概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ソマチュリン® (添付文書¹⁾ / 製品情報サイト²⁾*)

ソマトスタチンアナログ ランレオチド酢酸塩キット
*帝人ファーマ株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

膵・消化管神経内分泌腫瘍に対して、 ソマチュリン120mgを4週毎に深部皮下に注射する

ソマチュリン皮下注の電子添文(2020年12月改訂第2版)より抜粋

特徴と注意点

ソマトスタチンアナログであり、 ホルモン分泌抑制効果を有するため、 機能性神経内分泌腫瘍によるホルモン過剰症状に対する症状緩和を目的として用いられる。 また、 腫瘍制御効果も有するため、 機能性・非機能性関わらず膵・消化管神経内分泌腫瘍に対する抗腫瘍薬としても用いられる。

インスリノーマに使用する場合、 グルカゴンの抑制により低血糖発作が悪化することがあるので注意を要する。

比較的副作用の頻度が低い薬剤ではあるが、 下痢や悪心などの消化器毒性をはじめとした副作用がみられることがある。

KeyData|臨床試験結果

CLARINET試験³⁾

主な有害事象を一部引用

- 下痢 25.7%

- 悪心 6.9%

- 嘔吐 6.9%

出典

1) 帝人ファーマ株式会社. ソマチュリン皮下注 電子添文 (2020年12月改訂第2版) [最終閲覧 : 2025/1/4]

2) 帝人ファーマ株式会社. ソマチュリン皮下注 製品情報サイト [最終閲覧 : 2025/1/4]

3) Lanreotide in metastatic enteropancreatic neuroendocrine tumors. N Engl J Med. 2014 Jul 17;371(3):224-33. PMID: 25014687

最終更新日 : 2025年1月4日
執筆医 : 香川大学医学部附属病院 腫瘍内科 講師 奥山浩之先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生

レジメン
Lanreotide
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
レジメン
Lanreotide
レジメン
Lanreotide

Lanreotide

ランレオチド (ソマチュリン®)
2025年01月04日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

ソマチュリン® (添付文書¹⁾ / 製品情報サイト²⁾*)

ソマトスタチンアナログ ランレオチド酢酸塩キット
*帝人ファーマ株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

膵・消化管神経内分泌腫瘍に対して、 ソマチュリン120mgを4週毎に深部皮下に注射する

ソマチュリン皮下注の電子添文(2020年12月改訂第2版)より抜粋

特徴と注意点

ソマトスタチンアナログであり、 ホルモン分泌抑制効果を有するため、 機能性神経内分泌腫瘍によるホルモン過剰症状に対する症状緩和を目的として用いられる。 また、 腫瘍制御効果も有するため、 機能性・非機能性関わらず膵・消化管神経内分泌腫瘍に対する抗腫瘍薬としても用いられる。

インスリノーマに使用する場合、 グルカゴンの抑制により低血糖発作が悪化することがあるので注意を要する。

比較的副作用の頻度が低い薬剤ではあるが、 下痢や悪心などの消化器毒性をはじめとした副作用がみられることがある。

KeyData|臨床試験結果

CLARINET試験³⁾

主な有害事象を一部引用

- 下痢 25.7%

- 悪心 6.9%

- 嘔吐 6.9%

出典

1) 帝人ファーマ株式会社. ソマチュリン皮下注 電子添文 (2020年12月改訂第2版) [最終閲覧 : 2025/1/4]

2) 帝人ファーマ株式会社. ソマチュリン皮下注 製品情報サイト [最終閲覧 : 2025/1/4]

3) Lanreotide in metastatic enteropancreatic neuroendocrine tumors. N Engl J Med. 2014 Jul 17;371(3):224-33. PMID: 25014687

最終更新日 : 2025年1月4日
執筆医 : 香川大学医学部附属病院 腫瘍内科 講師 奥山浩之先生
監修医 : 神奈川県立がんセンター 消化器内科 上野 誠先生

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
レジメン(消化器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。

また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。