概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

タルセバ® (添付文書 / 適正使用ガイド*)

第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 エルロチニブ
*中外製薬株式会社の外部サイトへ遷移します

投与スケジュール

【1コース】連日内服投与
【催吐性】 最小度催吐性
【FN発症】低リスク 

通常、 成人には150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。 なお、 患者の状態により適宜減量する¹⁾。

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より引用

KeyData|臨床試験結果

📊EURTAC試験²⁾

化学療法未治療のEGFR遺伝子変異 (Exon19の欠失変異またはExon21のL858R変異) を有するⅢBまたはⅣ期NSCLC患者を対象に、 Erlotinib投与による有効性と安全性を標準化学療法と比較した海外第Ⅲ相臨床試験

- ORR :54.5%

- mPFS:9.7ヵ月

Lancet Oncol. 2012 Mar;13(3):239-46.より引用

📊 OPTIMAL試験³⁾⁴⁾

化学療法未治療のEGFR遺伝子変異 (Exon19の欠失変異またはExon21のL858R変異) を有するⅢBまたはⅣ期NSCLC患者を対象に、Erlotinib投与による有効性と安全性を標準化学療法と比較した海外第Ⅲ相臨床試験

- ORR :83.0%

- mPFS:13.1ヵ月

- mOS :22.8ヵ月

Lancet Oncol. 2011 Aug;12(8):735-42. Ann Oncol. 2015 Sep;26(9):1877-1883.より引用

各プロトコル

減量・中止する場合の用量¹⁾

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より作図

減量・中止基準例¹⁾

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より一部抜粋

レジメンの特徴と注意点

効能又は効果¹⁾

● 切除不能な再発・進行性で、 がん化学療法施行後に増悪したNSCLC

● EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、 がん化学療法未治療のNSCLC

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より引用

遺伝子パネル検査・コンパニオン診断

日本肺癌学会の各種手引きHOKUTO編集部のまとめコンテンツを参照ください。

肺癌遺伝子パネル検査・コンパニオン診断薬一覧ページへ遷移

肺癌診療ガイドライン2024の推奨⁵⁾

Erlotinib単剤療法は、 EGFR遺伝子変異陽性でPS 2の1次治療としてEGFR-TKI単剤療法の選択肢の一つとして推奨されている (前版2023年Web版と同様である)。

▼1次治療 (PS 2)

EGFR-TKI単剤療法 [強く推奨 1C]

Gefitinib単剤 Erlotinin単剤 Osimertinib単剤 の記載あり

参考文献

1) 中外製薬株式会社.「タルセバ®︎適正使用ガイド」 2022年10月改訂 [最終閲覧 2024/10/26]

*中外製薬株式会社の外部サイトへ遷移します

2) Erlotinib versus standard chemotherapy as first-line treatment for European patients with advanced EGFR mutation-positive non-small-cell lung cancer (EURTAC): a multicentre, open-label, randomised phase 3 trial. Lancet Oncol. 2012 Mar;13(3):239-46. PMID: 22285168

3) Erlotinib versus chemotherapy as first-line treatment for patients with advanced EGFR mutation-positive non-small-cell lung cancer (OPTIMAL, CTONG-0802): a multicentre, open-label, randomised, phase 3 study. Lancet Oncol. 2011 Aug;12(8):735-42. PMID: 21783417

4) Final overall survival results from a randomised, phase III study of erlotinib versus chemotherapy as first-line treatment of EGFR mutation-positive advanced non-small-cell lung cancer (OPTIMAL, CTONG-0802). Ann Oncol. 2015 Sep;26(9):1877-1883. PMID: 26141208

5) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版

最終更新日 : 2024年10月26日
HOKUTO編集部医師監修

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Erlotinib
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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2024年10月26日更新
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【催吐性】 最小度催吐性
【FN発症】低リスク 

通常、 成人には150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。 なお、 患者の状態により適宜減量する¹⁾。

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より引用

KeyData|臨床試験結果

📊EURTAC試験²⁾

化学療法未治療のEGFR遺伝子変異 (Exon19の欠失変異またはExon21のL858R変異) を有するⅢBまたはⅣ期NSCLC患者を対象に、 Erlotinib投与による有効性と安全性を標準化学療法と比較した海外第Ⅲ相臨床試験

- ORR :54.5%

- mPFS:9.7ヵ月

Lancet Oncol. 2012 Mar;13(3):239-46.より引用

📊 OPTIMAL試験³⁾⁴⁾

化学療法未治療のEGFR遺伝子変異 (Exon19の欠失変異またはExon21のL858R変異) を有するⅢBまたはⅣ期NSCLC患者を対象に、Erlotinib投与による有効性と安全性を標準化学療法と比較した海外第Ⅲ相臨床試験

- ORR :83.0%

- mPFS:13.1ヵ月

- mOS :22.8ヵ月

Lancet Oncol. 2011 Aug;12(8):735-42. Ann Oncol. 2015 Sep;26(9):1877-1883.より引用

各プロトコル

減量・中止する場合の用量¹⁾

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より作図

減量・中止基準例¹⁾

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より一部抜粋

レジメンの特徴と注意点

効能又は効果¹⁾

● 切除不能な再発・進行性で、 がん化学療法施行後に増悪したNSCLC

● EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、 がん化学療法未治療のNSCLC

エルロチニブ®電子添文 (2023年4月作成第1版) より引用

遺伝子パネル検査・コンパニオン診断

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肺癌診療ガイドライン2024の推奨⁵⁾

Erlotinib単剤療法は、 EGFR遺伝子変異陽性でPS 2の1次治療としてEGFR-TKI単剤療法の選択肢の一つとして推奨されている (前版2023年Web版と同様である)。

▼1次治療 (PS 2)

EGFR-TKI単剤療法 [強く推奨 1C]

Gefitinib単剤 Erlotinin単剤 Osimertinib単剤 の記載あり

参考文献

1) 中外製薬株式会社.「タルセバ®︎適正使用ガイド」 2022年10月改訂 [最終閲覧 2024/10/26]

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2) Erlotinib versus standard chemotherapy as first-line treatment for European patients with advanced EGFR mutation-positive non-small-cell lung cancer (EURTAC): a multicentre, open-label, randomised phase 3 trial. Lancet Oncol. 2012 Mar;13(3):239-46. PMID: 22285168

3) Erlotinib versus chemotherapy as first-line treatment for patients with advanced EGFR mutation-positive non-small-cell lung cancer (OPTIMAL, CTONG-0802): a multicentre, open-label, randomised, phase 3 study. Lancet Oncol. 2011 Aug;12(8):735-42. PMID: 21783417

4) Final overall survival results from a randomised, phase III study of erlotinib versus chemotherapy as first-line treatment of EGFR mutation-positive advanced non-small-cell lung cancer (OPTIMAL, CTONG-0802). Ann Oncol. 2015 Sep;26(9):1877-1883. PMID: 26141208

5) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版

最終更新日 : 2024年10月26日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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