概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

薬剤情報

抗CTLA-4抗体 + 抗PD-1抗体の併用療法

ヤーボイ® (添付文書 / 適正使用ガイド*)

  IPI *ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社の外部サイトへ遷移します

オプジーボ® (添付文書 / 適正使用ガイド*)

  Nivo *小野薬品工業株式会社の外部サイトへ遷移します

用法用量

【催吐性】 最小度催吐性リスク
【FN発症】低リスク (<20%)

❶併用投与後、 Nivo単独2週間毎の場合

❷併用投与後、 Nivo単独4週間毎の場合

IPI 3mg/kg、 Nivo 80mg/bodyを3週毎に4回投与した後、 ❶Nivoのみ240mg/bodyを2週間毎または❷480mg/bodyを4週間毎に点滴静注
オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド (2024年2月作成)より引用

※併用時の投与方法

Nivo 80mgを30分以上かけ投与完了後、30分以上の間隔をおき、 IPI 3mg/kgを30分かけ投与

オプジーボの投与にあたっては、 インラインフィルター (0.2又は0.22μm) を使用すること

オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド (2024年2月作成)より引用

開始基準

CheckMate 067試験プロトコル例

化学療法未治療の根治切除不能なⅢ期/Ⅳ期悪性黒色腫患者

N Engl J Med. 2015 Jul 2;373(1):23-34.より作図

休薬・中止基準

CheckMate 067試験プロトコル

>>外部リンクへ遷移します

実際の副作用マネジメント

オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド¹⁾』を参照

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主な有害事象

CheckMate 067試験²⁾

主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 皮膚障害 66.1% (6.7%)
皮疹、尋常性白斑、そう痒症など
  • 下痢 45.7% (9.6%)
  • 疲労 38.3% (4.2%)
  • 悪心 28.1% (2.2%)
  • ALT増加 19.5% (8.6%)
  • 食欲減退 19.2% (1.3%)
  • 発熱 19.2% (0.6%)
  • AST増加 16.9% (6.1%)
  • 嘔吐 15.3% (2.2%)
  • 体重減少 6.1% (0%)

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 甲状腺機能低下症 17.6% (0.3%)
  • 甲状腺機能亢進性 11.5% (1.0%)
  • 大腸炎 12.8% (8.3%)
  • 下垂体炎 7.3% (1.6%)
  • 肺臓炎 7.0%  (1.0%)

レジメンの特徴と注意点

副作用と対策

PD-1阻害薬とCTLA-4阻害薬の併用は、 各単剤投与と比較して内分泌障害、 肺臓炎、 皮疹、 下痢等のirAEリスクがより高まるため毒性管理に注意。

irAE : 免疫関連副作用 (>>もっと見る)

内分泌機能検査 (TSH、 FT4、 ACTHなど) や血液検査など定期実施し、 注意深く観察

  • その他尿検査や画像評価などの定期的なモニタリングも必要となる
  • 有害事象が疑われた場合には、 各専門医へのコンサルトも検討
  • 免疫チェックポイント阻害薬は投与を終了してから数ヵ月後に副作用が認められることもあるため、 投与終了後のモニタリングにも注意が必要

 >> irAEのマネジメントについてはこちら

関連する臨床試験

CheckMate 067試験²⁾³⁾

化学療法未治療の根治切除不能なⅢ期/Ⅳ期悪性黒色腫患者を対象に、 以下の3群における有効性及び安全性を検討した国際第Ⅲ相試験
 ● IPI + Nivo群 314例
 ● Nivo単独群  316例
 ● Ipi単独群   315例
オプジーボ®電子添文 (2024年2月改訂 第20版)をもとに作図

▼全生存期間 (OS) 中央値 [6.5年追跡調査]

● IPI + Nivo群 : 72.1ヵ月 (95%CI 38.2-NR)

● Nivo単独群 : 36.9ヵ月 (95%CI 28.2-58.7)

● Ipi単独群   : 19.9ヵ月 (95%CI 16.8-24.6)

J Clin Oncol. 2022 Jan 10;40(2):127-137.よりデータ引用

▼無増悪生存 (PFS) 率 [6.5年追跡調査]

● IPI + Nivo群 : 34% (中央値11.5ヵ月)

● Nivo単独群 : 29% (中央値6.9ヵ月)

● Ipi単独群   : 7% (中央値2.9ヵ月)

J Clin Oncol. 2022 Jan 10;40(2):127-137.よりデータ引用
追跡調査で生存していたIPI+Nivo群の患者49%のうち、 77% (145例中112例) が無治療で、 その後の全身療法を受けていなかった。 同様の患者の割合は、 Nivo単独群で69% (122例中84例)、 IPI単独群では43% (63例中27例) であった

出典

  1. オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド (2024年2月作成) [最終閲覧 2023/3/1]
  2. Overall Survival with Combined Nivolumab and Ipilimumab in Advanced Melanoma. N Engl J Med. 2017 Oct 5;377(14):1345-1356. PMID: 28889792
  3. Long-Term Outcomes With Nivolumab Plus Ipilimumab or Nivolumab Alone Versus Ipilimumab in Patients With Advanced Melanoma. J Clin Oncol. 2022 Jan 10;40(2):127-137. PMID: 34818112
その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年4月1日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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イピリムマブ (ヤーボイ®)+ニボルマブ (オプジーボ®)
2024年04月15日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

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抗CTLA-4抗体 + 抗PD-1抗体の併用療法

ヤーボイ® (添付文書 / 適正使用ガイド*)

  IPI *ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社の外部サイトへ遷移します

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用法用量

【催吐性】 最小度催吐性リスク
【FN発症】低リスク (<20%)

❶併用投与後、 Nivo単独2週間毎の場合

❷併用投与後、 Nivo単独4週間毎の場合

IPI 3mg/kg、 Nivo 80mg/bodyを3週毎に4回投与した後、 ❶Nivoのみ240mg/bodyを2週間毎または❷480mg/bodyを4週間毎に点滴静注
オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド (2024年2月作成)より引用

※併用時の投与方法

Nivo 80mgを30分以上かけ投与完了後、30分以上の間隔をおき、 IPI 3mg/kgを30分かけ投与

オプジーボの投与にあたっては、 インラインフィルター (0.2又は0.22μm) を使用すること

オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド (2024年2月作成)より引用

開始基準

CheckMate 067試験プロトコル例

化学療法未治療の根治切除不能なⅢ期/Ⅳ期悪性黒色腫患者

N Engl J Med. 2015 Jul 2;373(1):23-34.より作図

休薬・中止基準

CheckMate 067試験プロトコル

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実際の副作用マネジメント

オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド¹⁾』を参照

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主な有害事象

CheckMate 067試験²⁾

主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 皮膚障害 66.1% (6.7%)
皮疹、尋常性白斑、そう痒症など
  • 下痢 45.7% (9.6%)
  • 疲労 38.3% (4.2%)
  • 悪心 28.1% (2.2%)
  • ALT増加 19.5% (8.6%)
  • 食欲減退 19.2% (1.3%)
  • 発熱 19.2% (0.6%)
  • AST増加 16.9% (6.1%)
  • 嘔吐 15.3% (2.2%)
  • 体重減少 6.1% (0%)

注意すべき有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 甲状腺機能低下症 17.6% (0.3%)
  • 甲状腺機能亢進性 11.5% (1.0%)
  • 大腸炎 12.8% (8.3%)
  • 下垂体炎 7.3% (1.6%)
  • 肺臓炎 7.0%  (1.0%)

レジメンの特徴と注意点

副作用と対策

PD-1阻害薬とCTLA-4阻害薬の併用は、 各単剤投与と比較して内分泌障害、 肺臓炎、 皮疹、 下痢等のirAEリスクがより高まるため毒性管理に注意。

irAE : 免疫関連副作用 (>>もっと見る)

内分泌機能検査 (TSH、 FT4、 ACTHなど) や血液検査など定期実施し、 注意深く観察

  • その他尿検査や画像評価などの定期的なモニタリングも必要となる
  • 有害事象が疑われた場合には、 各専門医へのコンサルトも検討
  • 免疫チェックポイント阻害薬は投与を終了してから数ヵ月後に副作用が認められることもあるため、 投与終了後のモニタリングにも注意が必要

 >> irAEのマネジメントについてはこちら

関連する臨床試験

CheckMate 067試験²⁾³⁾

化学療法未治療の根治切除不能なⅢ期/Ⅳ期悪性黒色腫患者を対象に、 以下の3群における有効性及び安全性を検討した国際第Ⅲ相試験
 ● IPI + Nivo群 314例
 ● Nivo単独群  316例
 ● Ipi単独群   315例
オプジーボ®電子添文 (2024年2月改訂 第20版)をもとに作図

▼全生存期間 (OS) 中央値 [6.5年追跡調査]

● IPI + Nivo群 : 72.1ヵ月 (95%CI 38.2-NR)

● Nivo単独群 : 36.9ヵ月 (95%CI 28.2-58.7)

● Ipi単独群   : 19.9ヵ月 (95%CI 16.8-24.6)

J Clin Oncol. 2022 Jan 10;40(2):127-137.よりデータ引用

▼無増悪生存 (PFS) 率 [6.5年追跡調査]

● IPI + Nivo群 : 34% (中央値11.5ヵ月)

● Nivo単独群 : 29% (中央値6.9ヵ月)

● Ipi単独群   : 7% (中央値2.9ヵ月)

J Clin Oncol. 2022 Jan 10;40(2):127-137.よりデータ引用
追跡調査で生存していたIPI+Nivo群の患者49%のうち、 77% (145例中112例) が無治療で、 その後の全身療法を受けていなかった。 同様の患者の割合は、 Nivo単独群で69% (122例中84例)、 IPI単独群では43% (63例中27例) であった

出典

  1. オプジーボ (ヤーボイ又は他の抗悪性腫瘍剤併用療法)・ヤーボイ適正使用ガイド (2024年2月作成) [最終閲覧 2023/3/1]
  2. Overall Survival with Combined Nivolumab and Ipilimumab in Advanced Melanoma. N Engl J Med. 2017 Oct 5;377(14):1345-1356. PMID: 28889792
  3. Long-Term Outcomes With Nivolumab Plus Ipilimumab or Nivolumab Alone Versus Ipilimumab in Patients With Advanced Melanoma. J Clin Oncol. 2022 Jan 10;40(2):127-137. PMID: 34818112
その他情報は随時更新予定です
最終更新日 : 2024年4月1日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。