オータイロ® (レポトレクチニブ)
【1コース】連日内服
【催吐性】軽度~最小度催吐性リスク*
【FN発症】低リスク**

成人では1回160mg、 4歳以上の小児では体重30kg以上で160mg、 30kg未満で120mgを1日1回14日間経口投与し、 その後は同用量を1日2回投与。 開始14日間で忍容性が認められない場合、 1日2回投与に増量しない。
NTRK融合陽性の進行・再発固形癌135例を対象とした国際共同第I/II相試験であり、 レポトレクチニブ (160mgを1日1回14日間投与後に160mgを1日2回投与) の有効性と安全性を評価した。 主要評価項目は奏効率 (ORR) とされた。
【有効性】
TRK-TKI未治療 (35例) : 60.0%
1・2レジメンのTRK-TKI治療 (44例) : 52.3%
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 浮動性めまい 59.3% (5.2%)
- 味覚不全 54.8% (0%)
- 貧血 31.9% (6.7%)
- 錯感覚 30.4% (0.7%)
- 便秘 28.9% (0%)
- 運動失調 23.0% (0%)
25歳以下のROS1、NTRKまたはALK融合陽性の進行・再発固形癌を対象とした海外第I/II相試験であり、NTRK融合陽性19例にレポトレクチニブを年齢または体重に応じた用量で14日間1日1回投与後、同用量を1日2回投与した。主要評価項目はORRとされた。
【有効性】
TRK-TKI未治療 (2例) : 50%
TRK-TKI既治療 (4例) : 25%
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 疲労 31.6% (0%)
- 貧血 26.3% (0%)
- 味覚不全 26.3% (0%)
- 白血球数減少 26.3% (0%)
- 体重増加 21.1% (10.5%)
- 錯感覚 21.1% (0%)
TRIDENT-1試験³⁾の主な適格基準
- 12歳以上
- PS
- 好中球数≧1,500/mm³
- 血小板数≧10万/mm³
- ヘモグロビン≧9.0g/dL
- 腎機能 : CrCl>40mL/min
- 肝機能 : T-Bil<1.5×ULN、 AST/ALT<2.5×ULN

尿中未変化体排泄率は0.56%と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。

なお、 TRIDENT-1試験³⁾では、 血液毒性およびQTc延長発現時の対応が以下のとおり定められていた。

レポトレクチニブはTRK、ROS1、ALKなどを標的とするチロシンキナーゼ阻害薬である。 ROS1融合タンパクやTRK融合タンパクのキナーゼ活性を阻害し、下流シグナルのリン酸化を抑制することで腫瘍増殖を抑制すると考えられている。
中枢神経系障害 : めまい・運動失調・認知障害が出現した場合は、 自動車運転など危険を伴う作業を避けるよう指導する。
間質性肺疾患 : 息切れ・咳嗽・発熱などの初期症状の有無や胸部CT検査など、 十分に観察する。 また、 症状発現時は速やかに医療機関を受診するよう患者に指導する。
- 中枢神経系障害
- 間質性肺疾患
- 骨折
本剤の適応判定に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル
1) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オータイロカプセル40mg/160mg 電子添文 2025年12月改訂 (第5版)
2) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オータイロカプセル40mg/160mg 適正使用ガイド. 2025年11月作成
3) N Engl J Med 2024:390:118-31.
最終更新日 : 2025年12月2日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修 : HOKUTO編集部 医師
オータイロ® (レポトレクチニブ)
【1コース】連日内服
【催吐性】軽度~最小度催吐性リスク*
【FN発症】低リスク**

成人では1回160mg、 4歳以上の小児では体重30kg以上で160mg、 30kg未満で120mgを1日1回14日間経口投与し、 その後は同用量を1日2回投与。 開始14日間で忍容性が認められない場合、 1日2回投与に増量しない。
NTRK融合陽性の進行・再発固形癌135例を対象とした国際共同第I/II相試験であり、 レポトレクチニブ (160mgを1日1回14日間投与後に160mgを1日2回投与) の有効性と安全性を評価した。 主要評価項目は奏効率 (ORR) とされた。
【有効性】
TRK-TKI未治療 (35例) : 60.0%
1・2レジメンのTRK-TKI治療 (44例) : 52.3%
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 浮動性めまい 59.3% (5.2%)
- 味覚不全 54.8% (0%)
- 貧血 31.9% (6.7%)
- 錯感覚 30.4% (0.7%)
- 便秘 28.9% (0%)
- 運動失調 23.0% (0%)
25歳以下のROS1、NTRKまたはALK融合陽性の進行・再発固形癌を対象とした海外第I/II相試験であり、NTRK融合陽性19例にレポトレクチニブを年齢または体重に応じた用量で14日間1日1回投与後、同用量を1日2回投与した。主要評価項目はORRとされた。
【有効性】
TRK-TKI未治療 (2例) : 50%
TRK-TKI既治療 (4例) : 25%
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 疲労 31.6% (0%)
- 貧血 26.3% (0%)
- 味覚不全 26.3% (0%)
- 白血球数減少 26.3% (0%)
- 体重増加 21.1% (10.5%)
- 錯感覚 21.1% (0%)
TRIDENT-1試験³⁾の主な適格基準
- 12歳以上
- PS
- 好中球数≧1,500/mm³
- 血小板数≧10万/mm³
- ヘモグロビン≧9.0g/dL
- 腎機能 : CrCl>40mL/min
- 肝機能 : T-Bil<1.5×ULN、 AST/ALT<2.5×ULN

尿中未変化体排泄率は0.56%と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。

なお、 TRIDENT-1試験³⁾では、 血液毒性およびQTc延長発現時の対応が以下のとおり定められていた。

レポトレクチニブはTRK、ROS1、ALKなどを標的とするチロシンキナーゼ阻害薬である。 ROS1融合タンパクやTRK融合タンパクのキナーゼ活性を阻害し、下流シグナルのリン酸化を抑制することで腫瘍増殖を抑制すると考えられている。
中枢神経系障害 : めまい・運動失調・認知障害が出現した場合は、 自動車運転など危険を伴う作業を避けるよう指導する。
間質性肺疾患 : 息切れ・咳嗽・発熱などの初期症状の有無や胸部CT検査など、 十分に観察する。 また、 症状発現時は速やかに医療機関を受診するよう患者に指導する。
- 中枢神経系障害
- 間質性肺疾患
- 骨折
本剤の適応判定に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル
1) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オータイロカプセル40mg/160mg 電子添文 2025年12月改訂 (第5版)
2) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社. オータイロカプセル40mg/160mg 適正使用ガイド. 2025年11月作成
3) N Engl J Med 2024:390:118-31.
最終更新日 : 2025年12月2日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修 : HOKUTO編集部 医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。