アレセンサ® (アレクチニブ)
【1コース】連日内服投与
【催吐性】軽度³⁾ (NCCN : 最小度~軽度⁴⁾)
【FN発症】低リスク*

アレクチニブ : 成人 (16歳以上) は1回300mgを1日2回、 小児 (体重6kg以上) は体重に応じた用量で (下表) 1日1回または1日2回経口投与¹⁾。

J Clin Oncol. 2025;43(16 suppl):3105.
ALK遺伝子異常 (融合遺伝子、 活性化型変異又はコピー数増加) を有する7ヵ月以上の進行・再発の固形癌患者 (NSCLCを除く) を対象とした単群第II相試験。 26例 (8ヵ月–78歳、 11腫瘍種) を対象とし、 主要評価項目はRECIST v1.1に基づく画像中央判定ORR (ベイズ適応的デザイン、 期待値40%、 閾値10%) とした。
【有効性】アレクチニブ (単群)
- ORR 43.8% (95%CI 19.8–70.1)
- ORR 54.2% (95%CI 32.8–74.4)
- DCR 70.8% (95%CI 48.9–87.4)
- PFS中央値 24.9ヵ月 (95%CI 3.9–NE)
- OS中央値 38.8ヵ月 (95%CI 13.9–NE)
ALK融合遺伝子陽性部分集団 (全コホート17例)
- ORR 76.5% (95%CI 50.1–93.2)
- DCR 82.4% (95%CI 56.6–96.2)
- PFS中央値・OS中央値 ともに未到達
炎症性筋線維芽細胞性腫瘍 (IMT) (8例)
- ORR 100% (8/8例)
小児 (≦15歳 11例)
- ORR 63.6% (95%CI 30.8–89.1)
- DCR 100% (95%CI 71.5–100)
【安全性】主な副作用 : 全Grade¹⁾
- リンパ球数減少 23.1% (6/26例)
- 好中球数減少 23.1% (6/26例)
- 貧血 19.2% (5/26例)
- 血中クレアチニン増加 15.4% (4/26例)
- 薬剤関連Grade≧3 15.4% (4/26例)、 薬剤関連死亡なし⁵⁾
TACKLE試験の主な適格基準⁵⁾⁶⁾
- 年齢7ヵ月以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球数≧1,500/mm³
- 血小板数≧10万/mm³
- ヘモグロビン≧8.0g/dL
- 肝機能 : AST≦90U/L、 ALT≦126U/L (男性)、 ≦69U/L (女性)、 T-Bil≦1.5mg/dL
- 腎機能 : 血清クレアチニン≦1.2mg/dL
進行・再発固形癌に対する本剤の減量規定は設定されていない¹⁾。 副作用により休薬した場合、 回復後は休薬前と同一用量で投与を再開できるが、 忍容性が得られない場合は投与を中止する¹⁾。
アレクチニブ : 尿中未変化体排泄率は0.1%未満¹⁾と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
以下では、 参考情報として、 ALK融合遺伝子陽性NSCLCの術後補助療法における休薬・中止基準を示す¹⁾。

ALK融合遺伝子陽性の固形癌および未分化大細胞リンパ腫では、 ALKチロシンキナーゼ活性が異常に亢進し、 癌化および腫瘍増殖に関与している。 アレクチニブはALKチロシンキナーゼ活性を阻害し、 ALK融合遺伝子陽性腫瘍細胞の増殖を抑制する¹⁾。
間質性肺疾患 : 息切れ、 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状があらわれた場合は、 速やかに医療機関を受診するよう患者に指導する。 また、 胸部CT検査などを実施し、 患者の状態を十分に観察する。 必要に応じてPaO₂、 SpO₂、 A-aDO₂、 DLcoなどの検査を行う。
肝機能障害 : 本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
好中球減少、 白血球減少 : 本剤投与中は定期的に血液検査 (血球数算定、 白血球分画など) を行い、 患者の状態を十分に観察する。
腎機能障害 : 本剤投与中は定期的に腎機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
- 間質性肺疾患
- 肝機能障害
- 好中球減少及び白血球減少
- 腎機能障害
本剤の適応判定 (ALK融合遺伝子陽性) に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル
1) 中外製薬株式会社. アレセンサ®カプセル150mg 電子添文. 2026年5月改訂 第3版.
2) 中外製薬株式会社. アレセンサ®カプセル150mg 適正使用ガイド (ALK融合遺伝子陽性の進行・再発固形癌は未収載).
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) J Clin Oncol. 2025;43(16 suppl):3105.
7) 中外製薬株式会社. アレセンサ®カプセル150mgに係る医薬品リスク管理計画書.
最終更新 : 2026年5月19日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : HOKUTO編集部医師
アレセンサ® (アレクチニブ)
【1コース】連日内服投与
【催吐性】軽度³⁾ (NCCN : 最小度~軽度⁴⁾)
【FN発症】低リスク*

アレクチニブ : 成人 (16歳以上) は1回300mgを1日2回、 小児 (体重6kg以上) は体重に応じた用量で (下表) 1日1回または1日2回経口投与¹⁾。

J Clin Oncol. 2025;43(16 suppl):3105.
ALK遺伝子異常 (融合遺伝子、 活性化型変異又はコピー数増加) を有する7ヵ月以上の進行・再発の固形癌患者 (NSCLCを除く) を対象とした単群第II相試験。 26例 (8ヵ月–78歳、 11腫瘍種) を対象とし、 主要評価項目はRECIST v1.1に基づく画像中央判定ORR (ベイズ適応的デザイン、 期待値40%、 閾値10%) とした。
【有効性】アレクチニブ (単群)
- ORR 43.8% (95%CI 19.8–70.1)
- ORR 54.2% (95%CI 32.8–74.4)
- DCR 70.8% (95%CI 48.9–87.4)
- PFS中央値 24.9ヵ月 (95%CI 3.9–NE)
- OS中央値 38.8ヵ月 (95%CI 13.9–NE)
ALK融合遺伝子陽性部分集団 (全コホート17例)
- ORR 76.5% (95%CI 50.1–93.2)
- DCR 82.4% (95%CI 56.6–96.2)
- PFS中央値・OS中央値 ともに未到達
炎症性筋線維芽細胞性腫瘍 (IMT) (8例)
- ORR 100% (8/8例)
小児 (≦15歳 11例)
- ORR 63.6% (95%CI 30.8–89.1)
- DCR 100% (95%CI 71.5–100)
【安全性】主な副作用 : 全Grade¹⁾
- リンパ球数減少 23.1% (6/26例)
- 好中球数減少 23.1% (6/26例)
- 貧血 19.2% (5/26例)
- 血中クレアチニン増加 15.4% (4/26例)
- 薬剤関連Grade≧3 15.4% (4/26例)、 薬剤関連死亡なし⁵⁾
TACKLE試験の主な適格基準⁵⁾⁶⁾
- 年齢7ヵ月以上
- ECOG PS 0–1
- 好中球数≧1,500/mm³
- 血小板数≧10万/mm³
- ヘモグロビン≧8.0g/dL
- 肝機能 : AST≦90U/L、 ALT≦126U/L (男性)、 ≦69U/L (女性)、 T-Bil≦1.5mg/dL
- 腎機能 : 血清クレアチニン≦1.2mg/dL
進行・再発固形癌に対する本剤の減量規定は設定されていない¹⁾。 副作用により休薬した場合、 回復後は休薬前と同一用量で投与を再開できるが、 忍容性が得られない場合は投与を中止する¹⁾。
アレクチニブ : 尿中未変化体排泄率は0.1%未満¹⁾と低く、 腎クリアランスの寄与は小さいため、 腎障害時の用量調整は不要と考えられる。
以下では、 参考情報として、 ALK融合遺伝子陽性NSCLCの術後補助療法における休薬・中止基準を示す¹⁾。

ALK融合遺伝子陽性の固形癌および未分化大細胞リンパ腫では、 ALKチロシンキナーゼ活性が異常に亢進し、 癌化および腫瘍増殖に関与している。 アレクチニブはALKチロシンキナーゼ活性を阻害し、 ALK融合遺伝子陽性腫瘍細胞の増殖を抑制する¹⁾。
間質性肺疾患 : 息切れ、 呼吸困難、 咳嗽、 発熱などの初期症状があらわれた場合は、 速やかに医療機関を受診するよう患者に指導する。 また、 胸部CT検査などを実施し、 患者の状態を十分に観察する。 必要に応じてPaO₂、 SpO₂、 A-aDO₂、 DLcoなどの検査を行う。
肝機能障害 : 本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
好中球減少、 白血球減少 : 本剤投与中は定期的に血液検査 (血球数算定、 白血球分画など) を行い、 患者の状態を十分に観察する。
腎機能障害 : 本剤投与中は定期的に腎機能検査を行い、 患者の状態を十分に観察する。
- 間質性肺疾患
- 肝機能障害
- 好中球減少及び白血球減少
- 腎機能障害
本剤の適応判定 (ALK融合遺伝子陽性) に利用可能なコンパニオン診断薬は以下のとおり。
- FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル
1) 中外製薬株式会社. アレセンサ®カプセル150mg 電子添文. 2026年5月改訂 第3版.
2) 中外製薬株式会社. アレセンサ®カプセル150mg 適正使用ガイド (ALK融合遺伝子陽性の進行・再発固形癌は未収載).
3) 日本癌治療学会編. 制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂 第3版. 金原出版
4) NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®): Antiemesis. Version 1.2026.
5) J Clin Oncol. 2025;43(16 suppl):3105.
7) 中外製薬株式会社. アレセンサ®カプセル150mgに係る医薬品リスク管理計画書.
最終更新 : 2026年5月19日
執筆 : HOKUTO編集部 がん専門・指導薬剤師
監修医師 : HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
また、 一般の方への情報提供ではないことを予めご了承ください。