治療スケジュール
概要
監修医師

BOR:ボルテゾミブ(ベルケイド®)

投与量コース投与日
1.3mg/m² 皮下注1~9 (寛解導入)Day 1、8、15、22
1.3 mg/m² 皮下注10~15 (地固め)Day 1、15

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
15mg/body 経口1~15Day 1~21

DEX:デキサメタゾン(デカドロン®)

投与量コース投与日
20mg/body 経口or点滴静注1~9 (※75歳未満)Day 1、2、8、9、15、16、22、23
20mg/body 経口or点滴静注1~9 (※75歳以上)Day 1、8、15、22

その他

寛解導入療法は1コース5週間で9コース.
地固め療法は1コース4週間で6コース.
地固め療法ではDEXは投与しない.
レジメン
BLd-Lite(VRd-Lite)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「ヤンセンファーマ株式会社」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

Br J Haematol. 2018 Jul;182(2):222-230.¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少症 (44%、 ≧Grade3 14%)
  • 貧血 (28%、 ≧Grade3 2%)
  • 血小板減少症 (24%、 ≧Grade3 2%)

主な有害事象

  • 疲労・倦怠感 (74%、 ≧Grade3 16%)
  • 末梢神経障害 (60%、 ≧Grade3 2%)
  • 低リン血症 (46%、 ≧Grade3 34%)
  • 下痢 (38%、 ≧Grade3 0%)
  • 末梢性浮腫 (36%、 ≧Grade3 2%)
  • 不眠症 (34%、 ≧Grade3 2%)
  • 発疹 (34%、 ≧Grade3 10%)
  • 便秘 (24%、 ≧Grade3 0%)
  • 味覚障害 (24%、 ≧Grade3 0%)
  • 高血糖 (24%、 ≧Grade3 4%)
  • 嘔気 (18%、 ≧Grade3 0%)
  • うつ (16%、 ≧Grade3 0%)
  • その他精神障害 (16%、 ≧Grade3 4%)
  • 筋力低下 (16%、 ≧Grade3 4%)

特徴と注意点

  • 有害事象軽減による高齢者への忍容性向上を目的に、 BLd療法を改良したレジメン.
  • ボルテゾミブはCYP3A4関連の相互作用に注意.
  • ヘルペスウイルス感染症予防に抗ウイルス薬の投与を考慮.
  • レナリドミド使用時は 「RevMate® (レブラミド®・ポマリスト®適正管理手順)」を遵守. 妊娠回避を徹底.
*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.
  • その他レナリドミドに関する詳細はLd療法の項目を参照.

関連する臨床試験の結果

Br J Haematol. 2018 Jul;182(2):222-230.¹⁾

概要

  • 対象:移植非適応の多発性骨髄腫患者50例
  • シングルアーム試験
  • 主要評価項目:全奏効率
  • 副次評価項目:安全性、 無増悪生存期間、 全生存期間、 HRQoL
HRQoL: 健康関連の生活の質

結果

  • 全奏効率:86%
  • 無増悪生存期間中央値:35.1ヵ月
  • 全生存期間中央値:未到達
  • HRQoL
  • 有意に改善:身体機能、 将来の展望、 症状
  • 有意差なし:痛み

参考文献

  1. Br J Haematol. 2018 Jul;182(2):222-230.

最終更新:2023年12月12日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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ボルテゾミブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン
2023年12月14日更新

BOR:ボルテゾミブ(ベルケイド®)

投与量コース投与日
1.3mg/m² 皮下注1~9 (寛解導入)Day 1、8、15、22
1.3 mg/m² 皮下注10~15 (地固め)Day 1、15

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
15mg/body 経口1~15Day 1~21

DEX:デキサメタゾン(デカドロン®)

投与量コース投与日
20mg/body 経口or点滴静注1~9 (※75歳未満)Day 1、2、8、9、15、16、22、23
20mg/body 経口or点滴静注1~9 (※75歳以上)Day 1、8、15、22

その他

寛解導入療法は1コース5週間で9コース.
地固め療法は1コース4週間で6コース.
地固め療法ではDEXは投与しない.

概要

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主な有害事象

Br J Haematol. 2018 Jul;182(2):222-230.¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少症 (44%、 ≧Grade3 14%)
  • 貧血 (28%、 ≧Grade3 2%)
  • 血小板減少症 (24%、 ≧Grade3 2%)

主な有害事象

  • 疲労・倦怠感 (74%、 ≧Grade3 16%)
  • 末梢神経障害 (60%、 ≧Grade3 2%)
  • 低リン血症 (46%、 ≧Grade3 34%)
  • 下痢 (38%、 ≧Grade3 0%)
  • 末梢性浮腫 (36%、 ≧Grade3 2%)
  • 不眠症 (34%、 ≧Grade3 2%)
  • 発疹 (34%、 ≧Grade3 10%)
  • 便秘 (24%、 ≧Grade3 0%)
  • 味覚障害 (24%、 ≧Grade3 0%)
  • 高血糖 (24%、 ≧Grade3 4%)
  • 嘔気 (18%、 ≧Grade3 0%)
  • うつ (16%、 ≧Grade3 0%)
  • その他精神障害 (16%、 ≧Grade3 4%)
  • 筋力低下 (16%、 ≧Grade3 4%)

特徴と注意点

  • 有害事象軽減による高齢者への忍容性向上を目的に、 BLd療法を改良したレジメン.
  • ボルテゾミブはCYP3A4関連の相互作用に注意.
  • ヘルペスウイルス感染症予防に抗ウイルス薬の投与を考慮.
  • レナリドミド使用時は 「RevMate® (レブラミド®・ポマリスト®適正管理手順)」を遵守. 妊娠回避を徹底.
*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.
  • その他レナリドミドに関する詳細はLd療法の項目を参照.

関連する臨床試験の結果

Br J Haematol. 2018 Jul;182(2):222-230.¹⁾

概要

  • 対象:移植非適応の多発性骨髄腫患者50例
  • シングルアーム試験
  • 主要評価項目:全奏効率
  • 副次評価項目:安全性、 無増悪生存期間、 全生存期間、 HRQoL
HRQoL: 健康関連の生活の質

結果

  • 全奏効率:86%
  • 無増悪生存期間中央値:35.1ヵ月
  • 全生存期間中央値:未到達
  • HRQoL
  • 有意に改善:身体機能、 将来の展望、 症状
  • 有意差なし:痛み

参考文献

  1. Br J Haematol. 2018 Jul;182(2):222-230.

最終更新:2023年12月12日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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