JGOG3016試験³⁾のプロトコル
Day1
- DEX4.95mg+ファモチジン 50mg+抗ヒスタミン薬+生食 100mL
- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50mL
- PTX 80mg/m²+5%ブ糖液 250mL (1時間)
- CBDCA AUC6+生食 250mL (30~60分)
JGOG3016試験³⁾のプロトコル
化学療法歴のない20歳以上で以下に該当する患者
Day1投与基準
Day8,15の投与基準
対象: ステージII~IVの上皮性卵巣癌、 卵管癌、 または原発性腹膜癌の患者631例
方法: 従来レジメン (PTX (Day1) +CBDCA) vs dose-dense TC群 (Weekly PTX+CBDCA)
【有効性】dose-dense TC群
【安全性】主な有害事象
JGOG3016試験³⁾は、 日本人を対象とした臨床試験であり、 3週毎のTC療法と比較して、 dose-dense TC療法は、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (PS)を改善しています。
海外の追試 (GOG262試験⁴⁾、 ICON8試験⁵⁾) では、 再現性が得られませんでした。 この理由としては、 対象や投与方法、 投与基準が微妙に異なることや、 治療効果に人種差がある⁶⁾ことなども考察されていますが、 よくわかっていません。 現時点では、 日本人卵巣癌患者さんにとっては、 標準治療の一つであると言ってよいと思います。
Day1投与開始基準は、 論文にも詳細がありますが、 途中でプロトコールを変更して、 好中球数>1,000/μL、 血小板数>7.5万/μLです。 Day8, day15 は好中球数>500/μL、 血小板数>7.5万/μLです。 この投与開始基準でも特に有害事象が増えることなく安全に行えています。 サイクル中で、 好中球数がかなり減って、 600-900/μLになってしまうことがありますが、 その際にも、 パクリタキセルを延期や中断することなく、 投与を継続してほしいです。
最終更新日 : 2024年8月3日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
JGOG3016試験³⁾のプロトコル
Day1
- DEX4.95mg+ファモチジン 50mg+抗ヒスタミン薬+生食 100mL
- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50mL
- PTX 80mg/m²+5%ブ糖液 250mL (1時間)
- CBDCA AUC6+生食 250mL (30~60分)
JGOG3016試験³⁾のプロトコル
化学療法歴のない20歳以上で以下に該当する患者
Day1投与基準
Day8,15の投与基準
対象: ステージII~IVの上皮性卵巣癌、 卵管癌、 または原発性腹膜癌の患者631例
方法: 従来レジメン (PTX (Day1) +CBDCA) vs dose-dense TC群 (Weekly PTX+CBDCA)
【有効性】dose-dense TC群
【安全性】主な有害事象
JGOG3016試験³⁾は、 日本人を対象とした臨床試験であり、 3週毎のTC療法と比較して、 dose-dense TC療法は、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (PS)を改善しています。
海外の追試 (GOG262試験⁴⁾、 ICON8試験⁵⁾) では、 再現性が得られませんでした。 この理由としては、 対象や投与方法、 投与基準が微妙に異なることや、 治療効果に人種差がある⁶⁾ことなども考察されていますが、 よくわかっていません。 現時点では、 日本人卵巣癌患者さんにとっては、 標準治療の一つであると言ってよいと思います。
Day1投与開始基準は、 論文にも詳細がありますが、 途中でプロトコールを変更して、 好中球数>1,000/μL、 血小板数>7.5万/μLです。 Day8, day15 は好中球数>500/μL、 血小板数>7.5万/μLです。 この投与開始基準でも特に有害事象が増えることなく安全に行えています。 サイクル中で、 好中球数がかなり減って、 600-900/μLになってしまうことがありますが、 その際にも、 パクリタキセルを延期や中断することなく、 投与を継続してほしいです。
最終更新日 : 2024年8月3日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。