| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 100mg 1日2回 | 1~14 | Day 1~28 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 20mg 1日1回 | 3 | Day 1~7 |
| 50mg 1日1回 | 3 | Day 8~14 |
| 100mg 1日1回 | 3 | Day 15~21 |
| 200mg 1日1回 | 3 | Day 22~28 |
| 400mg 1日1回 | 4~14 | Day 1~28 |
カルケンス® (アカラブルチニブ)
ベネクレクスタ® (ベネトクラクス)
【1コース】28日間
【催吐性】最小度⁵⁾ (NCCN : 最小度~軽度⁶⁾)
【FN発症】低リスク (<10%)*



アカラブルチニブ (ACAL) : 1回100mgを1日2回経口投与
ベネトクラクス (VEN) : ACAL投与開始後のサイクル3 Day1より用量漸増期を開始し、 第1~5週に20mg、 50mg、 100mg、 200mg、 400mgの順に週ごとに1日1回食後経口投与し、 維持投与期では400mgを1日1回食後経口投与。 なお、 CYP3A4阻害薬併用時は、 下記を参考に漸増期・維持投与期の投与量を減量する。

ACALはサイクル1–14 (計14サイクル)、 VENはサイクル3–14 (計12サイクル) の固定期間投与
N Engl J Med. 2025;392(8):748-762.
17p欠失またはTP53変異を有さない未治療CLL患者を対象とした第III相無作為化比較試験。 ACAL+VEN (AV) 群291例、 ACAL+VEN+オビヌツズマブ (AVO) 群286例、 化学免疫療法 (FCRまたはBR) 群290例に1:1:1で割り付け、 主要評価項目はAV群と化学免疫療法群のPFSとした。
【有効性】AV群 (vs FCR又はBR群)
- 36ヵ月PFS 76.5% (vs 66.5%)
HR 0.65 (95%CI 0.49–0.87、 p=0.004)
- MRD陰性率 26.8% (vs 51.0%、 p<0.001*)
- 36ヵ月OS 94.1% (vs 85.9%)
HR 0.33 (95%CI 0.18–0.56、 p<0.001)
- ORR (BICR) 92.8% (vs 75.2%)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 好中球減少 30.9% (26.8%)
- 下痢 32.6% (1.7%)
- 頭痛 35.1% (1.4%)
- 悪心 14.8% (0%)
- COVID-19 18.9% (2.7%)
- 疲労 14.8% (0.3%)
- 発熱 5.8% (0.3%)
- 挫傷 13.7% (0%)
- 関節痛 12.7% (1.0%)
- 発疹 8.2% (0.3%)
- 好中球数減少 6.2% (5.5%)
- 便秘 6.5% (0.3%)
- 血小板減少 4.5% (1.4%)
- 嘔吐 5.5% (0%)
- 背部痛 10.7% (0.7%)
- COVID-19肺炎 7.2% (5.5%)
- そう痒 11.0% (0%)
- FN 1.7% (1.7%)
- 貧血 6.9% (3.8%)
AMPLIFY試験⁷⁾の主な適格基準
- 17p欠失又はTP53変異を有さない未治療CLL
- 18歳以上
- ECOG PS 0–2
- 好中球数≧750/mm³
- 血小板数≧5万/mm³
- 肝機能 : T-Bil≦2×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN
- 腎機能 : CrCl≧50mL/min

ACAL : 尿中未変化体排泄率は1%未満¹⁾と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
VEN : 尿中未変化体排泄率 (推定値) は0.01%未満*と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
ACAL :

VEN :

AMPLIFY試験⁷⁾における対応方法 (参考情報) :

🧑⚕️アカラブルチニブ+ベネトクラクス併用療法は、 未治療CLLにおいて化学免疫療法を上回るPFSおよびOSを示し、 固定期間治療で深い奏効が期待できる新たな選択肢となりました。 ベネトクラクスはアカラブルチニブの3サイクル目から開始するため、 腫瘍崩壊症候群 (TLS) のリスクは軽減されていますが、 引き続き注意が必要です。 一方で、 好中球減少は一定の頻度で認められるため、 Grade 3以上の好中球減少発現時の対応や、 感染症のマネジメントが重要です。
ACALはブルトン型チロシンキナーゼ (BTK) を選択的に阻害し、 BCRシグナルを抑制することでB細胞リンパ腫・白血病細胞の増殖および生存を抑制すると考えられている¹⁾。
VENはBCL-2タンパクを選択的に阻害することでCLL細胞を含む腫瘍細胞のアポトーシスを誘導すると考えられている³⁾。
- 血液検査 (K、 Ca、 P、 尿酸、 Cr) を実施し異常あれば補正を行う
- 事前に高尿酸血症治療薬を投与し、CT等で腫瘍量を低・中・高に判定した上で、腫瘍量に応じた対応を行う。

低腫瘍量または中腫瘍量の患者対応 :
- 治療2日前から経口補水 (1.5~2L/日) を開始
- 20mg・50mg投与の前、 6~8時間後、 24時間後、 以降の各増量前に血液検査を実施
高腫瘍量の患者対応 :
- 治療2日前から経口補水 (1.5~2L/日) を開始し、 補液 (150~200mL/時) を併用する
- 20mg・50mg投与の前、 4・8・12・24時間後、 以降の各増量前、 投与6~8時間後、 24時間後に血液検査を実施
中腫瘍量かつCrCl<80mL/minの患者では、 20mgおよび50mg初回投与時の検査頻度は高腫瘍量のスケジュールに準じる。
出血 : 外科的処置に伴い大量出血が生じる可能性があるため、 手術や侵襲的手技を実施する場合は投与中断を考慮する。
ACAL投与中に手術や侵襲的手技を実施する場合は、 手術等の少なくとも前後3日間、 本剤の投与一時中断を考慮²⁾。
感染症・HBV再活性化 : 日和見感染症を含む感染症の発現・悪化、 HBV再活性化に注意し、 投与前に肝炎ウイルス等の感染有無を確認する。
骨髄抑制 : 骨髄抑制があらわれることがあるため、 定期的に血液検査を行う。
不整脈 : 重篤な不整脈が発現・悪化することがあるため、 定期的に心機能検査 (十二誘導心電図検査等) を行う。
TLS : 血清中電解質濃度および腎機能を確認し、 患者状態を十分に観察する。
間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱等の臨床症状や胸部X線検査等により、 十分に観察する。
二次性悪性腫瘍 : 皮膚有棘細胞癌、 基底細胞癌等の二次性悪性腫瘍が発現する可能性があるため、 患者状態を十分に観察する。
骨髄抑制 : 骨髄抑制があらわれることがあるため、 投与開始前および投与中は定期的に血液検査 (血球数算定等) を行う。
- 出血
- 感染症
- 骨髄抑制
- 不整脈
- 虚血性心疾患
- 腫瘍崩壊症候群
- 間質性肺疾患
- 腫瘍崩壊症候群
- 骨髄抑制
- 感染症
- CYP3A阻害剤との薬物相互作用
1) アストラゼネカ株式会社. カルケンス®錠100mg 電子添文. 2026年6月改訂 第3版.
2) アストラゼネカ株式会社. カルケンス®錠100mg 適正使用ガイド. 2026年6月作成.
3) アッヴィ合同会社. ベネクレクスタ®錠 電子添文. 2026年7月改訂 第11版.
4) アッヴィ合同会社. ベネクレクスタ®錠 適正使用ガイド. 2025年11月作成.
5) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
6) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
7) N Engl J Med. 2025;392(8):748-762.
8) アストラゼネカ株式会社. カルケンス®錠100mgに係る医薬品リスク管理計画書.
9) アッヴィ合同会社. ベネクレクスタ®錠に係る医薬品リスク管理計画書.
最終更新 : 2026年7月27日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 100mg 1日2回 | 1~14 | Day 1~28 |
| 投与量 | コース | 投与日 |
|---|---|---|
| 20mg 1日1回 | 3 | Day 1~7 |
| 50mg 1日1回 | 3 | Day 8~14 |
| 100mg 1日1回 | 3 | Day 15~21 |
| 200mg 1日1回 | 3 | Day 22~28 |
| 400mg 1日1回 | 4~14 | Day 1~28 |
カルケンス® (アカラブルチニブ)
ベネクレクスタ® (ベネトクラクス)
【1コース】28日間
【催吐性】最小度⁵⁾ (NCCN : 最小度~軽度⁶⁾)
【FN発症】低リスク (<10%)*



アカラブルチニブ (ACAL) : 1回100mgを1日2回経口投与
ベネトクラクス (VEN) : ACAL投与開始後のサイクル3 Day1より用量漸増期を開始し、 第1~5週に20mg、 50mg、 100mg、 200mg、 400mgの順に週ごとに1日1回食後経口投与し、 維持投与期では400mgを1日1回食後経口投与。 なお、 CYP3A4阻害薬併用時は、 下記を参考に漸増期・維持投与期の投与量を減量する。

ACALはサイクル1–14 (計14サイクル)、 VENはサイクル3–14 (計12サイクル) の固定期間投与
N Engl J Med. 2025;392(8):748-762.
17p欠失またはTP53変異を有さない未治療CLL患者を対象とした第III相無作為化比較試験。 ACAL+VEN (AV) 群291例、 ACAL+VEN+オビヌツズマブ (AVO) 群286例、 化学免疫療法 (FCRまたはBR) 群290例に1:1:1で割り付け、 主要評価項目はAV群と化学免疫療法群のPFSとした。
【有効性】AV群 (vs FCR又はBR群)
- 36ヵ月PFS 76.5% (vs 66.5%)
HR 0.65 (95%CI 0.49–0.87、 p=0.004)
- MRD陰性率 26.8% (vs 51.0%、 p<0.001*)
- 36ヵ月OS 94.1% (vs 85.9%)
HR 0.33 (95%CI 0.18–0.56、 p<0.001)
- ORR (BICR) 92.8% (vs 75.2%)
【安全性】主な有害事象 : 全Grade (Grade≧3)
- 好中球減少 30.9% (26.8%)
- 下痢 32.6% (1.7%)
- 頭痛 35.1% (1.4%)
- 悪心 14.8% (0%)
- COVID-19 18.9% (2.7%)
- 疲労 14.8% (0.3%)
- 発熱 5.8% (0.3%)
- 挫傷 13.7% (0%)
- 関節痛 12.7% (1.0%)
- 発疹 8.2% (0.3%)
- 好中球数減少 6.2% (5.5%)
- 便秘 6.5% (0.3%)
- 血小板減少 4.5% (1.4%)
- 嘔吐 5.5% (0%)
- 背部痛 10.7% (0.7%)
- COVID-19肺炎 7.2% (5.5%)
- そう痒 11.0% (0%)
- FN 1.7% (1.7%)
- 貧血 6.9% (3.8%)
AMPLIFY試験⁷⁾の主な適格基準
- 17p欠失又はTP53変異を有さない未治療CLL
- 18歳以上
- ECOG PS 0–2
- 好中球数≧750/mm³
- 血小板数≧5万/mm³
- 肝機能 : T-Bil≦2×ULN、 AST/ALT≦2.5×ULN
- 腎機能 : CrCl≧50mL/min

ACAL : 尿中未変化体排泄率は1%未満¹⁾と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
VEN : 尿中未変化体排泄率 (推定値) は0.01%未満*と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
ACAL :

VEN :

AMPLIFY試験⁷⁾における対応方法 (参考情報) :

🧑⚕️アカラブルチニブ+ベネトクラクス併用療法は、 未治療CLLにおいて化学免疫療法を上回るPFSおよびOSを示し、 固定期間治療で深い奏効が期待できる新たな選択肢となりました。 ベネトクラクスはアカラブルチニブの3サイクル目から開始するため、 腫瘍崩壊症候群 (TLS) のリスクは軽減されていますが、 引き続き注意が必要です。 一方で、 好中球減少は一定の頻度で認められるため、 Grade 3以上の好中球減少発現時の対応や、 感染症のマネジメントが重要です。
ACALはブルトン型チロシンキナーゼ (BTK) を選択的に阻害し、 BCRシグナルを抑制することでB細胞リンパ腫・白血病細胞の増殖および生存を抑制すると考えられている¹⁾。
VENはBCL-2タンパクを選択的に阻害することでCLL細胞を含む腫瘍細胞のアポトーシスを誘導すると考えられている³⁾。
- 血液検査 (K、 Ca、 P、 尿酸、 Cr) を実施し異常あれば補正を行う
- 事前に高尿酸血症治療薬を投与し、CT等で腫瘍量を低・中・高に判定した上で、腫瘍量に応じた対応を行う。

低腫瘍量または中腫瘍量の患者対応 :
- 治療2日前から経口補水 (1.5~2L/日) を開始
- 20mg・50mg投与の前、 6~8時間後、 24時間後、 以降の各増量前に血液検査を実施
高腫瘍量の患者対応 :
- 治療2日前から経口補水 (1.5~2L/日) を開始し、 補液 (150~200mL/時) を併用する
- 20mg・50mg投与の前、 4・8・12・24時間後、 以降の各増量前、 投与6~8時間後、 24時間後に血液検査を実施
中腫瘍量かつCrCl<80mL/minの患者では、 20mgおよび50mg初回投与時の検査頻度は高腫瘍量のスケジュールに準じる。
出血 : 外科的処置に伴い大量出血が生じる可能性があるため、 手術や侵襲的手技を実施する場合は投与中断を考慮する。
ACAL投与中に手術や侵襲的手技を実施する場合は、 手術等の少なくとも前後3日間、 本剤の投与一時中断を考慮²⁾。
感染症・HBV再活性化 : 日和見感染症を含む感染症の発現・悪化、 HBV再活性化に注意し、 投与前に肝炎ウイルス等の感染有無を確認する。
骨髄抑制 : 骨髄抑制があらわれることがあるため、 定期的に血液検査を行う。
不整脈 : 重篤な不整脈が発現・悪化することがあるため、 定期的に心機能検査 (十二誘導心電図検査等) を行う。
TLS : 血清中電解質濃度および腎機能を確認し、 患者状態を十分に観察する。
間質性肺疾患 : 呼吸困難、 咳嗽、 発熱等の臨床症状や胸部X線検査等により、 十分に観察する。
二次性悪性腫瘍 : 皮膚有棘細胞癌、 基底細胞癌等の二次性悪性腫瘍が発現する可能性があるため、 患者状態を十分に観察する。
骨髄抑制 : 骨髄抑制があらわれることがあるため、 投与開始前および投与中は定期的に血液検査 (血球数算定等) を行う。
- 出血
- 感染症
- 骨髄抑制
- 不整脈
- 虚血性心疾患
- 腫瘍崩壊症候群
- 間質性肺疾患
- 腫瘍崩壊症候群
- 骨髄抑制
- 感染症
- CYP3A阻害剤との薬物相互作用
1) アストラゼネカ株式会社. カルケンス®錠100mg 電子添文. 2026年6月改訂 第3版.
2) アストラゼネカ株式会社. カルケンス®錠100mg 適正使用ガイド. 2026年6月作成.
3) アッヴィ合同会社. ベネクレクスタ®錠 電子添文. 2026年7月改訂 第11版.
4) アッヴィ合同会社. ベネクレクスタ®錠 適正使用ガイド. 2025年11月作成.
5) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版.
6) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
7) N Engl J Med. 2025;392(8):748-762.
8) アストラゼネカ株式会社. カルケンス®錠100mgに係る医薬品リスク管理計画書.
9) アッヴィ合同会社. ベネクレクスタ®錠に係る医薬品リスク管理計画書.
最終更新 : 2026年7月27日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : 東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。