概要
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

カンプト® (添付文書) トポテシン® (添付文書)

DNAトポイソメラーゼ1阻害薬 イリノテカン

投与スケジュール

100mg/m²を1週間間隔で点滴静注

J Clin Oncol.10(8):1225-9. 試験¹⁾より引用

添付文書では 「1日1回、 100mg/m²を1週間間隔で3~4回点滴静注し、 少なくとも2週間休薬」

各プロトコル

投与開始基準

79歳未満の難治性または再発SCLCの以下に該当する患者

J Clin Oncol.10(8):1225-9. 試験¹⁾より引用

休薬・中止基準

投与可能な数値であっても、 白血球数又は血小板数が急激な減少傾向にあるなど、 骨髄機能抑制が疑われる場合には、 中止又は延期

白血球数が異常な高値を示す患者及びCRPが異常値を示すなど感染症が疑われる患者において、 投与後に白血球の急激な減少が起こった場合、 投与可能な数値であっても、 骨髄機能の回復を十分に確認してから投与を行うこと

J Clin Oncol.10(8):1225-9. 試験¹⁾より引用

主な有害事象

J Clin Oncol. 1992 Aug;10(8):1225-9.¹⁾

主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 白血球数減少 93.3% (33.3%) 
  • 貧血 66.7% (20.0%)
  • 血小板数減少 6.7% (0%) 
  • 下痢 73.3% (6.7%)
  • 悪心/ 嘔吐 60.0% (13.3%) 
  • 便秘 13.3% (6.7%) 

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 28.6% (0%)

特徴と注意点

肺癌診療ガイドライン2024の推奨²⁾

PS 0-2の再発小細胞肺癌 (sensitive relapse*) に対して、 Nogitecan単剤療法やAMR単剤療法、 PEI療法 (CDDP+ETP+CPT-11)、 CE療法 (CBDCA+ETP)を行うよう強く推奨 [1A]

*「sensitive relapse」は初回薬物療法が奏効し、 かつ初回治療終了後から再発までの期間が長い場合 (60~90日以上が多い) 、「refractory relapse」はそれ以外の場合と定義されることが多い。 前者の方が、 再発時の薬物療法の効果が高い。

その他の注意点

UGT1A1をルーチンで測定する必要はないが、 重度の下痢や骨髄抑制を生じる場合には検討が必要。 下痢に対しては早発性・遅発性で対応が異なる。

出典

1) CPT-11: a new derivative of camptothecin for the treatment of refractory or relapsed small-cell lung cancer. J Clin Oncol. 1992 Aug;10(8):1225-9. PMID: 1321891

2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版

最終更新日 : 2024年11月17日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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イリノテカン (カンプト®)
2024年11月17日更新
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カンプト® (添付文書) トポテシン® (添付文書)

DNAトポイソメラーゼ1阻害薬 イリノテカン

投与スケジュール

100mg/m²を1週間間隔で点滴静注

J Clin Oncol.10(8):1225-9. 試験¹⁾より引用

添付文書では 「1日1回、 100mg/m²を1週間間隔で3~4回点滴静注し、 少なくとも2週間休薬」

各プロトコル

投与開始基準

79歳未満の難治性または再発SCLCの以下に該当する患者

J Clin Oncol.10(8):1225-9. 試験¹⁾より引用

休薬・中止基準

投与可能な数値であっても、 白血球数又は血小板数が急激な減少傾向にあるなど、 骨髄機能抑制が疑われる場合には、 中止又は延期

白血球数が異常な高値を示す患者及びCRPが異常値を示すなど感染症が疑われる患者において、 投与後に白血球の急激な減少が起こった場合、 投与可能な数値であっても、 骨髄機能の回復を十分に確認してから投与を行うこと

J Clin Oncol.10(8):1225-9. 試験¹⁾より引用

主な有害事象

J Clin Oncol. 1992 Aug;10(8):1225-9.¹⁾

主な有害事象 (カッコ内はGrade3~4)

  • 白血球数減少 93.3% (33.3%) 
  • 貧血 66.7% (20.0%)
  • 血小板数減少 6.7% (0%) 
  • 下痢 73.3% (6.7%)
  • 悪心/ 嘔吐 60.0% (13.3%) 
  • 便秘 13.3% (6.7%) 

注意すべき有害事象

  • 脱毛症 28.6% (0%)

特徴と注意点

肺癌診療ガイドライン2024の推奨²⁾

PS 0-2の再発小細胞肺癌 (sensitive relapse*) に対して、 Nogitecan単剤療法やAMR単剤療法、 PEI療法 (CDDP+ETP+CPT-11)、 CE療法 (CBDCA+ETP)を行うよう強く推奨 [1A]

*「sensitive relapse」は初回薬物療法が奏効し、 かつ初回治療終了後から再発までの期間が長い場合 (60~90日以上が多い) 、「refractory relapse」はそれ以外の場合と定義されることが多い。 前者の方が、 再発時の薬物療法の効果が高い。

その他の注意点

UGT1A1をルーチンで測定する必要はないが、 重度の下痢や骨髄抑制を生じる場合には検討が必要。 下痢に対しては早発性・遅発性で対応が異なる。

出典

1) CPT-11: a new derivative of camptothecin for the treatment of refractory or relapsed small-cell lung cancer. J Clin Oncol. 1992 Aug;10(8):1225-9. PMID: 1321891

2) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版

最終更新日 : 2024年11月17日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(呼吸器)

がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。

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