エンハーツ® (トラスツズマブ デルクステカン)
【1コース】 21日間
【催吐性】 中等度³⁾ (NCCN:高度⁴⁾)
【FN発症】 低リスク (<10%)*

トラスツズマブ デルクステカン (T-DXd) : 5.4mg/kgを3週間ごとにDay 1に90分かけて点滴静注する。 初回投与の忍容性が良好であれば、 2回目以降は30分まで短縮可。
投与開始前に胸部CT検査と問診を行い、 間質性肺疾患の合併または既往がないことを確認したうえで、 投与可否を慎重に判断する。

3.2mg/kgで忍容性が得られない場合、 中止

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~5)
主な有害事象
注意すべき有害事象
T-DXdは、 HER2に対するヒト化モノクローナル抗体と、 トポイソメラーゼⅠ阻害作用を有するカンプトテシン誘導体をリンカーで結合させた抗体薬物複合体である。 腫瘍細胞膜上のHER2に結合し、 細胞内に取り込まれた後リンカーが加水分解され、 遊離したカンプトテシン誘導体がDNA傷害作用とアポトーシス誘導作用を示すことで腫瘍増殖を抑制すると考えられている¹⁾。
間質性肺疾患 : 投与開始前および投与中は呼吸状態・咳・発熱などの臨床症状を観察し、 SpO₂、 胸部X線、 CTを定期的に実施。 必要に応じてKL-6、 PaO₂、 A-aDO₂、 DLcoなども評価。 CT画像などの読影は呼吸器疾患に精通した医師の助言を得る。 患者には初期症状出現時の速やかな受診を指導する。
骨髄抑制 : 投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を実施し状態を観察する。
心毒性 : LVEF低下の可能性があるため、 投与開始前に心機能を確認。 投与中は心症状や重症度に応じて心エコー等を適宜実施し、 LVEF変動を含めた状態を観察のうえ、 休薬・再開・中止を判断する。
トラスツズマブ エムタンシン (T-DM1) 投与歴のある、 HER2陽性の切除不能または転移性乳癌患者において、 抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd) 投与の効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験DESTINY-Breast01の結果より、 高い奏効率 (ORR) が示された。
61.4%
20.8ヵ月
19.4ヵ月
93.9%、 85%、 74%
97.3%
1) 第一三共株式会社. エンハーツ®点滴静注用100mg 電子添文. 2026年3月改訂 第13版.
2) 第一三共株式会社. エンハーツ®点滴静注用100mg 適正使用ガイド. 2026年3月改定.
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
最終更新日 : 2026年6月11日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
執筆 : 公益財団法人 がん研究会 がん研有明病院 薬剤部 平岡 知子先生
エンハーツ® (トラスツズマブ デルクステカン)
【1コース】 21日間
【催吐性】 中等度³⁾ (NCCN:高度⁴⁾)
【FN発症】 低リスク (<10%)*

トラスツズマブ デルクステカン (T-DXd) : 5.4mg/kgを3週間ごとにDay 1に90分かけて点滴静注する。 初回投与の忍容性が良好であれば、 2回目以降は30分まで短縮可。
投与開始前に胸部CT検査と問診を行い、 間質性肺疾患の合併または既往がないことを確認したうえで、 投与可否を慎重に判断する。

3.2mg/kgで忍容性が得られない場合、 中止

有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~5)
主な有害事象
注意すべき有害事象
T-DXdは、 HER2に対するヒト化モノクローナル抗体と、 トポイソメラーゼⅠ阻害作用を有するカンプトテシン誘導体をリンカーで結合させた抗体薬物複合体である。 腫瘍細胞膜上のHER2に結合し、 細胞内に取り込まれた後リンカーが加水分解され、 遊離したカンプトテシン誘導体がDNA傷害作用とアポトーシス誘導作用を示すことで腫瘍増殖を抑制すると考えられている¹⁾。
間質性肺疾患 : 投与開始前および投与中は呼吸状態・咳・発熱などの臨床症状を観察し、 SpO₂、 胸部X線、 CTを定期的に実施。 必要に応じてKL-6、 PaO₂、 A-aDO₂、 DLcoなども評価。 CT画像などの読影は呼吸器疾患に精通した医師の助言を得る。 患者には初期症状出現時の速やかな受診を指導する。
骨髄抑制 : 投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を実施し状態を観察する。
心毒性 : LVEF低下の可能性があるため、 投与開始前に心機能を確認。 投与中は心症状や重症度に応じて心エコー等を適宜実施し、 LVEF変動を含めた状態を観察のうえ、 休薬・再開・中止を判断する。
トラスツズマブ エムタンシン (T-DM1) 投与歴のある、 HER2陽性の切除不能または転移性乳癌患者において、 抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd) 投与の効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験DESTINY-Breast01の結果より、 高い奏効率 (ORR) が示された。
61.4%
20.8ヵ月
19.4ヵ月
93.9%、 85%、 74%
97.3%
1) 第一三共株式会社. エンハーツ®点滴静注用100mg 電子添文. 2026年3月改訂 第13版.
2) 第一三共株式会社. エンハーツ®点滴静注用100mg 適正使用ガイド. 2026年3月改定.
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
最終更新日 : 2026年6月11日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
執筆 : 公益財団法人 がん研究会 がん研有明病院 薬剤部 平岡 知子先生
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。