に対する奏効割合の高いレジメンであり、 ガイドラインでは一次治療として推奨されるレジメンである³⁾。
IPI+Nivoとの選択が問題となるが、 肝転移を有する症例、 有症状の症例や高腫瘍量の症例 (例 : 多臓器転移や腫瘍径の大きい転移巣) はFP+ICIが推奨される。 FP+ICIはPD-L1発現が陰性例 (TPS<1、 CPS<10) でもICI併用によりResponseが向上するためPD-L1陰性例でも選択肢となる。 FP+PemとはFPが4週間隔か3週間隔かが異なる。 緊急を要する気道狭窄例や食道狭窄例等でなければ、 患者の希望を加味して選択する。
シスプラチン投与量は腎機能CrClを参考に決定する。 Cockcroft-Gault式を用い、 ≧60mL/minでは100%用量、 50-60mL/minでは1段階減量、 40-50mL/minでは2段階減量とする。
Cockcroft-Gault式では高齢者や女性で推定値が実測値より低値となりやすいため、 CrClが血中クレアチニン値の割に低い症例については蓄尿を行い実測値のCrClを参考とする。
TPS検査は必須ではないが、 治療効果予測やIPI+Nivoとの使い分けのため測定を推奨する。
術後再発例や根治的化学放射線治療後については、 最終化学療法投与日から6ヵ月以上経過してから再発した場合には一次治療扱いとなり同レジメンが適応となる。
日本人を対象とした試験の有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
前治療歴のない、 切除不能進行・再発・転移性食道扁平上皮癌患者において、 ニボルマブ (NIVO) と化学療法 (chemo) の併用療法と、 NIVOとイピリムマブ (IPI) の併用療法の効果を、 chemo単独を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験CheckMate 648の結果より、 両併用療法の全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
TPS≧1%の患者
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.54 (99.5%CI 0.37-0.80)、 p<0.001
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 0.64 (98.6%CI 0.46-0.90)、 p=0.001
全集団
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.74 (99.1%CI 0.58-0.96)、 p=0.002
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 0.78 (98.2%CI 0.62-0.98)、 p=0.01
TPS≧1%の患者
TPS≧1%の患者
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.65 (98.5%CI 0.46-0.92)、 p=0.002
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 1.02 (98.5%CI 0.73-1.43)、 p=0.90
全集団
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.81 (98.5%CI 0.64-1.04)、 p=0.04
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 1.26 (98.2%CI 1.04-1.52)
TPS≧1%の患者
全集団
TPS≧1%の患者
全集団
最終更新日 : 2024年2月14日
監修医師 : 神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
(2週間間隔の場合) 240mg | 1~ | Day1,15 |
(4週間間隔の場合) 480mg | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
80mg/m² 点滴 | 1~ | Day1 |
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
800mg/m² | 1~ | Day1~5 |
パロノセトロン 0.75mg Day1 点滴 デキサメタゾン 9.9mg Day1、 6.6mg Day2-4 点滴 アプレピタント 125mg Day1、 80mg Day2-3、 オランザピン 5mg Day1-4 経口 (糖尿病が無い場合のみ) |
1コース28日間。 |
CDDP+5-FUでFP療法と呼ぶ。 |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。
Nivo1コース2週間間隔or4週間間隔で投与
HECレジメンとして扱う
ホスアプレピタント 150mg Day1 点滴、 ホスネツピタント 235mg Day1 点滴でも可
監修医師 : 神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
進行食道扁平上皮癌に対する奏効割合の高いレジメンであり、 ガイドラインでは一次治療として推奨されるレジメンである³⁾。
IPI+Nivoとの選択が問題となるが、 肝転移を有する症例、 有症状の症例や高腫瘍量の症例 (例 : 多臓器転移や腫瘍径の大きい転移巣) はFP+ICIが推奨される。 FP+ICIはPD-L1発現が陰性例 (TPS<1、 CPS<10) でもICI併用によりResponseが向上するためPD-L1陰性例でも選択肢となる。 FP+PemとはFPが4週間隔か3週間隔かが異なる。 緊急を要する気道狭窄例や食道狭窄例等でなければ、 患者の希望を加味して選択する。
シスプラチン投与量は腎機能CrClを参考に決定する。 Cockcroft-Gault式を用い、 ≧60mL/minでは100%用量、 50-60mL/minでは1段階減量、 40-50mL/minでは2段階減量とする。
Cockcroft-Gault式では高齢者や女性で推定値が実測値より低値となりやすいため、 CrClが血中クレアチニン値の割に低い症例については蓄尿を行い実測値のCrClを参考とする。
TPS検査は必須ではないが、 治療効果予測やIPI+Nivoとの使い分けのため測定を推奨する。
術後再発例や根治的化学放射線治療後については、 最終化学療法投与日から6ヵ月以上経過してから再発した場合には一次治療扱いとなり同レジメンが適応となる。
日本人を対象とした試験の有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
前治療歴のない、 切除不能進行・再発・転移性食道扁平上皮癌患者において、 ニボルマブ (NIVO) と化学療法 (chemo) の併用療法と、 NIVOとイピリムマブ (IPI) の併用療法の効果を、 chemo単独を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験CheckMate 648の結果より、 両併用療法の全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
TPS≧1%の患者
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.54 (99.5%CI 0.37-0.80)、 p<0.001
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 0.64 (98.6%CI 0.46-0.90)、 p=0.001
全集団
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.74 (99.1%CI 0.58-0.96)、 p=0.002
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 0.78 (98.2%CI 0.62-0.98)、 p=0.01
TPS≧1%の患者
TPS≧1%の患者
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.65 (98.5%CI 0.46-0.92)、 p=0.002
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 1.02 (98.5%CI 0.73-1.43)、 p=0.90
全集団
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.81 (98.5%CI 0.64-1.04)、 p=0.04
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 1.26 (98.2%CI 1.04-1.52)
TPS≧1%の患者
全集団
TPS≧1%の患者
全集団
最終更新日 : 2024年2月14日
監修医師 : 神奈川県立がんセンター消化器内科部長 町田望先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。