治療スケジュール
概要
監修医師

IXA:イキサゾミブ(ニンラーロ®)

投与量コース投与日
3mg 1日1回 経口1~4Day 1、8、15
4mg 1日1回 経口5~Day 1、8、15

前投薬

5-HT3受容体拮抗薬 (投与開始後嘔吐出現時に検討).

その他

1コースは28日間.
イキサゾミブは、 1日1回 空腹時に内服.
レジメン
IXA maintenance
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

ニンラーロ® (添付文書 / 適正使用ガイド)

*適正使用ガイドは「武田薬品工業株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

TOURMALINE-MM4試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 血小板減少症 (4.7%、 ≧Grade3 2.1%)
  • 好中球減少症 (2.3%、 ≧Grade3 2.1%)

主な有害事象

  • 感染症 (48.4%、 ≧Grade3 6.6%)
  • 嘔気 (26.8%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 発疹 (25.6%、 ≧Grade3 2.8%)
  • 嘔吐 (24.2%、 ≧Grade3 1.6%)
  • 下痢 (23.2%、 ≧Grade3 1.9%)
  • 末梢神経障害 (19.5%、 ≧Grade3 1.6%)
  • 背部痛 (14.3%、 ≧Grade3 0.2%)
  • 関節痛 (11.5%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 発熱 (11.3%、 ≧Grade3 0.2%)
  • 疲労・倦怠感 (10.8%、 ≧Grade3 1.4%)

その他重要な有害事象

  • 肝障害 (4.5%、 ≧Grade3 1.4%)
  • 不整脈 (4.2%、 ≧Grade3 1.4%)
  • 腎障害 (3.8%、 ≧Grade3 1.9%)
  • 帯状疱疹 (3.1%、 ≧Grade3 0.2%)
  • 低血圧 (2.3%、 ≧Grade3 0%)
  • 心不全 (1.2%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 心筋梗塞 (0.2%、 ≧Grade3 0.2%)

特徴と注意点

  • 帯状疱疹予防のため、 抗ヘルペスウイルス薬の予防投与を推奨.
  • 中等度以上の肝障害重度の腎機能障害の患者では減量を考慮.
  • 消化器系副作用発現の際には、 適宜止瀉薬制吐剤を考慮.
  • 規定服用日に飲み忘れた場合、 次回服用まで72時間以上ある場合は飲み忘れに気づいた時点で服用するよう指導.

減量・休薬基準

関連する臨床試験の結果

TOURMALINE-MM4試験¹⁾

概要

  • 国際共同ランダム化二重盲検比較第3相試験
  • 対象:幹細胞移植歴のない成人の多発性骨髄腫患者患者706例
  • 介入群:イキサゾミブ単剤療法
  • 対照群:プラセボ
  • 主要評価項目:PFS
PFS:無増悪生存期間

結果

  • PFS中央値:イキサゾミブ群 17.4ヵ月 vs プラセボ群 9.4ヵ月 (HR 0.659、 95%CI 0.542-0.801、 p<0.001).

参考文献

  1. J Clin Oncol. 2020 Dec 1;38(34):4030-4041. 

最終更新:2022年8月30日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
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イキサゾミブ維持療法
2023年05月14日更新

IXA:イキサゾミブ(ニンラーロ®)

投与量コース投与日
3mg 1日1回 経口1~4Day 1、8、15
4mg 1日1回 経口5~Day 1、8、15

前投薬

5-HT3受容体拮抗薬 (投与開始後嘔吐出現時に検討).

その他

1コースは28日間.
イキサゾミブは、 1日1回 空腹時に内服.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

ニンラーロ® (添付文書 / 適正使用ガイド)

*適正使用ガイドは「武田薬品工業株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

TOURMALINE-MM4試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 血小板減少症 (4.7%、 ≧Grade3 2.1%)
  • 好中球減少症 (2.3%、 ≧Grade3 2.1%)

主な有害事象

  • 感染症 (48.4%、 ≧Grade3 6.6%)
  • 嘔気 (26.8%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 発疹 (25.6%、 ≧Grade3 2.8%)
  • 嘔吐 (24.2%、 ≧Grade3 1.6%)
  • 下痢 (23.2%、 ≧Grade3 1.9%)
  • 末梢神経障害 (19.5%、 ≧Grade3 1.6%)
  • 背部痛 (14.3%、 ≧Grade3 0.2%)
  • 関節痛 (11.5%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 発熱 (11.3%、 ≧Grade3 0.2%)
  • 疲労・倦怠感 (10.8%、 ≧Grade3 1.4%)

その他重要な有害事象

  • 肝障害 (4.5%、 ≧Grade3 1.4%)
  • 不整脈 (4.2%、 ≧Grade3 1.4%)
  • 腎障害 (3.8%、 ≧Grade3 1.9%)
  • 帯状疱疹 (3.1%、 ≧Grade3 0.2%)
  • 低血圧 (2.3%、 ≧Grade3 0%)
  • 心不全 (1.2%、 ≧Grade3 0.5%)
  • 心筋梗塞 (0.2%、 ≧Grade3 0.2%)

特徴と注意点

  • 帯状疱疹予防のため、 抗ヘルペスウイルス薬の予防投与を推奨.
  • 中等度以上の肝障害重度の腎機能障害の患者では減量を考慮.
  • 消化器系副作用発現の際には、 適宜止瀉薬制吐剤を考慮.
  • 規定服用日に飲み忘れた場合、 次回服用まで72時間以上ある場合は飲み忘れに気づいた時点で服用するよう指導.

減量・休薬基準

関連する臨床試験の結果

TOURMALINE-MM4試験¹⁾

概要

  • 国際共同ランダム化二重盲検比較第3相試験
  • 対象:幹細胞移植歴のない成人の多発性骨髄腫患者患者706例
  • 介入群:イキサゾミブ単剤療法
  • 対照群:プラセボ
  • 主要評価項目:PFS
PFS:無増悪生存期間

結果

  • PFS中央値:イキサゾミブ群 17.4ヵ月 vs プラセボ群 9.4ヵ月 (HR 0.659、 95%CI 0.542-0.801、 p<0.001).

参考文献

  1. J Clin Oncol. 2020 Dec 1;38(34):4030-4041. 

最終更新:2022年8月30日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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