概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ジェムザール® (添付文書/適正使用情報*)

*日本イーライリリーの外部サイトへ遷移します

用法用量

前投薬

軽度催吐性リスクのため、 デキサメタゾン注を6.6mg前投与する。

投与開始基準

第Ⅱ相試験¹⁾より抜粋

20-75歳で組織学的または細胞学的に転移性または再発性乳癌と診断されたPS0、 1の女性患者

主な有害事象

第II相試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 好中球数減少 95.2% (58.1%)
  • 白血球数減少 88.7% (38.7%)
  • ALT上昇 77.4% (12.9%)
  • Hb減少 71.0% (1.6%)
  • 発熱 29.0% (1.6%)
  • 下痢 16.1% (1.6%)

特徴と注意点

  • 乳癌で使用する場合は他の癌種と用量が異なるため注意する。
  • 添付文書では生理食塩液に希釈することと記載されているが、 5%ブドウ糖液に希釈することで血管痛が軽減するという報告もある²⁾。
  • 海外の臨床試験において点滴を60分以上かけて行うと、 副作用が増強した例が報告されている。
  • 胸部放射線照射とは併用禁忌、 腹部放射線照射とは併用注意である。

 関連する臨床試験|第II相試験¹⁾

アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤による化学療法歴のある、 転移性または再発性乳癌患者において、 ゲムシタビン単剤療法の効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験の結果より、 ゲムシタビン1,250mg/m²の忍容性と有効性が示された。

>>臨床試験の詳細を見る

ORR

8.1%

(95%CI 2.7-17.8%)

DR中央値

10.07ヵ月

(範囲 4.5-13.8ヵ月)

奏効までの期間 (中央値)

3.30ヵ月

(範囲 1.2-14.4ヵ月)

TTP中央値

92.0日

(範囲 29-651日)

OS中央値

17.8ヵ月

(95%CI 14.9ヵ月-incalculable)

OS率 (1年)

67.7%

(95%CI 56.1-79.4%)

参考文献

  1. Phase II study of gemcitabine monotherapy as a salvage treatment for Japanese metastatic breast cancer patients after anthracycline and taxane treatment. Jpn J Clin Oncol. 2009 Nov;39(11):699-706. PMID: 19776022
  2. Use of glucose solution for the alleviation of gemcitabine-induced vascular pain: a double-blind randomized crossover study. Support Care Cancer. 2013 Dec;21(12):3271-8. PMID: 23877927
最終更新日:2023年12月18日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
執筆:NTT東日本関東病院 薬剤部 兼平 暖先生

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Gemcitabine
こちらの記事の監修医師
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ゲムシタビン (ジェムザール®)
2024年03月06日更新
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用法用量

前投薬

軽度催吐性リスクのため、 デキサメタゾン注を6.6mg前投与する。

投与開始基準

第Ⅱ相試験¹⁾より抜粋

20-75歳で組織学的または細胞学的に転移性または再発性乳癌と診断されたPS0、 1の女性患者

主な有害事象

第II相試験¹⁾

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)

主な有害事象

  • 好中球数減少 95.2% (58.1%)
  • 白血球数減少 88.7% (38.7%)
  • ALT上昇 77.4% (12.9%)
  • Hb減少 71.0% (1.6%)
  • 発熱 29.0% (1.6%)
  • 下痢 16.1% (1.6%)

特徴と注意点

  • 乳癌で使用する場合は他の癌種と用量が異なるため注意する。
  • 添付文書では生理食塩液に希釈することと記載されているが、 5%ブドウ糖液に希釈することで血管痛が軽減するという報告もある²⁾。
  • 海外の臨床試験において点滴を60分以上かけて行うと、 副作用が増強した例が報告されている。
  • 胸部放射線照射とは併用禁忌、 腹部放射線照射とは併用注意である。

 関連する臨床試験|第II相試験¹⁾

アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤による化学療法歴のある、 転移性または再発性乳癌患者において、 ゲムシタビン単剤療法の効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験の結果より、 ゲムシタビン1,250mg/m²の忍容性と有効性が示された。

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ORR

8.1%

(95%CI 2.7-17.8%)

DR中央値

10.07ヵ月

(範囲 4.5-13.8ヵ月)

奏効までの期間 (中央値)

3.30ヵ月

(範囲 1.2-14.4ヵ月)

TTP中央値

92.0日

(範囲 29-651日)

OS中央値

17.8ヵ月

(95%CI 14.9ヵ月-incalculable)

OS率 (1年)

67.7%

(95%CI 56.1-79.4%)

参考文献

  1. Phase II study of gemcitabine monotherapy as a salvage treatment for Japanese metastatic breast cancer patients after anthracycline and taxane treatment. Jpn J Clin Oncol. 2009 Nov;39(11):699-706. PMID: 19776022
  2. Use of glucose solution for the alleviation of gemcitabine-induced vascular pain: a double-blind randomized crossover study. Support Care Cancer. 2013 Dec;21(12):3271-8. PMID: 23877927
最終更新日:2023年12月18日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
執筆:NTT東日本関東病院 薬剤部 兼平 暖先生

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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