概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ゾーフィゴ® (添付文書¹⁾/適正使用情報²⁾*)

アルファ線放出放射性医薬品 > 塩化ラジウム(223Ra) 注射液
*バイエル薬品株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

電子添文¹⁾の用法および用量

適応 : 骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌

1回55kBq/kgを4週間間隔で最大6回まで、 緩徐に静脈内投与する

ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より作図、 引用

特徴と注意点

新規ホルモン薬との併用は骨折リスクが増大するため行わない。

監修 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

KeyData|臨床試験結果

ALSYNPCA試験³⁾

N Engl J Med. 2013; 369(3):213-23.

骨転移を有する症候性の去勢抵抗性前立腺癌 (mCRPC) の患者において、 塩化ラジウム 223Raの効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験。 主要評価項目は全生存期間 (OS)であった。

有効性|223Ra群の結果

  • OS中央値:14.9ヵ月
プラセボ 11.3ヵ月、 HR 0.70 (95%CI 0.58-0.83) p<0.001
  • SSE発現までの期間中央値:15.6ヵ月
プラセボ 9.8ヵ月、 HR 0.66 (95%CI 0.52-0.83)
  • ALP上昇までの期間中央値 : 7.4ヵ月
プラセボ 3.8ヵ月、 HR 0.17 (95%CI 0.13-0.22)
  • PSA上昇までの期間中央値 : 3.6ヵ月
プラセボ 3.4ヵ月、 HR 0.64 (95%CI 0.54-0.77)
  • ALP奏効率 : 47%
プラセボ 3%
  • ALP正常化率 : 34%
プラセボ 1%

安全性|主な有害事象 (カッコ内 Grade3~5)

  • 貧血 31.2% (12.7%)
  • 血小板減少 11.5% (6.5%)
  • 好中球減少 5.0% (2.2%)
  • 便秘 18.0% (1.0%)
  • 下痢 25.2% (1.5%)
  • 吐き気 35.5% (1.7%)
  • 嘔吐 18.5% (1.7%)
  • 倦怠感 25.7% (4.0%)
  • 発熱 6.3% (0.5%)
  • 体重減少 11.5% (0.7%)
  • 食欲減退 5.8% (0.3%)

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~5)

  • 血尿 5.0% (1.2%)
N Engl J Med. 2013 Jul 18;369(3):213-23³⁾より引用

>>臨床試験の詳細をみる

各プロトコル

投与開始基準

ゾーフィゴ®適正使用ガイド (2022年11月作成)²⁾より作図

減量基準

全投与量を投与、 単回での投与量調節は不可

ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より作図

休薬・中止基準

CTCAEv3.0に準じる
ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より作図

出典

  1. バイエル薬品株式会社. ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  2. バイエル薬品株式会社. ゾーフィゴ®適正使用ガイド (2022年11月作成) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  3. Alpha emitter radium-223 and survival in metastatic prostate cancer. N Engl J Med. 2013 Jul 18;369(3):213-23. PMID: 23863050
最終更新日 : 2024年11月29日
監修医師 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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塩化ラジウム (223Ra)
2024年11月29日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ゾーフィゴ® (添付文書¹⁾/適正使用情報²⁾*)

アルファ線放出放射性医薬品 > 塩化ラジウム(223Ra) 注射液
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投与スケジュール

電子添文¹⁾の用法および用量

適応 : 骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌

1回55kBq/kgを4週間間隔で最大6回まで、 緩徐に静脈内投与する

ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より作図、 引用

特徴と注意点

新規ホルモン薬との併用は骨折リスクが増大するため行わない。

監修 : 国立がん研究センター東病院 腫瘍内科 近藤 千紘先生

KeyData|臨床試験結果

ALSYNPCA試験³⁾

N Engl J Med. 2013; 369(3):213-23.

骨転移を有する症候性の去勢抵抗性前立腺癌 (mCRPC) の患者において、 塩化ラジウム 223Raの効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験。 主要評価項目は全生存期間 (OS)であった。

有効性|223Ra群の結果

  • OS中央値:14.9ヵ月
プラセボ 11.3ヵ月、 HR 0.70 (95%CI 0.58-0.83) p<0.001
  • SSE発現までの期間中央値:15.6ヵ月
プラセボ 9.8ヵ月、 HR 0.66 (95%CI 0.52-0.83)
  • ALP上昇までの期間中央値 : 7.4ヵ月
プラセボ 3.8ヵ月、 HR 0.17 (95%CI 0.13-0.22)
  • PSA上昇までの期間中央値 : 3.6ヵ月
プラセボ 3.4ヵ月、 HR 0.64 (95%CI 0.54-0.77)
  • ALP奏効率 : 47%
プラセボ 3%
  • ALP正常化率 : 34%
プラセボ 1%

安全性|主な有害事象 (カッコ内 Grade3~5)

  • 貧血 31.2% (12.7%)
  • 血小板減少 11.5% (6.5%)
  • 好中球減少 5.0% (2.2%)
  • 便秘 18.0% (1.0%)
  • 下痢 25.2% (1.5%)
  • 吐き気 35.5% (1.7%)
  • 嘔吐 18.5% (1.7%)
  • 倦怠感 25.7% (4.0%)
  • 発熱 6.3% (0.5%)
  • 体重減少 11.5% (0.7%)
  • 食欲減退 5.8% (0.3%)

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~5)

  • 血尿 5.0% (1.2%)
N Engl J Med. 2013 Jul 18;369(3):213-23³⁾より引用

>>臨床試験の詳細をみる

各プロトコル

投与開始基準

ゾーフィゴ®適正使用ガイド (2022年11月作成)²⁾より作図

減量基準

全投与量を投与、 単回での投与量調節は不可

ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より作図

休薬・中止基準

CTCAEv3.0に準じる
ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版)¹⁾より作図

出典

  1. バイエル薬品株式会社. ゾーフィゴ®電子添文 (2022年11月改訂 第1版) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  2. バイエル薬品株式会社. ゾーフィゴ®適正使用ガイド (2022年11月作成) [最終閲覧 : 2024/11/29]
  3. Alpha emitter radium-223 and survival in metastatic prostate cancer. N Engl J Med. 2013 Jul 18;369(3):213-23. PMID: 23863050
最終更新日 : 2024年11月29日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(泌尿器)

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