投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
160mg 1日2回 経口 | 1~ | Day 1~ |
中程度以上のCYP3A阻害剤を併用する場合は用量調節を要する. 目安は概要欄参照. |
他の抗悪性腫瘍薬との併用について有効性及び安全性は確立していない. |
有害事象発現時の休薬基準と投与量調節の目安は概要欄参照. |
手術の前後3-7日間程度は投与中断を考慮. |
ASPEN試験³⁾より引用
ザヌブルチニブ群、 全Grade% (Grade≧3%)
ザヌブルチニブは次世代型の共有結合型ブルトン型チロシンキナーゼ (BTK) 阻害薬である。 B細胞受容体 (BCR) シグナル伝達経路の重要な構成要素であるBTKを選択的かつ不可逆的に阻害し B細胞の増殖と生存を抑制する。 BTKへの選択性が高いとされる。
本剤は 「マクログロブリン血症 (WM) 及びリンパ形質細胞リンパ腫 (LPL) 」 および 「慢性リンパ性白血病 (CLL) /小リンパ球性リンパ腫 (SLL) 」 に適応がある。
ASPEN試験³⁾はWMを対象とし、 イブルチニブに対する有効性・安全性を比較した主要な臨床試験である。 VGPR以上の奏効率でイブルチニブを上回る傾向を示し、 安全性プロファイル (特に心房細動) はイブルチニブより良好であった。
強いCYP3A阻害剤 : 1回80mg 1日1回
中程度のCYP3A阻害剤 : 1回80mg 1日2回
症候性のマクログロブリン血症 (WM) 患者201例 (MYD88変異陽性) を対象とした国際共同第III相非盲検無作為化比較試験。 ザヌブルチニブ群 (102例) とイブルチニブ群 (99例) に1:1の比率で無作為に割り付け、 主要評価項目は完全奏効 (CR) +最良部分奏効 (VGPR) 率が設定された。
【有効性】 ザヌブルチニブ群
ASPEN試験³⁾の主な適格基準
休薬基準¹⁾²⁾
・≧Grade3 発熱性好中球減少症
・重大な出血を伴う≧Grade3 血小板減少症
・>10日持続する、 Grade4 好中球減少症
・>10日持続する、 Grade4 血小板減少症
・≧Grade3 非血液毒性
用量レベル¹⁾²⁾
休薬基準に抵触する有害事象が発現した場合は、 ベースラインまたはGrade 1以下に回復するまで休薬し、 回復後は以下の目安を参考に減量のうえ再開する。
最終更新:2025年5月7日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
160mg 1日2回 経口 | 1~ | Day 1~ |
中程度以上のCYP3A阻害剤を併用する場合は用量調節を要する. 目安は概要欄参照. |
他の抗悪性腫瘍薬との併用について有効性及び安全性は確立していない. |
有害事象発現時の休薬基準と投与量調節の目安は概要欄参照. |
手術の前後3-7日間程度は投与中断を考慮. |
ASPEN試験³⁾より引用
ザヌブルチニブ群、 全Grade% (Grade≧3%)
ザヌブルチニブは次世代型の共有結合型ブルトン型チロシンキナーゼ (BTK) 阻害薬である。 B細胞受容体 (BCR) シグナル伝達経路の重要な構成要素であるBTKを選択的かつ不可逆的に阻害し B細胞の増殖と生存を抑制する。 BTKへの選択性が高いとされる。
本剤は 「マクログロブリン血症 (WM) 及びリンパ形質細胞リンパ腫 (LPL) 」 および 「慢性リンパ性白血病 (CLL) /小リンパ球性リンパ腫 (SLL) 」 に適応がある。
ASPEN試験³⁾はWMを対象とし、 イブルチニブに対する有効性・安全性を比較した主要な臨床試験である。 VGPR以上の奏効率でイブルチニブを上回る傾向を示し、 安全性プロファイル (特に心房細動) はイブルチニブより良好であった。
強いCYP3A阻害剤 : 1回80mg 1日1回
中程度のCYP3A阻害剤 : 1回80mg 1日2回
症候性のマクログロブリン血症 (WM) 患者201例 (MYD88変異陽性) を対象とした国際共同第III相非盲検無作為化比較試験。 ザヌブルチニブ群 (102例) とイブルチニブ群 (99例) に1:1の比率で無作為に割り付け、 主要評価項目は完全奏効 (CR) +最良部分奏効 (VGPR) 率が設定された。
【有効性】 ザヌブルチニブ群
ASPEN試験³⁾の主な適格基準
休薬基準¹⁾²⁾
・≧Grade3 発熱性好中球減少症
・重大な出血を伴う≧Grade3 血小板減少症
・>10日持続する、 Grade4 好中球減少症
・>10日持続する、 Grade4 血小板減少症
・≧Grade3 非血液毒性
用量レベル¹⁾²⁾
休薬基準に抵触する有害事象が発現した場合は、 ベースラインまたはGrade 1以下に回復するまで休薬し、 回復後は以下の目安を参考に減量のうえ再開する。
最終更新:2025年5月7日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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