投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
0.16mg 皮下投与 | 1 | day 1 |
0.8mg 皮下投与 | 1 | day 8 |
3mg 皮下投与 | 1 | day 15 |
48mg 皮下投与 | 1 | day 22 |
48mg 皮下投与 | 2、 3 | day 1、 8、 15、 22 |
48mg 皮下投与 | 4-9 | day 1、 15 |
48mg 皮下投与 | 10- | day 1 |
1サイクル目 (day 1、8、15、22):副腎皮質ホルモン剤、 抗ヒスタミン剤、 解熱鎮痛剤 (30-120分前). |
1サイクル目のepcoritamab投与後1、 2、 3日目:副腎皮質ホルモン剤. |
2サイクル目以降:前回投与時にGrade2以上のCRSを認めた場合、 1サイクル目と同様の副腎皮質ホルモン剤を使用する. |
より詳細なCRS軽減のための薬剤投与は概要欄参照. |
CRS:cytokine release syndrome (サイトカイン放出症候群) |
CRSの緊急時に備えてトシリズマブを速やかに使用できるよう準備する. |
【1コース】28日間
【催吐性】 軽度*
【FN発症】低リスク**
DLBCLやFL Grade 3Bに対する2ステップ漸増法とは異なる点に注意
Lancet Haematol. 2024;11(8):e593-e605.
2ライン以上の治療歴を有する再発又は難治性CD20陽性FL Grade 1~3A患者を対象とした国際共同の単群第I/II相試験 の第2相パートでは、 主要コホート (128例) と初回サイクル最適化コホート (86例) に皮下エプコリタマブ48mgを投与。 主要コホートでは初回サイクルに段階的増量とプレドニゾロンを用いたサイトカイン放出症候群 (CRS) 予防を行い、 主要評価項目は独立判定による全奏効率 (ORR) とされた。 最適化コホートでは3mgの中間用量追加、 水分管理、 デキサメタゾン予防を併用し、 CRSの発現割合を主要評価項目とした。
【有効性】主要コホート128例
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (≧Grade3)
EPCORE NHL-1試験³⁾の主な選択基準
CRS軽減のため、 以下のいずれかに該当する場合は、 1サイクル目の投与方法に戻して再開¹⁾²⁾ :
🧑⚕️エプコリタマブが再発又は難治性のCD20陽性FL Grade 1~3Aにも使用可能となり、 同疾患における治療選択肢が広がりました。
エプコリタマブは、 T細胞表面のCD3およびB細胞腫瘍表面のCD20の双方に結合する、 ヒト化IgG1型二重特異性モノクローナル抗体である。
これによりT細胞の増殖と活性化が誘導され、 CD20陽性腫瘍細胞の傷害が引き起こされると考えられている。
1サイクル目 (1、 8、 15、 22日目) : 全患者が対象
2サイクル目以降
EPCORE NHL-1試験の最適化コホートでは、 1サイクル目のエプコリタマブ投与に際し、 デキサメタゾン15mgの静脈内投与が推奨されていた。 必要に応じて、 同薬の投与量は12mgまで減量可能とされた。 また、 エプコリタマブ投与前24時間には2~3Lの水分摂取および降圧薬の中断、 投与当日の等張輸液500mLの投与、 さらに投与後24時間における2~3Lの水分摂取も推奨された²⁾。
最終更新 : 2025年5月28日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
0.16mg 皮下投与 | 1 | day 1 |
0.8mg 皮下投与 | 1 | day 8 |
3mg 皮下投与 | 1 | day 15 |
48mg 皮下投与 | 1 | day 22 |
48mg 皮下投与 | 2、 3 | day 1、 8、 15、 22 |
48mg 皮下投与 | 4-9 | day 1、 15 |
48mg 皮下投与 | 10- | day 1 |
1サイクル目 (day 1、8、15、22):副腎皮質ホルモン剤、 抗ヒスタミン剤、 解熱鎮痛剤 (30-120分前). |
1サイクル目のepcoritamab投与後1、 2、 3日目:副腎皮質ホルモン剤. |
2サイクル目以降:前回投与時にGrade2以上のCRSを認めた場合、 1サイクル目と同様の副腎皮質ホルモン剤を使用する. |
より詳細なCRS軽減のための薬剤投与は概要欄参照. |
CRS:cytokine release syndrome (サイトカイン放出症候群) |
CRSの緊急時に備えてトシリズマブを速やかに使用できるよう準備する. |
【1コース】28日間
【催吐性】 軽度*
【FN発症】低リスク**
DLBCLやFL Grade 3Bに対する2ステップ漸増法とは異なる点に注意
Lancet Haematol. 2024;11(8):e593-e605.
2ライン以上の治療歴を有する再発又は難治性CD20陽性FL Grade 1~3A患者を対象とした国際共同の単群第I/II相試験 の第2相パートでは、 主要コホート (128例) と初回サイクル最適化コホート (86例) に皮下エプコリタマブ48mgを投与。 主要コホートでは初回サイクルに段階的増量とプレドニゾロンを用いたサイトカイン放出症候群 (CRS) 予防を行い、 主要評価項目は独立判定による全奏効率 (ORR) とされた。 最適化コホートでは3mgの中間用量追加、 水分管理、 デキサメタゾン予防を併用し、 CRSの発現割合を主要評価項目とした。
【有効性】主要コホート128例
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (≧Grade3)
EPCORE NHL-1試験³⁾の主な選択基準
CRS軽減のため、 以下のいずれかに該当する場合は、 1サイクル目の投与方法に戻して再開¹⁾²⁾ :
🧑⚕️エプコリタマブが再発又は難治性のCD20陽性FL Grade 1~3Aにも使用可能となり、 同疾患における治療選択肢が広がりました。
エプコリタマブは、 T細胞表面のCD3およびB細胞腫瘍表面のCD20の双方に結合する、 ヒト化IgG1型二重特異性モノクローナル抗体である。
これによりT細胞の増殖と活性化が誘導され、 CD20陽性腫瘍細胞の傷害が引き起こされると考えられている。
1サイクル目 (1、 8、 15、 22日目) : 全患者が対象
2サイクル目以降
EPCORE NHL-1試験の最適化コホートでは、 1サイクル目のエプコリタマブ投与に際し、 デキサメタゾン15mgの静脈内投与が推奨されていた。 必要に応じて、 同薬の投与量は12mgまで減量可能とされた。 また、 エプコリタマブ投与前24時間には2~3Lの水分摂取および降圧薬の中断、 投与当日の等張輸液500mLの投与、 さらに投与後24時間における2~3Lの水分摂取も推奨された²⁾。
最終更新 : 2025年5月28日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。