初回 : ペルツズマブ、 トラスツズマブ及びボルヒアルロニダーゼ アルファとしてそれぞれ1200mg、 600mg及び30000U (フェスゴ配合皮下注 IN)、 8分以上かけて皮下投与
2回目以降 : ペルツズマブ、 トラスツズマブ及びボルヒアルロニダーゼ アルファとしてそれぞれ600mg、 600mg及び20000U (フェスゴ配合皮下注 MA)、 5分以上かけて3週間間隔で皮下投与
FeDeriCa試験¹⁾より抜粋
18歳以上で、 PS0、 1の切除可能な局所進行性または炎症性のリンパ節転移陽性HER2+乳癌 (Ⅱ-ⅢC期) の左室駆出率が55%以上の患者
PHranceSCa試験²⁾より抜粋
18歳以上で、 PS0、 1の組織学的に確認されたHER2陽性の炎症性、 局所進行性または早期乳癌で、 左室駆出率が55%以上の患者
何らかの理由により予定された投与が遅れた場合には、 以下のとおり投与することが望ましい
前回投与日から6週間未満
維持投与量 (ペルツズマブ600mg/トラスツズマブ600mg/ボルヒアルロニダーゼ アルファ20000U : フェスゴ配合皮下注 MA) を投与
前回投与日から6週間以上
改めて初回投与量 (ペルツズマブ1200mg/トラスツズマブ600mg/ボルヒアルロニダーゼ アルファ30000U : フェスゴ配合皮下注 IN) を投与し、 次回以降は維持投与量を3週間間隔で投与
有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
Stage Ⅱ-ⅢCの手術可能または局所進行・炎症性のHER2陽性早期乳癌患者の術前療法において、 抗HER2抗体のペルツズマブとトラスツズマブの固定用量による配合皮下注製剤 (商品名フェスゴ配合皮下注)の有効性と安全性を、 ペルツズマブ+トラスツズマブの静脈注射を対照に比較した試験FeDeriCaの結果より、 7サイクル目のペルツズマブおよびトラスツズマブの血清中トラフ濃度と病理学的完全奏効率の非劣性が示された。
geometric mean ratio (GMR) 0.15 (95%CI –8.67 to 8.97)
AUC₀₋₂₁で示されるペルツズマブおよびトラスツズマブの曝露は、 両治療群で同程度であった。
ペルツズマブ (中央値)
トラスツズマブ (中央値)
本剤は、 ペルツズマブ600mgおよびトラスツズマブ600mg (維持用量) または1,200mgおよび600mg (初回用量) を固定配合し、 浸透吸収促進のためボルヒアルロニダーゼ アルファを加えた皮下注製剤である。 適応疾患および周術期での治療期間は、 両薬剤の併用療法と同様である。
投与スケジュールは前回から6週間未満であれば維持用量 (MA)、 6週間以上であれば初回用量 (IN) を投与する。 投与部位は大腿部に限定されており、 同一箇所への反復を避け、 左右交互に2.5cm以上離して注射する。
初回投与は8分以上、 2回目以降は5分以上かけて行い、 初回は30分、 2回目以降は15分の経過観察を行う。
主な有害事象は、 Infusion reaction、 注射部位反応、 皮疹などであり、 Infusion reactionは投与中または投与後24時間以内に多く報告されている。
心毒性 : 心機能障害のおそれがあるため、 投与開始前に心機能を確認し、 投与中は症状や重症度に応じて心エコー等による評価を行い、 LVEFの変動も含めて状態を把握したうえで、 休薬・再開・中止を判断。
骨髄抑制 : 定期的に血液検査を行い、 患者の状態を十分に観察。
腫瘍崩壊症候群 : 血清電解質や腎機能を確認し、 患者の状態を十分に観察。
- 心機能障害 (左室機能不全・心不全)
- 過敏症・アナフィラキシー
- 骨髄抑制
- 間質性肺疾患
- Infusion reaction
- 腫瘍崩壊症候群
- 肝不全・肝障害
- 腎障害
- 昏睡・脳血管障害・脳浮腫
- 感染症
最終更新日 : 2025年6月30日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医
初回 : ペルツズマブ、 トラスツズマブ及びボルヒアルロニダーゼ アルファとしてそれぞれ1200mg、 600mg及び30000U (フェスゴ配合皮下注 IN)、 8分以上かけて皮下投与
2回目以降 : ペルツズマブ、 トラスツズマブ及びボルヒアルロニダーゼ アルファとしてそれぞれ600mg、 600mg及び20000U (フェスゴ配合皮下注 MA)、 5分以上かけて3週間間隔で皮下投与
FeDeriCa試験¹⁾より抜粋
18歳以上で、 PS0、 1の切除可能な局所進行性または炎症性のリンパ節転移陽性HER2+乳癌 (Ⅱ-ⅢC期) の左室駆出率が55%以上の患者
PHranceSCa試験²⁾より抜粋
18歳以上で、 PS0、 1の組織学的に確認されたHER2陽性の炎症性、 局所進行性または早期乳癌で、 左室駆出率が55%以上の患者
何らかの理由により予定された投与が遅れた場合には、 以下のとおり投与することが望ましい
前回投与日から6週間未満
維持投与量 (ペルツズマブ600mg/トラスツズマブ600mg/ボルヒアルロニダーゼ アルファ20000U : フェスゴ配合皮下注 MA) を投与
前回投与日から6週間以上
改めて初回投与量 (ペルツズマブ1200mg/トラスツズマブ600mg/ボルヒアルロニダーゼ アルファ30000U : フェスゴ配合皮下注 IN) を投与し、 次回以降は維持投与量を3週間間隔で投与
有害事象データを一部引用 (カッコ内はGrade3~4)
主な有害事象
注意すべき有害事象
Stage Ⅱ-ⅢCの手術可能または局所進行・炎症性のHER2陽性早期乳癌患者の術前療法において、 抗HER2抗体のペルツズマブとトラスツズマブの固定用量による配合皮下注製剤 (商品名フェスゴ配合皮下注)の有効性と安全性を、 ペルツズマブ+トラスツズマブの静脈注射を対照に比較した試験FeDeriCaの結果より、 7サイクル目のペルツズマブおよびトラスツズマブの血清中トラフ濃度と病理学的完全奏効率の非劣性が示された。
geometric mean ratio (GMR) 0.15 (95%CI –8.67 to 8.97)
AUC₀₋₂₁で示されるペルツズマブおよびトラスツズマブの曝露は、 両治療群で同程度であった。
ペルツズマブ (中央値)
トラスツズマブ (中央値)
本剤は、 ペルツズマブ600mgおよびトラスツズマブ600mg (維持用量) または1,200mgおよび600mg (初回用量) を固定配合し、 浸透吸収促進のためボルヒアルロニダーゼ アルファを加えた皮下注製剤である。 適応疾患および周術期での治療期間は、 両薬剤の併用療法と同様である。
投与スケジュールは前回から6週間未満であれば維持用量 (MA)、 6週間以上であれば初回用量 (IN) を投与する。 投与部位は大腿部に限定されており、 同一箇所への反復を避け、 左右交互に2.5cm以上離して注射する。
初回投与は8分以上、 2回目以降は5分以上かけて行い、 初回は30分、 2回目以降は15分の経過観察を行う。
主な有害事象は、 Infusion reaction、 注射部位反応、 皮疹などであり、 Infusion reactionは投与中または投与後24時間以内に多く報告されている。
心毒性 : 心機能障害のおそれがあるため、 投与開始前に心機能を確認し、 投与中は症状や重症度に応じて心エコー等による評価を行い、 LVEFの変動も含めて状態を把握したうえで、 休薬・再開・中止を判断。
骨髄抑制 : 定期的に血液検査を行い、 患者の状態を十分に観察。
腫瘍崩壊症候群 : 血清電解質や腎機能を確認し、 患者の状態を十分に観察。
- 心機能障害 (左室機能不全・心不全)
- 過敏症・アナフィラキシー
- 骨髄抑制
- 間質性肺疾患
- Infusion reaction
- 腫瘍崩壊症候群
- 肝不全・肝障害
- 腎障害
- 昏睡・脳血管障害・脳浮腫
- 感染症
最終更新日 : 2025年6月30日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
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