他の抗悪性腫瘍剤との併用において、 通常、 成人にはニボルマブ1回360mgを3週間間隔で点滴静注する。 ただし、 投与回数は3回までとする。
扁平上皮癌における併用化学療法 (いずれか)
Nivolumab+GEM+CDDP療法
ゲムシタビン1,000または1,250mg/m²をDay1、8に、 シスプラチン75mg/m²をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
Nivolumab+PTX+CBDCA療法
パクリタキセル175または200mg/m²、 カルボプラチンAUC5または6をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
非扁平上皮癌における併用化学療法 (いずれか)
Nivolumab+PEM+CDDP療法
ペメトレキセド500mg/m²、シスプラチン75mg/m²をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
Nivolumab+PTX+CBDCA療法
パクリタキセル175または200mg/m²、 カルボプラチンAUC5または6をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
既知のEGFR遺伝子変異*/ALK融合遺伝子を認めない臨床病期IB (≧4cm)、 II又はIIIAのNSCLC術前患者358例 (日本人患者68例を含む) を対象に、 化学療法を対照として、 Nivo+化学療法併用の有効性及び安全性を検討した国際共同第III相試験 (Nivo+化学療法併用群179例、 化学療法群179例)
【有効性結果】mEFS (主要評価項目)
- Nivo+化学療法併用群 : 31.57ヵ月
- 化学療法群 : 20.80ヵ月
HR 0.63 (97.38%CI 0.43~0.91)、 p=0.0052
【有効性結果】pCR (主要評価項目)
- Nivo+化学療法併用群 : 24.0%
- 化学療法群 : 2.2%
HR 13.9 (97.38%CI 3.5-55.8)、 p<0.001
【有効性結果】OSの更新された報告⁴⁾
Nivo+化学療法併用群で延長する傾向
HR 0.71, 98.36%CI 0.47-1.07
【安全性結果】主な副作用
評価対象176例中147例 (83.5%) に副作用あり
- 悪心58例 (33.0%)
- 貧血41例 (23.3%)
- 便秘37例 (21.0%)
- 食欲減退30例 (17.0%)
- 好中球減少症30例 (17.0%)
- 好中球数減少26例 (14.8%)
- 倦怠感25例 (14.2%)
- 発疹23例 (13.1%)
- 疲労22例 (12.5%)
術前補助療法のみの使用 かつ3コースである点が、 KEYNOTE-671試験の術前・術後ペムブロリズマブと異なる (術前の併用療法:最大4コース → 術後の単剤投与:9ヵ月)
CheckMate816試験³⁾の結果を基に、 関連小委員会の討議の結果、 以下の提案となっている。
臨床病期Ⅱ-ⅢB期 (第9版)、 EGFR遺伝子変異*/ALK融合遺伝子陰性もしくは不明例に対して、 術前にプラチナ製剤併用療法とニボルマブを併用した治療を行うよう弱く推奨する [2B]
1) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®電子添文 (2024年7月改訂 第21版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
2) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®適正使用ガイド (2024年8月) [最終閲覧 : 2024/11/12]
4) Neoadjuvant nivolumab (NIVO) + chemotherapy (chemo) vs chemo in patients (pts) with resectable NSCLC: 4-year update from CheckMate 816. J Clin Oncol. 2024;42:(17) suppl. LBA8010
5) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版
最終更新日 : 2024年11月25日
監修 : HOKUTO編集部監修医
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、 通常、 成人にはニボルマブ1回360mgを3週間間隔で点滴静注する。 ただし、 投与回数は3回までとする。
扁平上皮癌における併用化学療法 (いずれか)
Nivolumab+GEM+CDDP療法
ゲムシタビン1,000または1,250mg/m²をDay1、8に、 シスプラチン75mg/m²をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
Nivolumab+PTX+CBDCA療法
パクリタキセル175または200mg/m²、 カルボプラチンAUC5または6をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
非扁平上皮癌における併用化学療法 (いずれか)
Nivolumab+PEM+CDDP療法
ペメトレキセド500mg/m²、シスプラチン75mg/m²をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
Nivolumab+PTX+CBDCA療法
パクリタキセル175または200mg/m²、 カルボプラチンAUC5または6をDay1に3週間間隔で最大3回点滴静注
既知のEGFR遺伝子変異*/ALK融合遺伝子を認めない臨床病期IB (≧4cm)、 II又はIIIAのNSCLC術前患者358例 (日本人患者68例を含む) を対象に、 化学療法を対照として、 Nivo+化学療法併用の有効性及び安全性を検討した国際共同第III相試験 (Nivo+化学療法併用群179例、 化学療法群179例)
【有効性結果】mEFS (主要評価項目)
- Nivo+化学療法併用群 : 31.57ヵ月
- 化学療法群 : 20.80ヵ月
HR 0.63 (97.38%CI 0.43~0.91)、 p=0.0052
【有効性結果】pCR (主要評価項目)
- Nivo+化学療法併用群 : 24.0%
- 化学療法群 : 2.2%
HR 13.9 (97.38%CI 3.5-55.8)、 p<0.001
【有効性結果】OSの更新された報告⁴⁾
Nivo+化学療法併用群で延長する傾向
HR 0.71, 98.36%CI 0.47-1.07
【安全性結果】主な副作用
評価対象176例中147例 (83.5%) に副作用あり
- 悪心58例 (33.0%)
- 貧血41例 (23.3%)
- 便秘37例 (21.0%)
- 食欲減退30例 (17.0%)
- 好中球減少症30例 (17.0%)
- 好中球数減少26例 (14.8%)
- 倦怠感25例 (14.2%)
- 発疹23例 (13.1%)
- 疲労22例 (12.5%)
術前補助療法のみの使用 かつ3コースである点が、 KEYNOTE-671試験の術前・術後ペムブロリズマブと異なる (術前の併用療法:最大4コース → 術後の単剤投与:9ヵ月)
CheckMate816試験³⁾の結果を基に、 関連小委員会の討議の結果、 以下の提案となっている。
臨床病期Ⅱ-ⅢB期 (第9版)、 EGFR遺伝子変異*/ALK融合遺伝子陰性もしくは不明例に対して、 術前にプラチナ製剤併用療法とニボルマブを併用した治療を行うよう弱く推奨する [2B]
1) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®電子添文 (2024年7月改訂 第21版) [最終閲覧 : 2024/11/12]
2) 小野薬品工業株式会社. オプジーボ®適正使用ガイド (2024年8月) [最終閲覧 : 2024/11/12]
4) Neoadjuvant nivolumab (NIVO) + chemotherapy (chemo) vs chemo in patients (pts) with resectable NSCLC: 4-year update from CheckMate 816. J Clin Oncol. 2024;42:(17) suppl. LBA8010
5) 日本肺癌学会. 肺癌診療ガイドライン-悪性胸膜中皮腫・ 胸腺腫瘍含む-2024年版
最終更新日 : 2024年11月25日
監修 : HOKUTO編集部監修医
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
がん薬物療法における治療計画をまとめたものです。
主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。
なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。
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