ヒアニュオ® (セバベルチニブ)
添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾* / CDx情報 (準備中)
【1コース】21日間 (連日服用)
【催吐性】記載なし³⁾ (記載なし⁴⁾)
【FN発症】低リスク (<10%)*

セバベルチニブ : 1回20mgを1日2回食後に経口投与
強いCYP3A阻害薬との併用を避けられない場合は、 以下の基準に従い減量する¹⁾。 併用中止後は、 阻害薬の消失半減期の3–5倍が経過した時点で、 患者の状態に応じて用量調節前の投与量 (最大1回20mgを1日2回) へ再増量する²⁾。

N Engl J Med. 2025;393(18):1819-1832.
HER2 (ERBB2) 遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験。 HER2標的療法歴のない既治療群81例 (コホートD)、 HER2標的ADC既治療群55例 (コホートE)、 未治療群73例 (コホートF) に、 セバベルチニブ1回20mgを1日2回投与した。 主要評価項目はORRとした。
【有効性】

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade 3)

下痢は88.5% (Grade 3以上13.9%) に認められ、 初回発現は中央値3–6日で、 約7割が1週間以内に発現した。 回復までの中央値は76–124日と長く、 反復も多いため、 投与期間を通じた管理が必要である²⁾。
SOHO-01試験⁵⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球数≧1,500/μL
- 血小板数≧10万/μL
- Hb≧9.0g/dL
- 肝機能 : ALT/AST≦2.5×ULN、 T-Bil≦1.5×ULN
- 腎機能 : eGFR>50mL/min/1.73m²
- LVEF≧50%
セバベルチニブの減量規定は以下のとおり。

尿中未変化体排泄率は1%と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
セバベルチニブ :

SOHO-01試験プロトコル (参考情報) :
SOHO-01試験⁵⁾では、 下痢に対し 「形のない便が認められた時点で、 止瀉薬 (ロペラミド®等) により速やかに治療する」 こと、 および血液毒性、 眼障害、 QTcF延長発現時の対応が以下のとおり規定されていた。

セバベルチニブは、 エクソン20挿入変異等を有するHER2のチロシンキナーゼ活性を阻害し、 下流のシグナル伝達を阻害することにより、 腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている¹⁾。
肝機能障害 : 肝機能障害があらわれることがあるので、 本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
間質性肺疾患 : 間質性肺疾患があらわれることがあるので、 初期症状 (呼吸困難、 咳嗽、 発熱等) の確認及び胸部画像検査の実施等、 患者の状態を十分に観察する。 また、 患者に対して、 初期症状があらわれた場合には、 速やかに医療機関を受診するよう説明する。
左室駆出率 (LVEF) 低下 : 左室駆出率 (LVEF) 低下があらわれることがあるので、 本剤投与開始前及び投与中は適宜心機能検査 (心エコー等) を行い、 患者の状態 (LVEFの変動を含む) を十分に観察する。
- 重度の下痢
- 肝機能障害
- CYP3A阻害剤との薬物相互作用
準備中
1) バイエル薬品株式会社. ヒアニュオ®錠10mg/ヒアニュオ®錠20mg 電子添文 (2026年8月作成 第1版).
2) バイエル薬品株式会社. ヒアニュオ®錠10mg/ヒアニュオ®錠20mg 適正使用ガイド. 2026年8月作成.
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) N Engl J Med. 2025;393(18):1819-1832.
6) バイエル薬品株式会社. ヒアニュオ®錠10mg/ヒアニュオ®錠20mg に係る医薬品リスク管理計画書 (2026年8月作成).
最終更新日 : 2026年8月31日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修 : 名古屋市立大学病院 呼吸器・アレルギー内科 赤松弘朗
ヒアニュオ® (セバベルチニブ)
添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾* / CDx情報 (準備中)
【1コース】21日間 (連日服用)
【催吐性】記載なし³⁾ (記載なし⁴⁾)
【FN発症】低リスク (<10%)*

セバベルチニブ : 1回20mgを1日2回食後に経口投与
強いCYP3A阻害薬との併用を避けられない場合は、 以下の基準に従い減量する¹⁾。 併用中止後は、 阻害薬の消失半減期の3–5倍が経過した時点で、 患者の状態に応じて用量調節前の投与量 (最大1回20mgを1日2回) へ再増量する²⁾。

N Engl J Med. 2025;393(18):1819-1832.
HER2 (ERBB2) 遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験。 HER2標的療法歴のない既治療群81例 (コホートD)、 HER2標的ADC既治療群55例 (コホートE)、 未治療群73例 (コホートF) に、 セバベルチニブ1回20mgを1日2回投与した。 主要評価項目はORRとした。
【有効性】

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade 3)

下痢は88.5% (Grade 3以上13.9%) に認められ、 初回発現は中央値3–6日で、 約7割が1週間以内に発現した。 回復までの中央値は76–124日と長く、 反復も多いため、 投与期間を通じた管理が必要である²⁾。
SOHO-01試験⁵⁾の主な適格基準
- 18歳以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球数≧1,500/μL
- 血小板数≧10万/μL
- Hb≧9.0g/dL
- 肝機能 : ALT/AST≦2.5×ULN、 T-Bil≦1.5×ULN
- 腎機能 : eGFR>50mL/min/1.73m²
- LVEF≧50%
セバベルチニブの減量規定は以下のとおり。

尿中未変化体排泄率は1%と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
セバベルチニブ :

SOHO-01試験プロトコル (参考情報) :
SOHO-01試験⁵⁾では、 下痢に対し 「形のない便が認められた時点で、 止瀉薬 (ロペラミド®等) により速やかに治療する」 こと、 および血液毒性、 眼障害、 QTcF延長発現時の対応が以下のとおり規定されていた。

セバベルチニブは、 エクソン20挿入変異等を有するHER2のチロシンキナーゼ活性を阻害し、 下流のシグナル伝達を阻害することにより、 腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている¹⁾。
肝機能障害 : 肝機能障害があらわれることがあるので、 本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
間質性肺疾患 : 間質性肺疾患があらわれることがあるので、 初期症状 (呼吸困難、 咳嗽、 発熱等) の確認及び胸部画像検査の実施等、 患者の状態を十分に観察する。 また、 患者に対して、 初期症状があらわれた場合には、 速やかに医療機関を受診するよう説明する。
左室駆出率 (LVEF) 低下 : 左室駆出率 (LVEF) 低下があらわれることがあるので、 本剤投与開始前及び投与中は適宜心機能検査 (心エコー等) を行い、 患者の状態 (LVEFの変動を含む) を十分に観察する。
- 重度の下痢
- 肝機能障害
- CYP3A阻害剤との薬物相互作用
準備中
1) バイエル薬品株式会社. ヒアニュオ®錠10mg/ヒアニュオ®錠20mg 電子添文 (2026年8月作成 第1版).
2) バイエル薬品株式会社. ヒアニュオ®錠10mg/ヒアニュオ®錠20mg 適正使用ガイド. 2026年8月作成.
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) N Engl J Med. 2025;393(18):1819-1832.
6) バイエル薬品株式会社. ヒアニュオ®錠10mg/ヒアニュオ®錠20mg に係る医薬品リスク管理計画書 (2026年8月作成).
最終更新日 : 2026年8月31日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修 : 名古屋市立大学病院 呼吸器・アレルギー内科 赤松弘朗
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。