投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
100µg皮下注 | 1 | 2週毎 |
開始用量は1回100µg (他の細胞減少療法併用中は1回50µg) を2週に1回皮下投与. |
50µgずつ増量し、 1回最大投与量は500µg. |
既存治療が効果不十分又は不適当な場合に用いる. |
他のインターフェロン製剤で間質性肺炎の発現が報告されているため小柴胡湯とは併用禁忌. |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
PROUD-PV and CONTINUATION-PV試験¹⁾
適応 : 真性多血症 (既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)
部位選択的にポリエチレングリコールをインターフェロンα-2bに結合させた遺伝子組換えインターフェロンα-2b製剤であり、 部位選択的モノペグ化により単一の異性体を含有する。
JAK2 V617F変異陽性造血幹細胞に作用し、 長期再構築能の低下を介してJAK2 V617F変異を枯渇させると考えられている。
高血圧、 脂質異常症、 肥満、 糖尿病などの血栓症のリスクを有する場合はこれらの治療を行う。
低リスク群 (60歳未満 かつ血栓症既往なし)
①瀉血+低用量アスピリン*の投与
高リスク群
①瀉血療法、 ②低用量アスピリン*に加え、
③細胞減少療法**
細胞減少療法について
第一選択薬はヒドロキシウレア (HU)
HU長期投与による二次発がんリスクも完全に否定されないため、 40歳未満の若年者に、 ロペグインターフェロンαを考慮してもよい。
HU不耐容・抵抗性の場合はルキソリチニブまたはロペグインターフェロンαを考慮してもよい。
参考:国内第Ⅱ相試験 (A19-201)の定義
標準的な治療が困難な真性多血症患者を対象とした、 国内第Ⅱ相試験 (A19-201試験) における 「標準的な治療が困難」 の定義は以下のとおり
細胞減量療法の1つとしてヒドロキシウレア、 ペグインターフェロンα-2aとロペグインターフェロンα-2bが併記されている。 >>最新版を確認
ヒドロキシカルバミドを含む細胞減少療法剤を投与中の症例は、 ロペグインターフェロンα-2bの開始用量を50μgとして、 併用にて開始。
開始2週目以降、 ロペグインターフェロンα-2bの用量を50μgずつ増量し、 同時にヒドロキシカルバミド等を減量 (ヒドロキシカルバミドの場合250-500mgずつ) し、 投与13週までに中止。
ヒドロキシカルバミドからの切り替え方法例
開始用量は1回100µg (他の細胞減少療法併用中は1回50µg) を2週に1回皮下投与. 50µgずつ増量し、 1回最大投与量は500µg. 有害事象に応じた用量調節は以下の通り。
好中球減少
好中球減少以外の副作用
投薬期間制限解除および在宅自己注射指導管理料の対象薬剤となり、 在宅自己注射が保険適用になった。 主治医により適用が妥当と判断された患者さんでは、 事前に十分な説明とトレーニングを受けた上で、 自己注射を選択できる。
概要
結果
安全性
概要
結果
最終更新 : 2024年6月29日
執筆担当 : 北里大学病院薬剤部 宮島律子
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
投与量 | コース | 投与日 |
---|---|---|
100µg皮下注 | 1 | 2週毎 |
開始用量は1回100µg (他の細胞減少療法併用中は1回50µg) を2週に1回皮下投与. |
50µgずつ増量し、 1回最大投与量は500µg. |
既存治療が効果不十分又は不適当な場合に用いる. |
他のインターフェロン製剤で間質性肺炎の発現が報告されているため小柴胡湯とは併用禁忌. |
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
PROUD-PV and CONTINUATION-PV試験¹⁾
適応 : 真性多血症 (既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)
部位選択的にポリエチレングリコールをインターフェロンα-2bに結合させた遺伝子組換えインターフェロンα-2b製剤であり、 部位選択的モノペグ化により単一の異性体を含有する。
JAK2 V617F変異陽性造血幹細胞に作用し、 長期再構築能の低下を介してJAK2 V617F変異を枯渇させると考えられている。
高血圧、 脂質異常症、 肥満、 糖尿病などの血栓症のリスクを有する場合はこれらの治療を行う。
低リスク群 (60歳未満 かつ血栓症既往なし)
①瀉血+低用量アスピリン*の投与
高リスク群
①瀉血療法、 ②低用量アスピリン*に加え、
③細胞減少療法**
細胞減少療法について
第一選択薬はヒドロキシウレア (HU)
HU長期投与による二次発がんリスクも完全に否定されないため、 40歳未満の若年者に、 ロペグインターフェロンαを考慮してもよい。
HU不耐容・抵抗性の場合はルキソリチニブまたはロペグインターフェロンαを考慮してもよい。
参考:国内第Ⅱ相試験 (A19-201)の定義
標準的な治療が困難な真性多血症患者を対象とした、 国内第Ⅱ相試験 (A19-201試験) における 「標準的な治療が困難」 の定義は以下のとおり
細胞減量療法の1つとしてヒドロキシウレア、 ペグインターフェロンα-2aとロペグインターフェロンα-2bが併記されている。 >>最新版を確認
ヒドロキシカルバミドを含む細胞減少療法剤を投与中の症例は、 ロペグインターフェロンα-2bの開始用量を50μgとして、 併用にて開始。
開始2週目以降、 ロペグインターフェロンα-2bの用量を50μgずつ増量し、 同時にヒドロキシカルバミド等を減量 (ヒドロキシカルバミドの場合250-500mgずつ) し、 投与13週までに中止。
ヒドロキシカルバミドからの切り替え方法例
開始用量は1回100µg (他の細胞減少療法併用中は1回50µg) を2週に1回皮下投与. 50µgずつ増量し、 1回最大投与量は500µg. 有害事象に応じた用量調節は以下の通り。
好中球減少
好中球減少以外の副作用
投薬期間制限解除および在宅自己注射指導管理料の対象薬剤となり、 在宅自己注射が保険適用になった。 主治医により適用が妥当と判断された患者さんでは、 事前に十分な説明とトレーニングを受けた上で、 自己注射を選択できる。
概要
結果
安全性
概要
結果
最終更新 : 2024年6月29日
執筆担当 : 北里大学病院薬剤部 宮島律子
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。