【催吐性】 中等度催吐性
GOG209試験³⁾のプロトコル
パクリタキセル175mg/m²、 カルボプラチンAUC 6相当量を3週間ごと、 計7回投与
💬実臨床では、 6サイクルを行うことが多いです。 ガイドライン(Annals of OncologyVolume 27, Issue 1, January 2016, Pages 16-41) でも6サイクルとなっています。
電子添文の記載
- DEX16.5mg+H₂拮抗薬+抗ヒスタミン薬+生食 50mL (30分)
- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)
- PTX 175mg/m²+生食 500mL (3時間)
- CBDCA AUC5+生食 250mL (30~60分)
- 生食 50mL (全開投与)
GOG209試験³⁾のプロトコル
18歳以上で、 原発性のステージIIIもしくはIV、 または再発性子宮体癌と診断された以下に該当する患者
対象: ステージIII、 IVおよび再発子宮体癌患者1,381例
方法: TAP群 vs TC群
【有効性】TC群
【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)
GOG209試験³⁾でTAP療法と比較された結果より、 TC療法が標準治療になったと言ってよいと思われます。
StageIII、 IV、 再発転移のある子宮体癌の1次化学療法として、 TC療法とTAP療法とを比較したところ、 プライマリーエンドポイントのOS (全生存期間) で、 TC療法がTAP療法に非劣性の結果でした。 有害事象は、 TC療法がTAP療法に比べて、 全体的に少ない傾向でした。
参考 : TAP療法とは
進行子宮体癌の1次化学療法として、 AP療法 vs TAP療法の第Ⅲ相試験⁴⁾で、 OSを有意に延長させたレジメンです。 3剤併用で骨髄抑制が強く、 発熱性好中球減少も多いので、 予防的G-CSF製剤も併用しなければならず、 標準治療とするのには、 現場でかなり使いにくいと不評でした (日本ではほとんど行われませんでした)。
オリジナルのサイクル数は7サイクルになっていますが³⁾、 実臨床では6サイクルを行うことが多いです。 ガイドライン⁵⁾でも6サイクルとなっています。
最終更新日 : 2024年8月3日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
【催吐性】 中等度催吐性
GOG209試験³⁾のプロトコル
パクリタキセル175mg/m²、 カルボプラチンAUC 6相当量を3週間ごと、 計7回投与
💬実臨床では、 6サイクルを行うことが多いです。 ガイドライン(Annals of OncologyVolume 27, Issue 1, January 2016, Pages 16-41) でも6サイクルとなっています。
電子添文の記載
- DEX16.5mg+H₂拮抗薬+抗ヒスタミン薬+生食 50mL (30分)
- NK₁阻害剤+5HT₃拮抗剤+生食 50ml (30分)
- PTX 175mg/m²+生食 500mL (3時間)
- CBDCA AUC5+生食 250mL (30~60分)
- 生食 50mL (全開投与)
GOG209試験³⁾のプロトコル
18歳以上で、 原発性のステージIIIもしくはIV、 または再発性子宮体癌と診断された以下に該当する患者
対象: ステージIII、 IVおよび再発子宮体癌患者1,381例
方法: TAP群 vs TC群
【有効性】TC群
【安全性】主な有害事象 (カッコ内 Grade3~4)
GOG209試験³⁾でTAP療法と比較された結果より、 TC療法が標準治療になったと言ってよいと思われます。
StageIII、 IV、 再発転移のある子宮体癌の1次化学療法として、 TC療法とTAP療法とを比較したところ、 プライマリーエンドポイントのOS (全生存期間) で、 TC療法がTAP療法に非劣性の結果でした。 有害事象は、 TC療法がTAP療法に比べて、 全体的に少ない傾向でした。
参考 : TAP療法とは
進行子宮体癌の1次化学療法として、 AP療法 vs TAP療法の第Ⅲ相試験⁴⁾で、 OSを有意に延長させたレジメンです。 3剤併用で骨髄抑制が強く、 発熱性好中球減少も多いので、 予防的G-CSF製剤も併用しなければならず、 標準治療とするのには、 現場でかなり使いにくいと不評でした (日本ではほとんど行われませんでした)。
オリジナルのサイクル数は7サイクルになっていますが³⁾、 実臨床では6サイクルを行うことが多いです。 ガイドライン⁵⁾でも6サイクルとなっています。
最終更新日 : 2024年8月3日
監修医師 : 日本医科大学 武蔵小杉病院 腫瘍内科教授 勝俣 範之先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。