治療スケジュール
概要
監修医師

RIT:リツキシマブ(リツキサン®)

投与量コース投与日
375mg/m² 点滴静注1Day 1、8、15、22
375mg/m² 点滴静注2~5Day 1

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
20mg 経口1~12Day 1~21

前投薬

RIT投与前:解熱鎮痛薬・抗ヒスタミン薬.

その他

1コースは28日間.
最大12コースまで.
レジメン
LEN+RIT(R2)
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「中外製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

AUGMENT試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少 (58%、≧Grade3 50%)
  • 白血球減少症 (20%、≧Grade3 7%)
  • 貧血 (16%、≧Grade3 5%)
  • 血小板減少症 (15%、≧Grade3 2%)

主な有害事象

  • 感染症 (63%、≧Grade3 15%)
  • 皮膚反応 (32%、≧Grade3 3%)
  • 下痢 (31%、≧Grade3 3%)
  • 便秘 (26%、≧Grade3 0%)
  • 咳 (23%、≧Grade3 1%)
  • 疲労・倦怠感 (22%、≧Grade3 1%)
  • 発熱 (21%、≧Grade3 1%)
  • 肝障害 (21%、≧Grade3 3%)
  • 頭痛 (15%、≧Grade3 1%)
  • Infusion reaction (15%、≧Grade3 2%)
  • 無力症 (14%、≧Grade3 1%)
  • 食欲不振 (13%、≧Grade3 1%)
  • 筋攣縮 (13%、≧Grade3 1%)
  • 末梢性浮腫 (13%、≧Grade3 0%)
  • 腹痛 (13%、≧Grade3 1%)
  • 掻痒感 (12%、≧Grade3 1%)
  • 嘔気 (11%、≧Grade3 0%)
  • 呼吸困難 (11%、≧Grade3 1%)
  • 腫瘍フレア (11%、≧Grade3 1%)
  • 嘔吐 (10%、≧Grade3 0%)
  • 不整脈 (10%、≧Grade3 3%)

その他重要な有害事象

  • 末梢性ニューロパチー (4%、≧Grade3 0.6%)
  • 出血 (1%、≧Grade3 0%)
  • 腎不全 (8%、≧Grade3 1.1%)
  • 甲状腺機能低下症 (7%、≧Grade3 0.6%)
  • 静脈血栓塞栓症 (4%、≧Grade3 2.3%)
  • 発熱性好中球減少症 (3%、≧Grade3 0%)
  • 霧視 (8%、≧Grade3 0%)
  • 血管浮腫 (3%、≧Grade3 0%)
  • 過敏症 (3%、≧Grade3 0.6%)
  • 腫瘍崩壊症候群 (1%、≧Grade3 0%)
  • 狭心症 (6%、≧Grade3 0.6%)
  • 心不全 (6%、≧Grade3 0.6%)
  • 一過性脳虚血発作 (6%、≧Grade3 0%)
  • 消化管穿孔 (6%、≧Grade3 0%)

特徴と注意点

  • 保険適用:再発又は難治性の濾胞性リンパ腫と辺縁帯リンパ腫
  • 腫瘍フレアは1コース目に起こることが多いため注意.

レナリドミド (Lenalidomide: LEN)

*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.

リツキシマブ(Rituximab: RIT)

  • 感染症予防にST合剤抗真菌薬等の予防投与を考慮.
  • Infusion reactionに注意し、段階的に投与速度を上げる.

関連する臨床試験の結果

AUGMENT試験¹⁾

概要

  • 国際共同ランダム化二重盲検第3相試験
  • 対象:再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫患者358例
 ※日本人36例含む.
  • 介入群:レナリドミド+リツキシマブ(R2)
  • 対照群:プラセボ+リツキシマブ(RIT)
  • 主要評価項目:PFS
  • 副次評価項目:ORR、 CR割合、 OS等
  PFS:無増悪生存期間 ORR:全奏効率 CR:完全奏効 OS:全生存期間

結果

  • PFS中央値:R2群 39.4ヵ月 vs RIT群 14.1ヵ月.
  • OS中央値:R2群・RIT群ともに未到達.

参考文献

  1. J Clin Oncol. 2019 May 10;37(14):1188-1199.

最終更新:2023年6月12日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

レジメン
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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LEN+RIT(R2)
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LEN+RIT(R2)

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レナリドミド、リツキシマブ(再発難治例)
2023年06月12日更新

RIT:リツキシマブ(リツキサン®)

投与量コース投与日
375mg/m² 点滴静注1Day 1、8、15、22
375mg/m² 点滴静注2~5Day 1

LEN:レナリドミド(レブラミド®)

投与量コース投与日
20mg 経口1~12Day 1~21

前投薬

RIT投与前:解熱鎮痛薬・抗ヒスタミン薬.

その他

1コースは28日間.
最大12コースまで.

概要

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

薬剤情報

*適正使用ガイドは「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
*適正使用ガイドは「中外製薬株式会社」 の外部サイトへ遷移します.

主な有害事象

AUGMENT試験¹⁾より引用

骨髄抑制

  • 好中球減少 (58%、≧Grade3 50%)
  • 白血球減少症 (20%、≧Grade3 7%)
  • 貧血 (16%、≧Grade3 5%)
  • 血小板減少症 (15%、≧Grade3 2%)

主な有害事象

  • 感染症 (63%、≧Grade3 15%)
  • 皮膚反応 (32%、≧Grade3 3%)
  • 下痢 (31%、≧Grade3 3%)
  • 便秘 (26%、≧Grade3 0%)
  • 咳 (23%、≧Grade3 1%)
  • 疲労・倦怠感 (22%、≧Grade3 1%)
  • 発熱 (21%、≧Grade3 1%)
  • 肝障害 (21%、≧Grade3 3%)
  • 頭痛 (15%、≧Grade3 1%)
  • Infusion reaction (15%、≧Grade3 2%)
  • 無力症 (14%、≧Grade3 1%)
  • 食欲不振 (13%、≧Grade3 1%)
  • 筋攣縮 (13%、≧Grade3 1%)
  • 末梢性浮腫 (13%、≧Grade3 0%)
  • 腹痛 (13%、≧Grade3 1%)
  • 掻痒感 (12%、≧Grade3 1%)
  • 嘔気 (11%、≧Grade3 0%)
  • 呼吸困難 (11%、≧Grade3 1%)
  • 腫瘍フレア (11%、≧Grade3 1%)
  • 嘔吐 (10%、≧Grade3 0%)
  • 不整脈 (10%、≧Grade3 3%)

その他重要な有害事象

  • 末梢性ニューロパチー (4%、≧Grade3 0.6%)
  • 出血 (1%、≧Grade3 0%)
  • 腎不全 (8%、≧Grade3 1.1%)
  • 甲状腺機能低下症 (7%、≧Grade3 0.6%)
  • 静脈血栓塞栓症 (4%、≧Grade3 2.3%)
  • 発熱性好中球減少症 (3%、≧Grade3 0%)
  • 霧視 (8%、≧Grade3 0%)
  • 血管浮腫 (3%、≧Grade3 0%)
  • 過敏症 (3%、≧Grade3 0.6%)
  • 腫瘍崩壊症候群 (1%、≧Grade3 0%)
  • 狭心症 (6%、≧Grade3 0.6%)
  • 心不全 (6%、≧Grade3 0.6%)
  • 一過性脳虚血発作 (6%、≧Grade3 0%)
  • 消化管穿孔 (6%、≧Grade3 0%)

特徴と注意点

  • 保険適用:再発又は難治性の濾胞性リンパ腫と辺縁帯リンパ腫
  • 腫瘍フレアは1コース目に起こることが多いため注意.

レナリドミド (Lenalidomide: LEN)

*適正管理手順は「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ」 の外部サイトへ遷移します.
  • 血栓塞栓症予防に抗血小板薬又は抗凝固薬の予防投与を推奨.

リツキシマブ(Rituximab: RIT)

  • 感染症予防にST合剤抗真菌薬等の予防投与を考慮.
  • Infusion reactionに注意し、段階的に投与速度を上げる.

関連する臨床試験の結果

AUGMENT試験¹⁾

概要

  • 国際共同ランダム化二重盲検第3相試験
  • 対象:再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫患者358例
 ※日本人36例含む.
  • 介入群:レナリドミド+リツキシマブ(R2)
  • 対照群:プラセボ+リツキシマブ(RIT)
  • 主要評価項目:PFS
  • 副次評価項目:ORR、 CR割合、 OS等
  PFS:無増悪生存期間 ORR:全奏効率 CR:完全奏効 OS:全生存期間

結果

  • PFS中央値:R2群 39.4ヵ月 vs RIT群 14.1ヵ月.
  • OS中央値:R2群・RIT群ともに未到達.

参考文献

  1. J Clin Oncol. 2019 May 10;37(14):1188-1199.

最終更新:2023年6月12日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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レジメン(血液)

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