治療スケジュール
概要
監修医師

Amivantamab SC:Amivantamab+rHuPH20(リブロファズ®)

投与量コース投与日
1600mg 皮下投与1Day 1、8、15、22
1600mg 皮下投与2~Day 1、15

Amivantamab IV:Amivantamab(ライブリバント®)

投与量コース投与日
350mg 点滴1Day 1
700mg (Bw≧80kgは1050mg) 点滴1Day 2
1050mg (Bw≧80kgは1400mg) 点滴1Day 8、15、22
1050mg (Bw≧80kgは1400mg) 点滴2~Day 1、15

Lazertinib:ラゼルチニブ(ラズクルーズ®)

投与量コース投与日
240mg 経口 1日1回1~Day 1~28

前投薬

リブロファズ®投与前は、サイクル1 Day1にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。
ライブリバント®投与前は、サイクル1 Day1・2にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。
レジメン
Amivantamab (IV/SC)+Lazertinib
ラズクルーズ® : 2025年3月27日、 「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」 で承認、 同年5月21日に薬価収載 (240mg 1錠 : 12,354.70円)。
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

リブロファズ® (アミバンタマブ+rHuPH20)

添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾* / CDx情報

ライブリバント® (アミバンタマブ)

添付文書³⁾ / 適正使用情報⁴⁾* / CDx情報

EGFR/MET二重特異性抗体

ラズクルーズ® (ラゼルチニブ)

添付文書⁵⁾ / CDx情報

経口第3世代EGFR-TKI
*ヤンセンファーマ株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

【1コース】28日間
【催吐性】 低リスク
【FN発症】未報告*
*MARIPOSA試験では顕著な好中球減少やFNの増加は未報告
▼1サイクル目
▼2サイクル目以降

アミバンタマブ (Ami) : 4週間を1サイクルとし、 1サイクル目は週1回投与、 2サイクル目以降は2週ごとに継続投与 (用量は製剤ごとに以下のとおり)。

Ami-SC : リブロファズ®、 Ami-IV : ライブリバント®、 Bw (kg)

ラゼルチニブ (Laz) : 1日1回240mgを連日経口投与

静脈血栓塞栓症の予防 : 併用投与開始後4ヵ月間は、 アピキサバン1回2.5mgを1日2回経口投与

Key Data|臨床試験結果

MARIPOSA試験

N Engl J Med. 2024;391(16):1486-1498.⁶⁾

N Engl J Med. 2025;393(17):1681-1693.⁷⁾

未治療のEGFR変異陽性 (Ex19delまたはL858R) の局所進行または転移性NSCLC患者者1,074例 (日本人78例含む) を対象とした第III相無作為化比較試験。 2:2:1の比率でAmi+Laz群 (オープンラベル)、 オシメルチニブ群 (二重盲検)、 Laz群 (二重盲検) に割付し、 主要評価項目はPFSが設定された。 

【有効性】Ami+Laz群 (vs オシメルチニブ群)

- PFS中央値 42.9ヵ月 (vs 32.8ヵ月)

  • HR 0.74 (95%CI 0.61-0.90)

- OS中央値 NE (vs 36.7ヵ月)

  • HR 0.75 (95%CI 0.61-0.92、 p<0.005)
  • 24ヵ月OS率 75% vs 70%
  • 36ヵ月OS率 60% vs 51%
  • 42ヵ月OS率 56% vs 44%

📊 PALOMA-3試験

J Clin Oncol. 2024;42(30):3593-3605.⁸⁾

オシメルチニブおよびプラチナ製剤ベース化学療法後に増悪したEGFR変異 (Ex19delまたはL858R) 陽性の進行・再発NSCLCを対象に、 Ami皮下投与 (Ami-SC) +LazとAmi静注 (Ami-IV) +Lazを比較した第III相無作為化非劣性試験。 Ami-SC+Laz 206例とAmi-IV+Laz 212例に1 : 1で割り付け、 主要評価項目はAmi-IVに対するAmi-SCの薬物動態 (Ctrough、 AUC) の非劣性とした。

【有効性】Ami-SC+Laz群 (vs Ami-IV+Laz群)

- ORR 30% (vs 33%)

  • 相対リスク 0.92 (95%CI 0.70–1.23、 p=0.001[非劣性])

- PFS中央値 6.1ヵ月 (vs 4.3ヵ月)

  • HR 0.84 (95%CI 0.64–1.10、 p=0.2)

- OS中央値 12.9ヵ月 (vs 未到達)

  • HR 0.62 (95%CI 0.42–0.92、 p=0.02)

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)

PALOMA-3試験⁹⁾結果を基に編集部作成

各プロトコル

適格基準

MARIPOSA試験⁶⁾⁷⁾の主な適格基準 :

- 18歳以上

- ECOG PS 0–1

- 好中球≧1500/mm³

- ヘモグロビン≧10g/dL

- 血小板数≧7.5万/mm³

- 肝機能 : AST/ALT≦3xULN、 T-Bil≦1.5xULN

- 腎機能 : Cre<1.5xULN、 またはCrCl>45mL/min/1.73m²

リブロファズ®の減量・休薬・中止基準

リブロファズ®電子添文情報¹⁾を基に編集部作成

ライブリバント®の減量・休薬・中止基準

ライブリバント® 電子添文³⁾を基に編集部作成

ラゼルチニブの減量・休薬・中止基準

ラズクルーズ® 電子添文⁵⁾を基に編集部作成

腎障害患者に対する用量調節

Ami : 抗体薬は多様な細胞でのエンドサイトーシスとリソソーム分解により消失するため、 一般に減量は不要と考えられる。

編集部の見解

Laz : 尿中未変化体排泄率は0.2%未満と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。

ラズクルーズ® 医薬品インタビューフォームを引用

レジメンの特徴と注意点

2025年12月22日、 アミバンタマブ (ライブリバント®点滴静注) と同一の効能・効果で、 リブロファズ®配合皮下注 (アミバンタマブ・ボルヒアルロニダーゼ アルファ) が承認された。

🧑‍⚕️皮下投与により、 IRRおよびVTEの低減が期待されるほか、 投与時間の短縮も見込まれる。
和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘朗先生

レジメン適用時の注意事項

IRR (ライブリバント®) : Day 1・Day 2の分割投与および必須の前投薬で予防し、 規定の投与速度で投与する。 以下に、 投与速度および前投薬を示す。

▼ライブリバント®調製後の希釈液 (投与量/250mL) 投与速度
ライブリバント® 電子添文¹⁾を基に編集部作成
▼MARIPOSA試験⁶⁾⁷⁾で規定された必須の前投薬

IRR (リブロファズ®) : 必須の前投薬で予防する。

▼リブロファズ®のピボタル試験で規定された必須の前投薬²⁾

皮膚・爪障害 : EGFR阻害薬に共通する症状であり、 保湿や日光防護に加え、 症状出現時はステロイド外用や抗生剤軟膏などで早期介入する。 重症例では休薬を検討する。

静脈血栓塞栓症 : Ami+Laz併用で発症率が高く、 治療開始数ヵ月以内に集中して起こるため、 呼吸困難や下肢痛・腫脹に注意し、 予防的抗凝固療法を行う。

間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状を確認し、 定期的に胸部画像検査を行って十分に観察し、 必要に応じてPaO2、 SpO2、 A-aDO2、 DLco等を評価し、 症状出現時は速やかに受診するよう指導する。

皮下投与時の注意事項 (リブロファズ®) : 21~23G針または皮下投与セットを使用し、 1回量は15mL以内とする。 15mL超は複数シリンジに均等分割し、 腹部皮下に約5分で投与する。 複数回投与時は臍周囲5cmを避け、 腹部の異なる部位に連続投与し、 必要に応じて生食でフラッシュする。

RMP【重要な特定されたリスク】

リブロファズ®/ライブリバント®医薬品リスク管理計画書 (RMP)

- Infusion reaction

- 間質性肺疾患

- 重度の皮膚障害

- 体液貯留

- 静脈血栓塞栓症

ラズクルーズ®医薬品リスク管理計画書 (RMP)

- 間質性肺疾患

- 静脈血栓塞栓症

- 肝機能障害

- 重度の下痢

- 重度の皮膚障害

- 心不全

肺癌診療ガイドライン2025

本邦ガイドラインの推奨は以下のとおり⁹⁾。

1次治療 PS 0-1

Amivantamab+Lazertinib [強く推奨 1B]

Osimertinib+プラチナ/PEM [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [強く推奨 1A]

Erlotinib+RAM [弱く推奨 2A]

▼エクソン18-21変異

Afatinib単剤 [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2C]

▼EGFR-TKI未治療のT790M変異

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2D]

▼エクソン20変異

Amivantamab+CBDCA/PEM [強く推奨 1B]

EGFR-TKI耐性/増悪後のT790M変異陽性

Osimertinib単剤 [強く推奨 1B]

出典

1) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 電子添文情報 2025年12月作成 第1版.

2) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 適正使用ガイド 2025年12月作成.

3) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 電子添文情報 2025年12月改訂 第5版.

4) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 適正使用ガイド (ライブリバント®とラズクルーズ®の併用療法) 2025年5月改訂

5) ヤンセンファーマ株式会社. ラズクルーズ® 電子添文情報 2025年5月作成 第1版.

6) N Engl J Med. 2024;391(16):1486-1498.

7) N Engl J Med. 2025;393(17):1681-1693.

8) J Clin Oncol. 2024;42(30):3593-3605.

9) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2025年版

最終確認・更新日 : 2026年1月7日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘

レジメン
Amivantamab (IV/SC)+Lazertinib
こちらの記事の監修医師
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
レジメン
Amivantamab (IV/SC)+Lazertinib
レジメン
Amivantamab (IV/SC)+Lazertinib

Amivantamab (IV/SC)+Lazertinib

アミバンタマブ+ラゼルチニブ
2026年01月07日更新

Amivantamab SC:Amivantamab+rHuPH20(リブロファズ®)

投与量コース投与日
1600mg 皮下投与1Day 1、8、15、22
1600mg 皮下投与2~Day 1、15

Amivantamab IV:Amivantamab(ライブリバント®)

投与量コース投与日
350mg 点滴1Day 1
700mg (Bw≧80kgは1050mg) 点滴1Day 2
1050mg (Bw≧80kgは1400mg) 点滴1Day 8、15、22
1050mg (Bw≧80kgは1400mg) 点滴2~Day 1、15

Lazertinib:ラゼルチニブ(ラズクルーズ®)

投与量コース投与日
240mg 経口 1日1回1~Day 1~28

前投薬

リブロファズ®投与前は、サイクル1 Day1にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。
ライブリバント®投与前は、サイクル1 Day1・2にステロイド+抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時H2拮抗剤・制吐剤)を投与し、Day8以降は抗ヒスタミン剤+解熱鎮痛剤(必要時ステロイド・H2拮抗剤・制吐剤)を投与する。

概要

ラズクルーズ® : 2025年3月27日、 「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」 で承認、 同年5月21日に薬価収載 (240mg 1錠 : 12,354.70円)。
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

リブロファズ® (アミバンタマブ+rHuPH20)

添付文書¹⁾ / 適正使用情報²⁾* / CDx情報

ライブリバント® (アミバンタマブ)

添付文書³⁾ / 適正使用情報⁴⁾* / CDx情報

EGFR/MET二重特異性抗体

ラズクルーズ® (ラゼルチニブ)

添付文書⁵⁾ / CDx情報

経口第3世代EGFR-TKI
*ヤンセンファーマ株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

【1コース】28日間
【催吐性】 低リスク
【FN発症】未報告*
*MARIPOSA試験では顕著な好中球減少やFNの増加は未報告
▼1サイクル目
▼2サイクル目以降

アミバンタマブ (Ami) : 4週間を1サイクルとし、 1サイクル目は週1回投与、 2サイクル目以降は2週ごとに継続投与 (用量は製剤ごとに以下のとおり)。

Ami-SC : リブロファズ®、 Ami-IV : ライブリバント®、 Bw (kg)

ラゼルチニブ (Laz) : 1日1回240mgを連日経口投与

静脈血栓塞栓症の予防 : 併用投与開始後4ヵ月間は、 アピキサバン1回2.5mgを1日2回経口投与

Key Data|臨床試験結果

MARIPOSA試験

N Engl J Med. 2024;391(16):1486-1498.⁶⁾

N Engl J Med. 2025;393(17):1681-1693.⁷⁾

未治療のEGFR変異陽性 (Ex19delまたはL858R) の局所進行または転移性NSCLC患者者1,074例 (日本人78例含む) を対象とした第III相無作為化比較試験。 2:2:1の比率でAmi+Laz群 (オープンラベル)、 オシメルチニブ群 (二重盲検)、 Laz群 (二重盲検) に割付し、 主要評価項目はPFSが設定された。 

【有効性】Ami+Laz群 (vs オシメルチニブ群)

- PFS中央値 42.9ヵ月 (vs 32.8ヵ月)

  • HR 0.74 (95%CI 0.61-0.90)

- OS中央値 NE (vs 36.7ヵ月)

  • HR 0.75 (95%CI 0.61-0.92、 p<0.005)
  • 24ヵ月OS率 75% vs 70%
  • 36ヵ月OS率 60% vs 51%
  • 42ヵ月OS率 56% vs 44%

📊 PALOMA-3試験

J Clin Oncol. 2024;42(30):3593-3605.⁸⁾

オシメルチニブおよびプラチナ製剤ベース化学療法後に増悪したEGFR変異 (Ex19delまたはL858R) 陽性の進行・再発NSCLCを対象に、 Ami皮下投与 (Ami-SC) +LazとAmi静注 (Ami-IV) +Lazを比較した第III相無作為化非劣性試験。 Ami-SC+Laz 206例とAmi-IV+Laz 212例に1 : 1で割り付け、 主要評価項目はAmi-IVに対するAmi-SCの薬物動態 (Ctrough、 AUC) の非劣性とした。

【有効性】Ami-SC+Laz群 (vs Ami-IV+Laz群)

- ORR 30% (vs 33%)

  • 相対リスク 0.92 (95%CI 0.70–1.23、 p=0.001[非劣性])

- PFS中央値 6.1ヵ月 (vs 4.3ヵ月)

  • HR 0.84 (95%CI 0.64–1.10、 p=0.2)

- OS中央値 12.9ヵ月 (vs 未到達)

  • HR 0.62 (95%CI 0.42–0.92、 p=0.02)

【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)

PALOMA-3試験⁹⁾結果を基に編集部作成

各プロトコル

適格基準

MARIPOSA試験⁶⁾⁷⁾の主な適格基準 :

- 18歳以上

- ECOG PS 0–1

- 好中球≧1500/mm³

- ヘモグロビン≧10g/dL

- 血小板数≧7.5万/mm³

- 肝機能 : AST/ALT≦3xULN、 T-Bil≦1.5xULN

- 腎機能 : Cre<1.5xULN、 またはCrCl>45mL/min/1.73m²

リブロファズ®の減量・休薬・中止基準

リブロファズ®電子添文情報¹⁾を基に編集部作成

ライブリバント®の減量・休薬・中止基準

ライブリバント® 電子添文³⁾を基に編集部作成

ラゼルチニブの減量・休薬・中止基準

ラズクルーズ® 電子添文⁵⁾を基に編集部作成

腎障害患者に対する用量調節

Ami : 抗体薬は多様な細胞でのエンドサイトーシスとリソソーム分解により消失するため、 一般に減量は不要と考えられる。

編集部の見解

Laz : 尿中未変化体排泄率は0.2%未満と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。

ラズクルーズ® 医薬品インタビューフォームを引用

レジメンの特徴と注意点

2025年12月22日、 アミバンタマブ (ライブリバント®点滴静注) と同一の効能・効果で、 リブロファズ®配合皮下注 (アミバンタマブ・ボルヒアルロニダーゼ アルファ) が承認された。

🧑‍⚕️皮下投与により、 IRRおよびVTEの低減が期待されるほか、 投与時間の短縮も見込まれる。
和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘朗先生

レジメン適用時の注意事項

IRR (ライブリバント®) : Day 1・Day 2の分割投与および必須の前投薬で予防し、 規定の投与速度で投与する。 以下に、 投与速度および前投薬を示す。

▼ライブリバント®調製後の希釈液 (投与量/250mL) 投与速度
ライブリバント® 電子添文¹⁾を基に編集部作成
▼MARIPOSA試験⁶⁾⁷⁾で規定された必須の前投薬

IRR (リブロファズ®) : 必須の前投薬で予防する。

▼リブロファズ®のピボタル試験で規定された必須の前投薬²⁾

皮膚・爪障害 : EGFR阻害薬に共通する症状であり、 保湿や日光防護に加え、 症状出現時はステロイド外用や抗生剤軟膏などで早期介入する。 重症例では休薬を検討する。

静脈血栓塞栓症 : Ami+Laz併用で発症率が高く、 治療開始数ヵ月以内に集中して起こるため、 呼吸困難や下肢痛・腫脹に注意し、 予防的抗凝固療法を行う。

間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状を確認し、 定期的に胸部画像検査を行って十分に観察し、 必要に応じてPaO2、 SpO2、 A-aDO2、 DLco等を評価し、 症状出現時は速やかに受診するよう指導する。

皮下投与時の注意事項 (リブロファズ®) : 21~23G針または皮下投与セットを使用し、 1回量は15mL以内とする。 15mL超は複数シリンジに均等分割し、 腹部皮下に約5分で投与する。 複数回投与時は臍周囲5cmを避け、 腹部の異なる部位に連続投与し、 必要に応じて生食でフラッシュする。

RMP【重要な特定されたリスク】

リブロファズ®/ライブリバント®医薬品リスク管理計画書 (RMP)

- Infusion reaction

- 間質性肺疾患

- 重度の皮膚障害

- 体液貯留

- 静脈血栓塞栓症

ラズクルーズ®医薬品リスク管理計画書 (RMP)

- 間質性肺疾患

- 静脈血栓塞栓症

- 肝機能障害

- 重度の下痢

- 重度の皮膚障害

- 心不全

肺癌診療ガイドライン2025

本邦ガイドラインの推奨は以下のとおり⁹⁾。

1次治療 PS 0-1

Amivantamab+Lazertinib [強く推奨 1B]

Osimertinib+プラチナ/PEM [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [強く推奨 1A]

Erlotinib+RAM [弱く推奨 2A]

▼エクソン18-21変異

Afatinib単剤 [強く推奨 1B]

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2C]

▼EGFR-TKI未治療のT790M変異

Osimertinib単剤 [弱く推奨 2D]

▼エクソン20変異

Amivantamab+CBDCA/PEM [強く推奨 1B]

EGFR-TKI耐性/増悪後のT790M変異陽性

Osimertinib単剤 [強く推奨 1B]

出典

1) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 電子添文情報 2025年12月作成 第1版.

2) ヤンセンファーマ株式会社. リブロファズ® 適正使用ガイド 2025年12月作成.

3) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 電子添文情報 2025年12月改訂 第5版.

4) ヤンセンファーマ株式会社. ライブリバント® 適正使用ガイド (ライブリバント®とラズクルーズ®の併用療法) 2025年5月改訂

5) ヤンセンファーマ株式会社. ラズクルーズ® 電子添文情報 2025年5月作成 第1版.

6) N Engl J Med. 2024;391(16):1486-1498.

7) N Engl J Med. 2025;393(17):1681-1693.

8) J Clin Oncol. 2024;42(30):3593-3605.

9) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2025年版

最終確認・更新日 : 2026年1月7日
執筆 : HOKUTO編集部がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 和歌山県立医科大学附属病院 赤松弘

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(呼吸器)

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