治療スケジュール
概要
監修医師

MIT:ミトキサントロン(ノバントロン®)

投与量コース投与日
7mg/m² 点滴静注1Day 1~3

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)1Day 1~5

DNR:ダウノルビシン(ダウノマイシン®)

投与量コース投与日
50mg/m² 点滴静注2Day 1~3

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)2Day 1~5

MTX:メトトレキサート(メソトレキセート®)

投与量コース投与日
15mg/body 髄注2骨髄回復後

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
40mg/body 髄注2骨髄回復後

PSL:プレドニゾロン(水溶性プレドニン®)

投与量コース投与日
10mg/body 髄注2骨髄回復後

ACR:アクラルビシン(アクラシノン®)

投与量コース投与日
20mg/m² 点滴静注3Day 1~5

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)3Day 1~5

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)4Day 1~5

VP-16:エトポシド(ラステット®)

投与量コース投与日
100mg/m² 点滴静注4Day 1~5

VCR:ビンクリスチン(オンコビン®)

投与量コース投与日
0.8mg/m² 点滴静注4Day 8

VDS:ビンデシン(フィルデシン®)

投与量コース投与日
2mg/m² 点滴静注4Day 10

前投薬

5-HT3受容体拮抗薬

その他

次コース開始基準
好中球1,500、 白血球3,000、 血小板10万/mm³以上.
レジメン
MIT+AraC、DNR+AraC、ACR+AraC、A-Triple V
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

髄腔内注射

主な有害事象

重大な有害事象

  • 発熱性好中球減少症 (≧Grade3 66.4%)

その他

  • 敗血症 (14.5%)
  • 出血 (0.7%)

特徴と注意点

推奨

  • 染色体核型 t(8;21)(q22;q22)、 inv(16)(p13.1;q22)/t(16;16)(p13.1;q22)を有するCBF (Core Binding Factor)-AML以外に対する寛解後療法に推奨.

関連する臨床試験の結果

JALSG AML201試験¹⁾

概要

  • 無作為比較第3相試験.
  • 対象:65歳未満の初発AML患者
  • 寛解導入療法:ダウノルビシンとイダルビシンを比較
  • 地固め療法:大量シタラビン療法 3コース (HDAC群) と従来の多剤併用療法 4コース (MCT群) を比較
HDAC:high-dose AraC MCT:multiagent chemotherapy

結果

  • 5年無増悪生存率:HDAC群 43% vs MCT群 39% (p=0.724).

  ※CBF-AMLに限れば、 HDAC群 57% vs MCT群 39% (p=0.050).

  • 5年全生存率:HDAC群 58% vs MCT群 56% (p=0.954).

  ※CBF-AMLに限れば、 HDAC群 75% vs MCT群 66% (p=0.174).

結論

  • CBF-AMLに限ればHDAC群が優れている傾向あり.
  • HDAC群で骨髄抑制が重篤で感染症合併が多い傾向あり.

参考文献

  1. Blood. 2011 Feb 24;117(8):2358-65.

最終更新:2021年10月2日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
レジメン
MIT+AraC、DNR+AraC、ACR+AraC、A-Triple V
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HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
レジメン
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MIT+AraC、DNR+AraC、ACR+AraC、A-Triple V

AML地固め療法①-④
2023年04月01日更新

MIT:ミトキサントロン(ノバントロン®)

投与量コース投与日
7mg/m² 点滴静注1Day 1~3

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)1Day 1~5

DNR:ダウノルビシン(ダウノマイシン®)

投与量コース投与日
50mg/m² 点滴静注2Day 1~3

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)2Day 1~5

MTX:メトトレキサート(メソトレキセート®)

投与量コース投与日
15mg/body 髄注2骨髄回復後

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
40mg/body 髄注2骨髄回復後

PSL:プレドニゾロン(水溶性プレドニン®)

投与量コース投与日
10mg/body 髄注2骨髄回復後

ACR:アクラルビシン(アクラシノン®)

投与量コース投与日
20mg/m² 点滴静注3Day 1~5

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)3Day 1~5

AraC:シタラビン(キロサイド®)

投与量コース投与日
200mg/m² 点滴静注 (24時間持続)4Day 1~5

VP-16:エトポシド(ラステット®)

投与量コース投与日
100mg/m² 点滴静注4Day 1~5

VCR:ビンクリスチン(オンコビン®)

投与量コース投与日
0.8mg/m² 点滴静注4Day 8

VDS:ビンデシン(フィルデシン®)

投与量コース投与日
2mg/m² 点滴静注4Day 10

前投薬

5-HT3受容体拮抗薬

その他

次コース開始基準
好中球1,500、 白血球3,000、 血小板10万/mm³以上.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

髄腔内注射

主な有害事象

重大な有害事象

  • 発熱性好中球減少症 (≧Grade3 66.4%)

その他

  • 敗血症 (14.5%)
  • 出血 (0.7%)

特徴と注意点

推奨

  • 染色体核型 t(8;21)(q22;q22)、 inv(16)(p13.1;q22)/t(16;16)(p13.1;q22)を有するCBF (Core Binding Factor)-AML以外に対する寛解後療法に推奨.

関連する臨床試験の結果

JALSG AML201試験¹⁾

概要

  • 無作為比較第3相試験.
  • 対象:65歳未満の初発AML患者
  • 寛解導入療法:ダウノルビシンとイダルビシンを比較
  • 地固め療法:大量シタラビン療法 3コース (HDAC群) と従来の多剤併用療法 4コース (MCT群) を比較
HDAC:high-dose AraC MCT:multiagent chemotherapy

結果

  • 5年無増悪生存率:HDAC群 43% vs MCT群 39% (p=0.724).

  ※CBF-AMLに限れば、 HDAC群 57% vs MCT群 39% (p=0.050).

  • 5年全生存率:HDAC群 58% vs MCT群 56% (p=0.954).

  ※CBF-AMLに限れば、 HDAC群 75% vs MCT群 66% (p=0.174).

結論

  • CBF-AMLに限ればHDAC群が優れている傾向あり.
  • HDAC群で骨髄抑制が重篤で感染症合併が多い傾向あり.

参考文献

  1. Blood. 2011 Feb 24;117(8):2358-65.

最終更新:2021年10月2日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(血液)

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